インターンシップは、就活を有利に進めるための第一歩と言われています。
しかし、「どの企業を選べばいい?」「探し方は?」と悩む学生も多いはず。
本記事では、職種・業界・時期などを軸にした選び方や、実際の探し方、おすすめサイト、準備のポイントまで網羅的に解説します。
大学1〜2年生の早期インターンにも対応しています。効率的に理想のインターン先を見つけて、就活を一歩リードしましょう。
インターンシップの7つの選び方
インターンシップは、自分に合った職種や企業を見極めるチャンスです。
職場でのリアルな体験を通じて、仕事内容や必要なスキルを学べます。
将来のキャリアを具体的に考えるきっかけとなり、就職活動でも実体験をもとにアピールできるので、インターンシップには積極的に参加すると良いでしょう。
ここでは、インターンシップの選び方を7つ紹介します。
- 選び方①|職種で選ぶ
- 選び方②|業界で選ぶ
- 選び方③|企業で選ぶ
- 選び方④|インターンシップ内容で決める
- 選び方⑤|開催場所
- 選び方⑥|開催期間(1Day・短期・長期)
- 選び方⑦|開催時期
選び方①|職種で選ぶ
インターンシップは、まず職種で選ぶのが有効です。
なぜなら、実際に働く業種や業界が同じでも、職種によって日々の仕事内容は大きく異なるからです。
たとえば同じIT業界でも、エンジニアと営業では求められるスキルや働き方がまったく違います。
エンジニアは、システムやアプリを作る役割として、エラーや仕様に対して冷静な対応が求められ、黙々とコーディングを行うので、スキルに加え集中力と慎重さが求められます。
一方の営業では、サービスや製品を売る側として、顧客に価値を伝えるコミュニケーション能力や、訪問や打ち合わせに対するフットワークの軽さ、数字への意識が求められます。
同じ業界でも、職種によって求められる部分は大きく異なります。
興味のある職種でインターンを経験することで、自分にその仕事が合っているかどうかを具体的に見極めることが重要です。
また、志望職種に対する理解が深まることで、就職活動でも説得力のある志望動機を語れるようになります。
選び方②|業界で選ぶ
インターンシップは、「業界」で選ぶのも効果的です。
なぜなら、同じ職種であっても業界によって働く環境や文化、求められるスキルは大きく異なるからです。
たとえば、営業職でもメーカーと広告業界では提案内容や顧客との関わり方が異なります。
業界を軸にインターンを選ぶことで、自分に合った業界の雰囲気や将来性を肌で感じることができます。
また、複数業界を比較することで視野が広がり、志望動機の深掘りにもつながります。業界からインターンを選ぶことは、将来進むべき方向性を見極める貴重な機会です。
選び方③|企業で選ぶ
インターンシップは、「企業」を基準に選ぶ方法もあります。
なぜなら、同じ業界や職種であっても、企業ごとの理念や働き方、社風は大きく異なるためです。
たとえば、同じIT企業でもベンチャーと大手では裁量の大きさやスピード感がまったく違います。
安定した環境で着実にスキルを伸ばせるが成長スピードは比較的ゆるやかな大手企業に対し、ベンチャー企業は、成長機会が多くスピードも速いものの、自分で学び取る姿勢が求められます。
企業を選んでインターンに参加することで、自分の価値観や将来働きたい環境との相性を確かめられます。
また、早期選考や内定につながるケースも多く、就職活動にも直結することが多いので、キャリアの方向性を具体的にする手段として有効です。
選び方④|インターンシップ内容で決める
インターンシップは、内容で選ぶことも重要なポイントです。
インターンには実務体験型からグループワーク中心、座学メインなど、さまざまな形式があり、形式ごとにそれぞれ目的が定められています。
インターンシップの形式 | 目的 | 効果 |
実務経験型 | 実際の業務を体験することで、自分に合う仕事や職種を理解する。 | 企業文化や働き方、求められるスキルを体感できる。入社後のミスマッチを防止できる。 |
グループワーク中心 | チームでの課題解決を通じて、コミュニケーション力や協調性、リーダーシップなどを見極める。 | 学生同士での刺激や、自己成長につながる。 |
座学メイン | 企業や業界の理解を深めるために行われる。知識面のインプットがメインの目的。 | キャリアの方向性が固まっていない人のきっかけづくりになる。 |
自分が得たい経験に合った内容を選ぶことで効率的に成長できます。
たとえば、実践的なスキルを身につけたい人は長期の実務型、業界理解を深めたい人は短期のセミナー型がおすすめです。
目的と内容が一致していれば、参加後の満足度も高まり、自己成長にも直結します。
内容からインターンを選ぶことで、自分の学びや経験値を最大化するために欠かせない視点を得られます。
選び方⑤|開催場所
インターンシップは、「開催場所」で選ぶことも大切です。
なぜなら、実際に通うことを考えたときに、距離やアクセスのしやすさは参加のしやすさに直結するからです。
特に長期インターンや頻繁に出社する形式の場合、通学や通勤に無理があると継続が難しくなります。
また、地方でのインターンでは地域課題に関われるなど、場所ならではの学びが得られることもあります。
開催場所から選ぶことで、無理なく継続できるインターンを選びましょう。
選び方⑥|開催期間(1Day・短期・長期)
インターンシップは、「開催期間」で選ぶことも重要です。
なぜなら、自分のスケジュールや目的に合った期間を選ぶことで、無理なく効果的な学びが得られるからです。
たとえば、1Dayインターンは企業理解を深めたい人に、数日〜数週間の短期は業界研究や就活対策に、数ヶ月の長期は実務スキルを身につけたい人に向いています。
期間によって得られる経験の深さが異なるため、自分が何を得たいかに応じて選ぶのがポイントです。
開催期間で選ぶことで、限られた時間の中でも最大限の成果を得られるインターン選びが可能になります。
選び方⑦|開催時期
インターンシップは、「開催時期」で選ぶのも賢い判断です。
なぜなら、学業やアルバイトとの兼ね合いを考えながら、自分にとって無理のないタイミングで参加することが大切だからです。
夏休みや春休みに多く開催される短期インターンは、まとまった時間を取りやすく、集中して取り組めます。
一方、長期インターンは学期中でも開催されるため、授業との両立を考えて慎重に選ぶ必要があります。
早めの時期に参加しておくことで、就活準備のスタートダッシュに出遅れることなく、自分の生活と目的に合った有意義な経験を積むためのカギになります。
インターンシップの5つの探し方
インターンシップの探し方は多様に存在します。
ここでは、インターンシップの探し方を5つ紹介します。それぞれの特徴やどのような目的に適しているのか解説しますので、ぜひ参考にしてください。
- 探し方①|就職情報サイト
- 探し方②|大学のキャリアセンター・就職課
- 探し方③|企業サイト
- 探し方④|SNS
- 探し方⑤|知人の紹介
探し方①|就職情報サイト
インターンシップを探す際に最も手軽で幅広い選択肢を得られるのが、「就職情報サイト」の活用です。
多くの企業が募集情報を掲載しており、業界・職種・地域・期間など、希望条件で絞り込みやすいのが特徴です。
とにかく数を見て比較したい人、まだ志望業界が定まっていない人にとって向いているツールです。
また、エントリー管理や企業説明会の情報も一元化されているため、効率的に就活を進めたい人におすすめです。
就職情報サイトは「幅広く情報収集したい」「効率よく管理したい」という目的に適しています。
探し方②|大学のキャリアセンター・就職課
インターンシップ探しにおいて、「大学のキャリアセンター・就職課」を活用するのは安心で信頼性の高い方法です。
大学とつながりのある企業やOB・OGが所属する企業を紹介してもらえるため、社内環境や待遇に優れた求人に出会いやすい傾向があります。
特に、就活の進め方に不安がある人や、サポートを受けながら慎重に進めたい人にはおすすめです。
履歴書の添削や面接練習など、インターン応募に必要な準備もサポートしてもらえます。
安心感とサポートを重視する就活生にとって、大学の就職支援窓口は非常に心強いです。
探し方③|企業サイト
インターンシップを探す際に、企業の公式サイトから直接確認する方法も非常に有効です。
特に大手企業やベンチャー企業の中には、自社サイトでしかインターン情報を掲載していないケースも多いので、他の就活生より一歩先に情報を得られる可能性があります。
志望企業が明確に決まっている人や、企業研究をしっかり進めたい人におすすめです。
また、企業の採用ページには社風や求める人物像が詳しく書かれていることが多く、エントリー前の準備にも役立ちます。
本命企業にアプローチしたい、深く理解して応募したい就活生にとって、企業サイトは最も直接的な探し方です。
探し方④|SNS
インターンシップの情報収集において、SNSの活用も近年ますます注目されています。
特にTwitterやInstagram、LinkedInでは、企業アカウントや採用担当者がリアルタイムで情報を発信しており、公式サイトよりも早く募集告知が出ることもあります。
また、実際に参加した学生の感想やレポートも見つけやすく、現場の雰囲気を掴むのにも有効です。
柔軟な働き方やベンチャー企業に興味がある人、情報感度の高い就活生にはぴったりの手段です。
リアルな声をもとに選びたい、フットワーク軽く情報を集めたい人にとって、強い味方です。
探し方⑤|知人の紹介
インターンシップの探し方として、知人の紹介を受けることも有効です。
友人や先輩、先生などのつながりから紹介を受けることで、信頼できる企業や公にはされていないインターンシップの機会に出会える可能性があります。
募集が表に出ていない非公開案件や、少人数の手厚い受け入れがあるケースも多いのは、大きな魅力です。
安心感のある環境で経験したい、信頼できる人からの紹介で探したい就活生にとって、知人紹介はおすすめです。
インターンシップ探しにおすすめサイト・アプリ
サイトやアプリからインターンシップを探すことには、数多くの利点があります。
情報量が圧倒的に多いことや、絞り込みや検索機能が充実しており、効率的にインターンシップを探せます。
ここでは、インターンシップ探しにおすすめのサイトやアプリを4つ紹介します。
それぞれの特徴や強みまで解説するので、ぜひご自身のインターンシップ探しにお役立てください。
- ①ゼロワンインターン
- ②Infraインターン
- ③キャリアバイト
- ④Wantedly Intern
①ゼロワンインターン
引用元:ゼロワンインターン
ゼロワンインターンは、大学生向けの長期インターンに特化した求人サイトです。
特に、ベンチャー企業やスタートアップの掲載が多く、実践的な業務を経験できる案件が豊富にそろっています。
営業・マーケティング・エンジニアなど職種も幅広く、自分の興味やスキルに合った仕事を探しやすいのが特徴です。
スキルアップやキャリア形成を重視する就活生には最適で、実績を積めば就活でのアピールにもつながります。
企業との距離が近く、裁量のある仕事に挑戦できる点も魅力です。将来に直結する経験をしたい、社会人と同じ環境で働いてみたい学生におすすめのサイトです。
②Infraインターン
引用元:Infraインターン
Infraインターンは、長期・有給インターン探しに特化したインターンシップ掲載サイトです。
東京と神奈川に拠点を置く企業を中心に、ITやアパレル、金融、広告など幅広い業種のインターンを掲載しています。
Infraインターンでは、職種・特徴・エリアなど多くのカテゴリから、インターンシップを探せます。
ある程度職種や条件が明確化している就活生には、探しやすさの面でおすすめです。
企業側とチャットでやり取りできたり、選考状況も分かりやすいので安心して使いやすいという実際のユーザーの声が多く、高い支持を誇っています。
③キャリアバイト
引用元:キャリアバイト
キャリアバイトは、キャリアにつながるアルバイトや長期インターン求人をメインに扱うサイトです。
掲載されている企業は、成長中のベンチャーから安定した中小企業まで幅広く、営業、企画、ライター、デザイナーなど多彩な職種がそろっています。
各求人ページには具体的な業務内容や働く環境、社員の雰囲気が詳しく紹介されており、ミスマッチを防ぎやすいのも特徴です。
時給制のインターンも多く、アルバイト代わりに実務経験を積みたい人にはぴったりで、実務スキルと収入の両立を目指したい、自分の強みを伸ばしたい方に向いています。
④Wantedly Intern
Wantedly Internは、400万人のユーザーと40,000社が利用するビジネスSNS「Wantedly」が提供するインターンシップ掲載アプリです。
企業のビジョンや価値観に共感できるかを重視してマッチングされるため、仕事内容だけでなく「誰と働くか」「どんな想いで働くか」を大切にしたい就活生にぴったりです。
特にスタートアップやクリエイティブ系、IT企業の案件が多く、自分の感性や志向にフィットした企業を探しやすい特徴があります。
プロフィールを充実させておけばスカウトも届くので、受け身にならずチャンスを広げたい人にも向いています。
「価値観の合う企業で働きたい」「やりがいや人とのつながりを重視したい」人におすすめです。
インターンシップ参加前の準備
インターンシップに参加する前には、事前準備をしておくことが非常に重要です。
事前準備をきちんとしているかしていないかで、企業側にアピールできる熱意や本気度に大きく差ができます。
また、基本的な準備をしておけば、当日の不安や緊張が軽減され、安心して本番に臨めむこともできますので、事前準備は入念に行いましょう。
- 準備①|エントリーシート・履歴書作成
- 準備②|選考ありのインターンは面接練習をする
- 準備③|衣服の用意(オフィスカジュアル・スーツなど)
準備①|エントリーシート・履歴書作成
インターンシップ前には、エントリーシートや履歴書をしっかりと準備しておくことが大切です。
なぜなら、これらの書類は企業に対して最初に自分を知ってもらうための重要な材料だからです。
内容が雑だったり空欄が多いと、志望度や責任感を疑われる可能性もあります。
志望理由や学生時代に力を入れたことなどは、自己分析をもとに具体的に記述すると、面接でも一貫性のあるアピールができます。
事前に大学のキャリアセンターなどで添削を受けるのもおすすめです。
準備②|選考ありのインターンは面接練習をする
選考のあるインターンに臨む場合、事前に面接練習をしておくことが非常に重要です。
なぜなら、限られた時間の中で自分の強みや熱意をしっかり伝えるには、準備と慣れが必要だからです。
本番で緊張してうまく話せなかったり、質問に詰まってしまうとせっかくのチャンスを逃しかねません。
大学のキャリアセンターや友人との模擬面接を通じて、話す内容の整理や伝え方の練習をしておくと安心です。
面接対策は自信を持って臨むための土台づくりであり、合否を分ける大きなポイントにもなります。
準備③|衣服の用意(オフィスカジュアル・スーツなど)
インターンシップ前には、適切な服装を事前に用意しておくことも重要です。
なぜなら、第一印象は視覚情報で大きく決まると言われており、場にふさわしい服装で臨むことで、信頼感や誠実さを相手に伝えられるからです。
企業によってはスーツを指定される場合もあり、オフィスカジュアルOKと書かれていても、どこまでが良いのか不安な場合は、事前に確認し、無難な服装を選ぶのが安心です。
服装の準備は、社会人としての基本的なマナーであり、緊張を防ぐためにも欠かせません。
インターンシップの探し方に関するよくある質問
インターンシップを探す際に多くの疑問や不安にぶつかる就活生も多いです。
ここでは、インターンシップの探し方に関するよくある質問を2つ紹介します。
- 大学1・2年生のインターンの探し方は?
- インターンシップは何社受けるべき?
大学1・2年生のインターンの探し方は?
大学1・2年生でも参加できるインターンは増えており、特に長期インターンやベンチャー企業では歓迎される傾向があります。
探し方としては、「ゼロワンインターン」や「キャリアバイト」など学年不問の求人が多いサイトを活用するのがおすすめです。
また、興味のある企業に直接問い合わせたり、大学の掲示板・SNS・先輩の紹介から見つかることもあります。
まだ進路が明確でなくても、「まずは社会経験を積んでみたい」という気持ちで応募してみても十分価値があります。
インターンシップは何社受けるべき?
株式会社リクルートによる「就職みらい研究所」によると、2026卒の平均インターンシップ参加社数は約7社でした。
インターンシップの参加社数に正解はありませんが、1社だけでは比較ができず、業界や職種が自分に合っているか判断しにくいため、複数社を体験することが望ましいです。
また、選考があるインターンでは不合格になることも想定して、多めにエントリーするのも戦略のひとつです。
ただし、無理に詰め込まず、1社1社着実に経験を積むことが結果的に就活にもつながります。
まとめ:インターンシップの選び方を知って効率よく選考に進もう
インターンシップは、自分の将来を考えるうえで大きなヒントをくれる貴重な機会です。
職種や業界、企業など、選び方の軸を明確にすることで、自分に合ったインターンを見つけやすくなります。
本記事では、インターンシップの選び方から探し方、おすすめのサイトやアプリまで分かりやすく解説しました。
本記事の内容を参考に、自分に合ったインターンシップを選び、参加することで、自分らしいキャリアのヒントがきっと見えてきます。