シンクタンク業界に就職!シンクタンクってどんな仕事をするの?

2018.07.18企業研究・業界研究
シンクタンク業界に就職!シンクタンクってどんな仕事をするの?

ニュースなどでもよく耳にするシンクタンク業界

さまざまなジャンルの専門家を集め調査や研究を行い、官公庁などに対する政策の立案や提言などを業務とする研究機関です。そのうちほとんどは政策研究だけでなく、民間企業を対象とした経営戦略などのコンサルティング機能も備えています。

今回は、大手総合研究所を中心としたシンクタンク業界についてご紹介します。

シンクタンク業界の動向とは?

シンクタンク業界の動向とは?

国内シンクタンク業界では、金融機関系大手の野村総合研究所やみずほ情報総研、企業系の三菱総合研究所などが有名ですが、ITサービスなどの事業にも携わっていることがほとんどです。

野村総合研究所は日本最大のシンクタンクといわれ、2018年3月期の売上高は4700億円超、シンクタンク関連の売上高はそのうち1割弱で、情報システムの設計・開発・運用などのITサービス事業が売上のほとんどを占めています。4期連続最高益となり、2019年3月期は5100億円の売上高が見込まれるなど今後もさらなる躍進が期待されます。

三菱総合研究所は2017年9月期の全体売上高が約894億円、うちシンクタンク関連の売上高が約327億円と全体の4割近くを占めています。

いずれも比較的安定して推移していることから、情報化社会において今後も重要な役割を担う業界であるといえるでしょう。

今後の課題

国内の経済が回復していくにつれてシンクタンク業界の需要はさらに拡大していくと見込まれていますが、今後の課題は海外での展開です。

野村総合研究所では海外市場の展開を積極的に行っており、2015年にはアメリカの「ブライアリー・アンド・パートナーズ」を子会社化するなどグローバル化の傾向は強まっています。

成長戦略

グローバル規模で情報収集を行える大手企業や、特定の調査を専門的に行う企業などさまざまですが、近年ではインターネットやスマートフォンなどのモバイルを使うことにより低コストで調査を行うことができる点から、ネットでの調査を行うリサーチ調査企業やモバイルでの調査を行う企業の規模の拡大が見込まれているという現状です。

主な民間シンクタンク企業

主な民間シンクタンク企業

野村総合研究所(NRI)

野村証券株式会社の調査部を母体とした日本で初めての民間シンクタンクで、1965年に設立されました。

官公庁や各産業に向け支援を行うほか、金融関連のシステム開発、さまざまな業種のシステム構築などITサービス事業も広く展開しています。

三菱総合研究所(MRI)

1970年に三菱創業100周年記念事業として設立された、約760名の研究員を擁する総合シンクタンクです。官公庁、金融、民間企業に向けさまざまな調査研究と支援を行っています。また、グループ企業の三菱総研DCSと一体となってICTソリューションサービスも提供しています。

日本総合研究所(JRI)

1969年、住友銀行から分離独立し設立され、2003年三井住友フィナンシャルグループに合流しました。シンクタンク事業のほか、三井住友フィナンシャルグループ各社に向けたコンサルティングやシステム運用を主軸としたITソリューション事業、新しい政策やビジネスモデルを実行するための事業立ち上げなどにかかわる創発戦略センター、日本企業の潜在力を引き出し世界へと進出させる支援を行うリサーチ・コンサルティング部門などから成ります。

シンクタンク事業を行う調査部は政治や経済、社会などさまざまな分野の調査研究を行い、国内から世界へと活動領域を広げ社会の変革を促します。

みずほ情報総研

2004年に、母体となる企業3社(第一勧銀情報システム、富士総合研究所、興銀システム開発)が合併し設立された、金融業界大手の「みずほフィナンシャルグループ」のシンクタンク事業です。

民間、官公庁、政府のあらゆる分野に関した調査と研究や、みずほフィナンシャルグループ各社の戦略支援を行っています。

シンクタンクで働く人にはどんな人がいる?

営業部門

政府、官公庁、民間企業などのクライアントからの依頼を受け、内容に沿った調査サービスを提案したり、どのような調査を行うことが効果的か提案します。

調査

営業の担当者と連携を行い、実際の依頼内容に沿った調査活動を担当しています。

研究員

内容依頼の独自調査・分析を行い、政府、官公庁、民間企業などのクライアントにその結果を伝えます。

システムエンジニア

調査を円滑に行えるようシステム開発、システムメンテナンスを担当しています。

インターネットやスマートフォンなどの携帯電話などを通じて調査を行うリサーチ調査企業での需要が高まっています。

先輩の声

シンクタンク業界と聞くと、「頭のキレる人が多い」と考える人が多いと思います。実際の業務を見ても、様々なジャンルの専門家を集め、調査や研究を行うといったいかにも知的な労働になります。今後も国内での需要増加も見込まれており人気業界の一つです。みなさんが思うように、ある程度の思考力が問われる業界のため、日頃から物事に問題意識を持って生活することが大切かもしれませんね!

おわりに

政府や民間企業の成長には欠かせないシンクタンク業界。

収入も比較的高めで人気が高いため、内定を勝ち取るのも大変ではありますが、各企業の特徴やどのようなクライアントを担当しているかなどしっかりリサーチをし内定を目指していきましょう。

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