適職診断はどんなことに役立つ?
診断結果を有効活用して自分の将来に役立てよう!
自分の目指す職業や業種はすでに決まっているでしょうか。決まっている人もそうでない人も、就職活動を行ううえでは自己分析は欠かせません。そんな自己分析ツールのひとつに適職診断というものがあります。ここではこの適職診断について詳しく見ていくことにしましょう。
適職診断の基本ー適職診断とは
適職診断とは、心理学や統計学などを背景とした簡単なテストのことをいいます。アンケート形式で1問ずつ答えていき、すべての質問に答えることで回答者に向いている職業がわかるというものです。
職業によっては忍耐力が必要なものもあれば、瞬時の判断力が必要なものもあり、職種によって求められる人材はさまざまです。そんな活躍できる人材の性格や仕事に対する意識などを一般化してテスト形式にすることで判断しています。
自分が感じていない自分自身の素顔などに気づけたり、客観的に自分自身を観察したりできるので就職活動をこれから行おうという人にとっては自己分析という面でも非常に役立つツールです。
また、ほとんどの適職診断テストは無料で提供されており、だれでもインターネットから簡単に受けることができます。ひとくちに適職診断といってもその種類はさまざまであり、どのような理論を根拠に診断されているのかによって診断結果が少し変わってくるものもあるようです。
適職診断の基本ー適職診断のメリットデメリット
適職診断におけるメリットはなんといっても自分の適性がわかり、それによってより有意義な働き方ができるという点です。
職業は世の中に無数に存在していますので、そのすべてを把握することは困難です。
適職診断では簡単な質問に答えることによって今まで自分がまったく意識してこなかった職業や知らなかった仕事を認知することができます。
自分では向かないと思っていた仕事も、性格から客観的に判断してみると向いているということもあり得るのです。そういう意味では新たな可能性を見つけることができます。
また、自分の働きたい仕事が必ずしも向いているとも限りません。目指すべき方向が決まっている人も、適職診断を受けることで本当に目指すべきなのかという判断やどのような点を改善していけば、より夢が近づくのかといった気づきを得ることもできます。
一方、適職診断にはデメリットもあります。
その代表的なものとして、すべてが正確ではないという点です。診断は自分で自分の性格を判断して回答する形式ですので、虚栄心や遠慮などが入ると適切な診断ができなくなる可能性もあります。
適職診断はあくまでも参考であり、それがすべてではありません。診断結果をあまりに過信すると自分の可能性を狭めてしまうことになりかねませんので注意が必要です。
適職診断の基本ー適職診断の有効性
適職診断を行うことは自分自身の将来を考えたり、目指すべき方向性を定めたりすることに役立つのは言うまでもありませんが、もうひとつ重要な役割があります。
それが自己分析ツールとしての役割です。
就職をする際に必ず受ける面接やエントリーシートなどを書くうえでは自己分析ができていないと完成度の高いものに仕上げることが難しくなります。例えば、面接でもエントリーシートでも自己PRというのは頻繁に登場しますが、自己分析ができていなければこの自己PRも難しいでしょう。
自分自身がどのような人間なのか?という自己分析は普通に学生生活を送っているだけでは行う機会がほとんどありません。今までしてこなかったことを就活前にすぐに始めろといわれても難しいですよね。
そんなときに考える指針を与えてくれるのが適職診断です。
適職診断では自分に向いている職業だけではなく、性格なども客観的に診断されますので、それを参考に自己分析を行うことで新たな視点で自分自身を見つめなおすことができます。自分では気づいていない武器が見つかるかもしれません。
適職診断の基本ー適職診断の仕組み
適職診断では、できる仕事ではなく向いている仕事を判定します。
多くの仕事はある程度の経験を積むことでスキルが身につき、最低限の仕事はこなせるようになるでしょう。しかし、10年、20年と長い目で見たときにその仕事に満足して価値を感じながら仕事を続けることができるのか?というのはすべての仕事に当てはまるわけではありません。
このように、自分で仕事に価値を感じながら意欲的に仕事に取り組めるものが本来の自分に向いている仕事です。これは表面上のスキルを見ただけではわからず、深い自分でも気づいていないような性格を診断する必要があります。
適職診断はこのような性格を実際にその職種や業種で働いている人たちの性格動向を統計的にまとめあげ、診断者の性格とマッチしているかどうかを判断しています。また、診断の種類によっては複数の質問に対して回答した結果を点数化し、回答者の性格をいくつかのパターンに分類します。その分類したパターン結果をあらかじめ決めてある職業や職種のパターンと照らしてどれだけマッチしているかを判断しています。
適職とは
適切な職業についた場合の未来
そもそも適職という概念についてですが、これとよく比較・議論されるのが天職です。
天職というのは簡単にいえば、金銭的なメリットを度外視しても楽しく働ける生きがいのようなものです。一方、適職というのはあくまでも仕事であって収入を得るうえで自分に合っている職業という意味です。
現実的に考えて、働いているのに収入が伴わないということはあり得ませんので、天職を見つけることができればだれも就職の際の進路に困るということはありません。天職とまではいかないけど、自分が満足しながらキャリアアップを図ることができるというのが適職です。
適切な職業につけば自分の能力を最大限に発揮することができますので、会社での評価も受けやすく、ひいてはキャリアアップにつなげることができます。同じ時間働いて努力を積み重ねていたとしても、素質や適性がある人とそうでない人とでは明らかに成長スピードも変わってきます。
天職とまではいかなくても、自分が得意とする分野で仕事をし、結果を残して収入を得ることができれば、将来は有意義な人生を送ることにつながるはずです。
適切な職業につけなかった場合の未来
適職につけなかったとしても、その人の性格によっては大きな結果を残す可能性もあります。
しかし、一般的には適職につけなかった場合、途中で仕事を辞めてしまったり、自分のやっている仕事に価値を見いだせなくて会社にいくのがいやになってしまったりといった傾向も少なくありません。収入を得るための仕事がつらいものになってしまうと、それがストレスとなってプライベートにも支障をきたすことがあります。
また、自分が満足しない職場で働いているとそれが周囲に伝わってしまい、思わぬ人間関係のトラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。人間関係が上手くいかなくなれば当然働きにくくなりますし、結果も残しにくい環境になるでしょう。それがまた仕事をつらくし、働きにくい環境を作り出すという負のスパイラルに陥ってしまうとなかなか抜け出すのが難しくなります。
このような悩みを抱えて転職に踏み切る人は多いので、適職を考えることがどれだけ重要なのかということがわかりますね。このような未来にならないためにも、就職活動の段階で自己分析をしっかりとして適職を見極めることが大切なのです。
主な職種で求められる能力
「営業」で求められる能力
営業においてもっとも重要なのは、なにを隠そうコミュニケーションスキルです。
BtoBであってもBtoCであっても、最終的に人に対して営業を行うことは変わりありませんので人と面と向かって話す能力は極めて重要になってきます。
ただ、ここで注意したいのは「話し好き=営業スキルがある」というわけではないということです。話すことが好きだったとしても、内容がきちんと相手に伝わる話し方ができていなければ営業スキルがあるとはいえません。
営業で必要なのは相手の悩みやニーズというものに敏感に反応し、それをくみとって自社のメリットや商品のメリットを適切に伝えられる能力です。
人と上手くコミュニケーションを取ることができるという意味では、あらゆるものに幅広い好奇心を持つことも重要です。好奇心が旺盛であればあらゆる分野の話をすることができますし、相手の話も興味を持って聞くことができます。
また、営業ではノルマが課されているところも多く、ある程度のプレッシャーに耐えられる精神力を持っていることも大切です。もともとメンタルが強い必要はありませんが、ある程度のメンタルコントロールはできることが理想的でしょう。
「企画」で求められる能力
企画職でもっとも重要なのは本質を見極める力です。
「企画力=アイデア力」だと勘違いしている人が多いですが、企画とアイデアはなんの関係もありません。企画というのはあくまでも世の中やその市場で必要とされているものを見極め、それを具体的に形に落とし込むという作業です。なにもないところからひらめきのように出てくるアイデアとは違うのです。この点から考えてみると、企画に必要なのは大きなマクロ的視点から市場を見て、そこから需要や問題の本質を探り、それを具現化する能力だといえそうです。
また、人の力を借りることができるというのも企画に必要な能力です。
自分ひとりで画期的な企画を出すことができるに越したことはありませんが、現実的に考えてそれは難しいでしょう。効果的に企画を進めるためには第三者の意見として人の力を借りることも大切なのです。
本質を見極めるというのは簡単なことではありませんが、それは経験や慣れの面も大きく影響してきますので初めからできる必要はありません。ただし、なにごとも表面上だけの理解だけにとどまらず、しっかりと深いところにまで思考を落とし込んで本質を理解する癖のある人が有利でしょう。
「開発」で求められる能力
一般的に研究開発といわれている職種では、ひとつのことに打ち込み続けることができる忍耐強さや粘り強さが必要とされています。
どのような開発をするのかにもよりますが、ほとんどの場合、研究開発は自分自身との戦いになります。すぐに答えが導けるわけではない目の前の大きな課題に対して、どこまで粘り強く考えることができるのかというのは非常に大切なスキルです。
また、一方で部分的に見れば孤独な戦いであったとしても、研究開発全体で考えてみればチームを組んで動くことがほとんどです。特に企業内で開発部門があるという場合にはより顕著です。
そのため、しっかりとチームワークを重視して協調性を持った動きをすることができるという点も求められています。研究開発では人とのかかわりがあまりないというイメージがありますが、大学などの研究者と違い、企業内で研究開発を送る場合には協調性というのも大きなポイントになってくるようです。
ストレスがたまりやすい職種でもあるので、自分なりのリラックス方法や対処法を用意できるというのも重要なスキルです。
「人事」で求められる能力
人事部といって真っ先に思い浮かぶものといえば面接や採用というキーワードではないでしょうか。そのため、人事で求められるスキルは人を見る目があることと勘違いされやすいようです。
確かに、人を見る目があることは採用担当としては素晴らしいことですし強みになりますが、それよりも重要なのは会社の方向性や経営方針を理解する能力です。人事部は今後会社の運営を担っていく新しい人材を選ぶという会社の心臓部的な活動をしています。この人材選びというのは当然経営方針や会社の目指す方向性によっても変わってきますので、会社がどの方向に向かっているのかをしっかりと把握できていなければなりません。
また、福利厚生の問題や社員からの相談の窓口になることもありますので、強い責任感と社内マナーを守ることができる規律性も重要になってきます。会社内の部門の中でも、社内の人間を相手にした特徴的な部署であるため、やりがいもありますが、それなりに特殊な能力も求められることになりそうです。
適職診断の違い
適職診断を複数受けた場合によくあるのが、診断結果にばらつきがあるということです。
これは正常な診断ができてないというわけではなく、一般的に起こり得ることです。なぜならば、人間は感情を持っていますのでそのときの気分や雰囲気によって回答の仕方を変えてしまうことがあるからです。自分自身に100%素直になって回答することができれば同じような診断結果を得ることができますが、それは簡単なことではありません。
では、診断結果にばらつきがある場合にはどのように対処すべきなのでしょうか。
重要視すべきなのは診断結果のばらつきではなく、複数の診断結果を見たときの共通点です。この共通点はどのような心理状態であっても、常に同様の傾向が見られるということは無意識のうちに判断している本当の自分自身の性格である可能性が高いのです。その共通点を見つけ、紙に書き出してみることでより正確な自己分析を行うことができるはずです。
適職診断はあくまでも基準や大まかな方向性を定めるためのものであってすべてが正確であるというわけではないことを改めて認識しておきましょう。
適職診断Future Finder
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