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【2024年最新版】トイレタリー業界とは!市場規模や主要メーカー、仕事内容を解説

企業研究・業界研究
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「トイレタリー」と聞くと、洗剤やシャンプーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?実は、トイレタリー業界は私たちの生活に欠かせない製品を幅広く扱っており、安定した市場規模を誇る魅力的な業界です。

しかし、一口にトイレタリー業界と言っても、どんな企業があるのか、就職難易度はどれくらいなのか、具体的な仕事内容は何なのか、疑問は尽きませんよね?

この記事では、以下の内容について詳しく解説していきます。

▼この記事でわかること
・トイレタリー業界の全体像
・国内外の主要企業ランキング
・就職難易度
・具体的な仕事内容
・先輩社員の声

この記事を読めば、トイレタリー業界への理解が深まり、自分に合った企業選びや就職活動の戦略が見えてくるはずです。ぜひ最後まで読んで、トイレタリー業界の魅力に触れてみてください。

トイレタリー業界の傾向と特徴

トイレタリー業界の傾向と特徴

トイレタリー業界は、私たちの日常生活に欠かせない製品を提供する、安定した需要を持つ業界です。ここでは、トイレタリー業界の市場規模、求められる人材、将来性について解説します。

業界の市場規模

市場規模
国内市場約2兆円※1
世界市場約76兆5,385億※2
※矢野経済研究所の2024年1月の報告
※2 世界のトイレタリー市場レポート、2015~2026年の歴史と予測、メーカー、主要地域、タイプ、用途別の内訳データ

国内市場は、少子高齢化や人口減少といった課題を抱えながらも、高価格帯商品の需要増加や訪日外国人観光客による消費拡大などにより、安定した成長を維持しています。

世界市場では、新興国における経済発展や衛生意識の向上に伴い、さらなる市場拡大が見込まれています。

業界で求められる人材

トイレタリー業界で活躍するためには、以下の3つの能力が求められます。

能力内容
マーケティング能力消費者のニーズを的確に捉え、魅力的な商品企画や販売戦略を立案できる能力
研究開発能力新しい技術や素材を活用し、革新的な商品を開発できる能力
コミュニケーション能力社内外の人々と円滑にコミュニケーションを図り、良好な関係を構築できる能力

これらの能力に加えて、環境問題への意識や国際的な視野を持つことも、グローバルに展開する企業で活躍するために重要です。

業界自体の将来性

トイレタリー業界は、今後も安定した成長が見込まれる将来性のある業界です。

要因内容
高価格帯商品の需要増加消費者の健康志向や美容意識の高まりにより、高価格帯商品の需要が拡大しています。
新興国市場の成長新興国における経済発展や衛生意識の向上に伴い、トイレタリー製品の需要が急増しています。
環境問題への対応環境に配慮した商品開発やサステナビリティへの取り組みが、企業の競争力を左右する重要な要素となっています。

これらの要因により、トイレタリー業界は今後も持続的な成長を遂げることが期待されています。

日本国内のトイレタリー業界ランキング

日本国内のトイレタリー業界ランキング

日本のトイレタリー業界は、日用品や化粧品を中心に幅広い製品を提供する企業が競争を繰り広げています。この業界では、消費者の生活に密着した製品を開発・販売することで、市場シェアを獲得し、業績を伸ばしています。以下では、日本国内のトイレタリー業界における主要企業のランキングと、各社の特徴や強みについて詳しく解説していきます。

順位企業名売上高
1花王15,326億円
2ユニ・チャーム9,418億円
3ライオン4027億6700万円

1位|花王

会社名事業内容有名なブランド売上高
花王化粧品、スキンケア製品、ヘアケア製品、サニタリー製品、ファブリックケア製品、ホームケア製品アタック、ビオレ、メリーズ、ソフィーナ、キュレル15,326億円※
※2023年決算概要|花王株式会社

花王は、日本を代表するトイレタリー企業として知られており、創業以来130年以上の歴史を持つ老舗企業です。同社は、洗剤や化粧品、紙おむつなど、幅広い製品ラインナップを展開しており、国内外で高い評価を得ています。

花王の強みは、研究開発力と製品の品質の高さにあります。同社は、年間売上高の約4%を研究開発費に投資しており、常に新しい技術や製品の開発に力を入れています。この取り組みにより、消費者ニーズに合った革新的な製品を次々と生み出しています。

花王の就職難易度は比較的高く、新卒採用では高い倍率となっています。同社は、優秀な人材の確保に力を入れており、社員教育や福利厚生の充実にも注力しています。

2位|ユニ・チャーム

会社名事業内容有名なブランド売上高
ユニ・チャームベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品、ヘルスケア関連製品、クリーン&フレッシュ関連製品ムーニー、マミーポコ、ソフィ、ライフリー、シルコット9,418億円※
2023年12月期決算概要

ユニ・チャームは、紙おむつや生理用品、マスクなどの衛生用品を主力製品とする日本の大手トイレタリー企業です。同社は、「不織布・吸収体の加工・成形技術」を核とした独自の技術力を強みとしており、高品質な製品で国内外の市場で高いシェアを獲得しています。

同社の就職難易度は高く、新卒採用では厳しい選考が行われています。ユニ・チャームでは、グローバルに活躍できる人材の育成に力を入れており、海外赴任の機会も多いことが特徴です。

3位|ライオン

会社名事業内容有名なブランド売上高
ライオンオーラルケア製品、ビューティケア製品、ファブリックケア製品、リビングケア製品、薬品クリニカ、システマ、トップ、ソフラン、キレイキレイ4027億6700万円
【ライオン 23年12月期】3・3%増収、減益|業界ニュース

ライオンは、1891年の創業以来、日本の家庭用品市場をリードしてきた老舗企業です。同社は、オーラルケア製品や洗剤、化粧品など、幅広い製品ラインナップを展開しており、特にオーラルケア分野では国内トップシェアを誇っています。

ライオンの海外展開も注目されています。特にアジア地域での事業拡大に力を入れており、タイやマレーシア、中国などで現地法人を設立し、各国の市場特性に合わせた製品開発と販売戦略を展開しています。

同社の就職難易度は比較的高く、新卒採用では厳しい選考が行われています。ライオンでは、「挑戦・創造する人材」の育成に力を入れており、若手社員にも積極的に責任ある仕事を任せる風土があります。

世界のトイレタリー業界ランキング

世界のトイレタリー業界ランキング

世界のトイレタリー業界は、多くの大手企業が競争を繰り広げています。これらの企業は、革新的な製品と強力なブランド力を持ち、グローバル市場でのシェアを拡大しています。以下では、世界のトイレタリー業界における主要企業のランキングと、各社の特徴や強みについて詳しく解説していきます。

順位企業名売上高
1ジョンソン・アンド・ジョンソン85,152百万ドル
2P&Gジャパン82,006百万ドル
3ロレアル44,729百万ドル
4ユニリーバ1,498百万ドル

1位|ジョンソン・アンド・ジョンソン

会社名事業内容有名なブランド売上高
ジョンソン・アンド・ジョンソン医薬品、医療機器、消費者向けヘルスケア製品バンドエイド、ニュートロジーナ、ジョンソンベビー85,152百万ドル
業務・財務情報 ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ/JohnsJohns]日経会社情報DIGITAL – 日本経済新聞

ジョンソン・アンド・ジョンソンは、医薬品、医療機器、消費者向けヘルスケア製品を提供する世界最大級のヘルスケア企業です。消費者向けヘルスケア製品の分野では、バンドエイドやニュートロジーナ、ジョンソンベビーなどのブランドが広く知られています。

ジョンソン・アンド・ジョンソンの強みは、グローバルなブランド力と製品ポートフォリオの広さにあります。同社は、世界中の市場で信頼されるブランドを持ち、消費者からの高い評価を得ています。また、研究開発への投資も積極的に行っており、常に新しい製品を市場に投入しています。

2位|P&Gジャパン

会社名事業内容有名なブランド売上高
P&Gジャパン消費者向け製品(パーソナルケア、家庭用品、ヘルスケア製品)パンパース、アリエール、パンテーン82,006百万ドル
業務・財務情報 プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)[PG/ProctGambl]日経会社情報DIGITAL – 日本経済新聞

P&Gジャパンは、消費者向け製品を幅広く提供する世界的な企業で、パンパース、アリエール、パンテーンなどのブランドが有名です。2023年のグローバル売上高は760億ドルに達しており、トイレタリー業界のリーダーとしての地位を確立しています。

しかし、P&Gの弱みとしては、競争の激しい市場環境において、価格競争に巻き込まれるリスクがあることが挙げられます。これは、同社の利益率に影響を与える可能性があります。

3位|ロレアル

会社名事業内容有名なブランド売上高
ロレアル化粧品、スキンケア、ヘアケア製品ロレアルパリ、メイベリン、ランコム44,729百万ドル
企業活動分析 ロレアル(L’Oreal S.A.)23年12月期は増収増益

ロレアルは、化粧品やスキンケア、ヘアケア製品を提供する世界最大の美容企業です。ロレアルパリ、メイベリン、ランコムなどのブランドが広く知られています。2018年の売上高は約3兆2,440億円に達し、美容業界のトップ企業としての地位を確立しています。

一方、ロレアルの弱みとしては、競争が激しい市場環境において、新規参入企業との競争が激化していることが挙げられます。これは、同社の市場シェアに影響を与える可能性があります。

4位|ユニリーバ

会社名事業内容有名なブランド売上高
ユニリーバ食品、家庭用品、パーソナルケア製品ダヴ、ラックス、リプトン1,498百万ドル

ユニリーバは、食品、家庭用品、パーソナルケア製品を提供する多国籍企業で、ダヴ、ラックス、リプトンなどのブランドが有名です。2023年のパーソナルケア部門の売上高は13.8億ユーロに達し、グローバル市場での強力な存在感を示しています。

しかし、ユニリーバの弱みとしては、複雑な供給チェーンが挙げられます。これは、製品の供給に遅れが生じるリスクを伴い、顧客満足度に影響を与える可能性があります。

トイレタリー業界の就職難易度

トイレタリー業界の就職難易度

トイレタリー業界の就職難易度は、企業規模、外資・国内、職種によって異なります。ここでは、それぞれの難易度について詳しく解説します。

大企業と中小企業での難易度

大企業は、知名度が高く、福利厚生や研修制度が充実しているため、人気が高く、競争率も高くなります。一方、中小企業は、知名度が低く、応募者が少ないため、比較的採用されやすい傾向があります。

しかし、中小企業であっても、ニッチな分野で高い技術力を持つ企業や、独自のブランドを確立している企業は、大企業に負けない魅力があります。企業規模だけでなく、自分の興味や適性に合わせて企業を選ぶことが大切です。

企業規模難易度理由
大企業比較的高い人気が高く、競争率が高い
中小企業比較的低い知名度が低く、応募者が少ない

外資と国内企業の難易度の違い

外資系企業は、グローバルな事業展開を行っているため、英語力や異文化コミュニケーション能力など、グローバルな人材を求める傾向があります。一方、国内企業は、日本語でのコミュニケーション能力を重視する傾向があります。

ただし、近年では、国内企業でもグローバル化が進んでいるため、英語力や海外経験を評価する企業も増えてきています。外資系企業、国内企業に関わらず、グローバルな視点を持つことは、キャリアアップに有利に働くでしょう。

企業難易度理由
外資系企業比較的高いグローバルな人材を求める傾向がある
国内企業比較的低い日本語能力を重視する傾向がある

職種別の難易度の違い

研究開発職は、専門知識や研究経験が求められるため、難易度が高くなります。営業・マーケティング職は、コミュニケーション能力や営業力が必要とされるため、こちらも難易度が高い傾向があります。

一方、生産管理職や事務職は、未経験でも応募可能な場合があり、比較的採用されやすい職種と言えます。ただし、これらの職種でも、経験やスキルによっては、高い競争率になることもあります。

職種難易度理由
研究開発比較的高い専門知識や研究経験が求められる
営業・マーケティング比較的高いコミュニケーション能力や営業力が必要
生産管理比較的低い未経験でも応募可能な場合がある
事務比較的低い一般的な事務スキルがあれば応募可能

トイレタリー業界で働く人の仕事内容

トイレタリー業界で働く人の仕事内容

研究・開発

主な仕事内容は、商品化するために研究と開発をおこなうのが仕事となります。消費者が求めているものを商品化するべく、研究を積み重ね、開発に勤しみます。

営業

営業の仕事内容は、取引先との打ち合わせや新商品の説明・売り込みのほかに、どのような需要があるのかマーケティングしたりするのが主な仕事となります。また、会社によっては営業とマーケティングは別部門となっている場合もあります。

デザイナー

デザイナーの仕事内容は、商品のパッケージデザインや販促品のPOPなどのデザイン作成が主な仕事内容となります。

先輩の声

清潔を好む日本人の厳しい目にさらされることで、トイレタリー業界は製品の細かな箇所までこだわり、他社との差別化を図って改良を繰り返してきました。そのなかで培われた高い技術力を武器に、競争が激しい国内から海外へ活動の場を広げています。トイレタリー業界は、就活においては比較的倍率の高い業界で、特に外資系のP&Gのマーケティング職は、全業界のなかでも最難関クラスと言われています。選考通過の鍵は、競合が多い中でなぜその企業で働きたいのかを上手く伝えられることになるので、準備を怠らないようにしましょう。

おわりに

身近な存在で、至るところに使用されているトイレタリー商品。トイレタリー業界の売上高は横ばい状態でしたが、品質のよさから外国人による爆買いが売上高を上昇していました。しかし、新型コロナウイルスの影響により、状況は変わりました。今後は、国内の少子高齢化の状況を考慮し、海外への販売を拡大した成長戦略を練ったり、戻りつつあるインバウンド需要と、国内需要の両方を考えた商品開発などが必要であると考えられます。

トイレタリー業界に就職を希望している就活生は、今後の動向を調査していくことと各トイレタリーメーカーの企業研究も進めていきましょう。

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