エンタメ業界に就職をするなら、押さえるべき基礎知識!

2019.02.14企業研究・業界研究
エンタメ業界に就職をするなら、押さえるべき基礎知識!

華やかなエンターテインメント業界(エンタメ業界)は、就活生に人気の就職先です。しかしエンタメ業界にはたくさんのジャンルが存在し、多くの企業がかかわっていることから、その実態を詳しく知らない就活生も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、エンタメ業界を目指す就活生に役立つ知識をご紹介します。この業界の主な企業についても触れていますので、企業研究の参考にしてください。

エンタメ業界とは?

エンタメ業界とは?

エンタメ業界とは、旅行・ホテル・レジャー・スポーツ・カラオケ・映画・出版・IT・テレビ・音楽・ゲームなどサービスや作品・パフォーマンスを通して「人を楽しませる業界」の総称です。中でもエンタメ業界として多くの方が認識しているのは、レジャー施設や映画・音楽・テレビ・ゲームといったジャンルではないでしょうか。業界に属する企業としては、レジャー施設だとオリエンタルランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパン、ゲーム・玩具業界だと任天堂やタカラトミーなどが代表的な例となります。

近年の日本のエンタメ業界では、特にアニメや漫画、映画などが海外で評価され注目を集めました。この流れを活かし、今後はコンテンツ事業にも注目が集まることでしょう。ただ業界全体では、景気の低迷や少子高齢化、ニーズの多様化による消費行動の変化の影響を受け、国内の需要だけでは業績の維持が難しくなりつつあります。また、技術の進歩で恩恵を受ける業界があれば、逆に苦境に陥る業界があったり、好調な業界に属していても企業の経営手法1つで明暗を分けるケースがあるなど、企業の方向性を的確に定めることへの重要性も増しています。

今後のエンタメ業界は、海外にも目を向けたグローバルな戦略と、時代を読んで最大限に利点を活かせる事業計画の立案、人材の育成が必要となるでしょう。

エンタメ業界の主な企業

エンタメ業界の主な企業

エンタメ業界にはさまざまなジャンルがありますので、ここでは主要ジャンル3つに注目し、その動向と代表的な企業についてご紹介します。

レジャー施設業界

レジャー施設業界は、近年のインバウンド急増により好調です。2017年の業界規模ともいえる主要企業の収入高合計は約8,500億円で、前年と比べ増収となった企業は全体の32%となっています。今後もインバウンドの取り込みの余地はありますが、将来的には少子化の影響が懸念材料となっており、どのように対応を進めるのかなど多くの課題があります。

レジャー施設業界の主な企業

東京ディズニーランドを運営している株式会社オリエンタルランドは、2017年の収入高が業界トップの約4,000億円。今後もディズニーシー拡張計画やさらなるアトラクション・ホテルなどの建設を予定し、インバウンドやリピーターの取り込みを目指しています。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを運営する合同会社ユー・エス・ジェイは、2017年の収入高が約1,700億円で業界第2位。日本の人気コンテンツを活用し、国内ゲストの増加だけでなくインバウンドの取り込みを目指しています。

ゲーム業界

クールジャパンにおける重要な産業でもあるゲーム業界は、スマートフォン向けのゲームアプリやソーシャルゲームがけん引して業績を大きく伸ばしています。2017年の国内でのスマートフォン・タブレット向けゲームアプリの市場規模は約1兆3,200億円、前年比で1,493億円もの伸びを記録しました。スマートデバイス向けのゲームアプリがハードウェアやソフトウェアを抜き最大の市場規模に躍り出ました。

今後は、国の内外・デバイスの種類・ユーザーの嗜好や年齢など、さまざまなニーズや利用形態に柔軟に対応した、普遍性のあるゲーム作りが重要となるでしょう。

ゲーム業界の主な企業

PlayStationのソニー・インタラクティブエンタテインメント、ファミコン・ニンテンドーDSなどを生み出した任天堂株式会社。共に国内はもとより海外でも爆発的なヒットを飛ばした企業です。さまざまな専用ハードウェアの開発やソフト・コンテンツの制作、アプリ・ソーシャル系ゲームのリリースなどを意欲的に行っています。2017年度の連結売上高はソニーが約8,800億円、Nintendo Switchがハード・ソフトともに好調な任天堂は前年の2倍超となる約1兆1,000億円をたたき出しています。

映画業界

近年の映画はヒット作が多く、興行収入が好調なことから業界は好調な傾向にあります。その一方で、デジタル化による業界再編が起こりつつあります。ネット配信やデバイスでの映画鑑賞が主流になりつつある現在、映画館ではシートの可動・水しぶきなどの臨場感を味わえる「MX4D」シート席を導入するなど、新規客やリピーターの取り込みに策を講じています。また、さまざまな業種によってビジネスが支えられているコンテンツ業界では、既成概念にとらわれないコンテンツの制作・2次利用の企画など、幅広い知識と関心、アイデアやセンスを兼ね備えた人材の育成が急務となるでしょう。

映画業界の主な企業

多くの映画を企画・制作してきた東宝株式会社は、映画・演劇・不動産経営などを行い、2017年度の売上高は約2,400億円となっています。

また、東映株式会社は、映画はもちろんアニメ・ドラマなどの制作・放映といった映像事業、イベントの企画・運営、不動産やホテルなど事業が多岐に渡り、2017年度の売上高は約1,200億円です。

両者とも厳しい環境のかなで堅調に業績を推移させています。

先輩の声

エンタメ業界は就活生に非常に人気で、倍率もかなり高いです。ただ「音楽が好き」「ゲームが好き」「映画が好き」といった理由だけでは不十分。その業界をどうしていきたいか、自分はどのようにその分野に貢献できるかなど、一歩踏み込んだ志望理由が必要です。

おわりに

映画・レジャー施設・ゲームなど多くのジャンルを抱える「エンタメ業界」。エンタメ業界に就職を希望している就活生は、どのジャンルのどの企業、どの職種に身を置きたいのかを明確にしたうえで、目指す業界の現状や動向を調べる必要があります。しっかりと目標を定めて研究しておきましょう。

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タグ : エンタメ業界 業界研究
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