就活ノートとは、一言でいえば就活で得た情報をまとめておくノートのこと。今や早期内定獲得者の約8割が作っているとも言われ、就活生なら持っておきたいだけでなく、その効果的な活用の仕方など詳しく理解しておきたいツールの一つでしょう。今回はそんな就活ノートの活用術やおすすめサイズ、その役割についてご説明します。
就活ノートの3つの役割
就活ノートには、就活で得た情報をまとめておくという役割がある、といっても、何をまとめるかなど様々なやり方がありますよね。就活ノートを最大限に活かすためには、ノートに3つの役割、企業の分析としての役割、就活の記録としての役割、就活スケジュールの管理としての役割、を持たせるとよいです。
企業の分析として
インターネットなどで調べた、その企業の情報を書いておきましょう。
具体的には
- 企業名
- その企業の属する業界名
- 主な事業内容
- 経営理念
- 労働条件(基本給など)
- 代表者
- 企業の歴史
- 本社所在地
- 支店、営業所所在地
- 連絡先
などを記しておくとよいでしょう。
就活の記録として
セミナーや説明会などに参加して仕入れた情報や、面接を実際に受けて得た情報を書いておきましょう。
具体的には、
- セミナーや説明会
内容(質問の内容及びその回答を含む) - インターンシップ
内容
発言記録
提出書類の記録と相手方の反応
担当者の氏名 - 面接
形式
レベル(1次、2次、など)
質問の内容及びその回答と相手方の反応
結果
よくできたところや反省点
などを記しておくとよいでしょう。
就活のスケジュール管理として
就活の予定についてメモしておくとよいでしょう。
具体的には、
- セミナーや説明会の日程
- インターンシップの日程
- 面接の日程
- Webテストなど筆記試験の日程
- エントリーシートの提出期限
- 内定予定日
などを記しておきましょう。
就活ノートはなぜ必要?
就活ノートとはどういうもので、それを最大限に活かすにはどのようにしたらよいかは分かりました。ですが、そもそも何のために就活ノートを作るのでしょうか?その理由はもちろん就活に役立つため、なのでしょうが、より具体的に、就活ノートが必要な理由を考えていきましょう。
理由1.就活で得た情報をしっかり保管するため
就活で得る情報には、「これは次の面接で使える!」といったことや新たな発見があることでしょう。しかし、なかなか一度聞いただけで覚えられるものではありません。せっかくいいことを聞いたのに次の就活イベントではもう忘れてしまっている。それではもったいないですよね。
就活ノートにメモをすることで、情報をしっかり整理して保管し、後々に振り返ることができるようになります。これが、回数を重ねるごとに自らをワンステップ、ツーステップと向上させること、そして就活を成功させることにつながる、ということなのです。
理由2.自らの考えや進路を明確にするため
上記のように、就活で得た情報をしっかり保管、整理しておくことは、次につながる大事なことです。また一方で、就活ノートを作ることは、自分の考えを明確にすることにもつながるのです。
就活が成功したかどうか、これは自分が入りたいと思った会社に入ることができたかで決まります。つまり、自分が入りたい会社像が定まっていなければならないのです。自分にとってよい会社、これを見つけるため、自分自身でそれに気づくためには、自分の考えがはっきりしていないといけません。就活ノートを利用することで自分自身の考え方、思考を整理し、明確にすることができる、ということなのです。
理由3.PDCAサイクルを効果的に回すため
就活ノートを一目見れば分かる状態にしておけば、その手間が省けます。
また、似たような選考の重複を避けることもできます。
綺麗に整頓された部屋が使いやすいように、情報が整理されていれば就活もスムーズに進むことが可能になります。
就活ノート活用のポイント!
自分が気づいたことも書こう
就活ノートには、話を聞いて面白いと思ったことや自分が興味を持ったこと、大切だと思ったことなどもメモするようにしましょう。また、この点は自分には合わない、この考え方は違うと思うなどといった、その企業の(自分にとっての)マイナス面も書いておくとよいでしょう。
どう思ったかもメモしておこう
その際、自分がどう思ったかもメモしておきましょう。例えば、興味を持ったことについて、“なぜ”そこに興味を持ったのか、話を聞いて“どのような”感想を持ったのかなど、自分の考えをメモしておくとよいでしょう。
メモはその場でとろう
気づいたことは、セミナーや説明会中に、その場でメモをとるようにしましょう。家に帰ってから書こうとすると、いざ書こうというときには忘れてしまっているもの。「今回の就活イベントを100%活かそう」という気持ちで、その場で書くようにしましょう。
セミナーでは社員が参加者の様子をうかがっている場合もあるため、その社員の評価という観点でも、メモをとるという行動はGoodです。(ただし面接の場合は、面接中にメモをとることを嫌う面接官もいるため、面接が始まる前にメモをとってもよいか確認するとベター。)
メモに集中しすぎて話を聞き逃さないようにしよう
「メモしようメモしようと思っていて、ついつい次の話を聞き逃してしまった」
ということってありますよね。メモは自分が後で振り返れるよう心掛けながらも、セミナーや説明会での貴重な話を聞き逃さないよう、あらかじめ、面白いと思った点は左に、自分とは合わないと思った点は右に書くように決めておくなど、工夫をして書くようにするとよいでしょう。
A5サイズのバインダーノートがおすすめ!
なぜA5がよいのか
就活ノートは、前述の通りセミナーや説明会での使用が前提です。となると、学校の授業などで使ってきたB5サイズのノートでは、合同説明会など、立ちながらメモをとるには大きくて書きにくいです。
一方B6サイズは逆に小さすぎて、書ききれずに無駄にページをまたぐことが増えてしまいます。もちろん、そのために文字を小さく書いて後で読み返しにくくしてしまっては本末転倒。そう考えるとちょうどよいサイズがA5なのです。
なぜバインダーノートがよいのか
バインダーノートとはルーズリーフを入れて使うノート。
バインダーノートならルーズリーフを入れ替えれば順番を変えられるので、情報の整理の仕方を変えたくなった場合にも対応が可能です。(ただしルーズリーフの表と裏の使い方で上手く並び替えられない場合も考えられるため、その点には注意が必要でしょう。)
また、立ちながら書く場合には表紙が硬い方が書きやすいため、その点においてもバインダーノートはよいと言えるでしょう。
先輩の声
就活ノートをつけるようになってから無駄が減った!
始めの頃はちゃんとした就活ノートをつけることをせず、気になったポイントをその日に持っている筆記用具やスマートフォンでメモしていました。
そうすると、いざ情報を探す際に「あれはどこに書いたっけ…」という「情報を探す作業」に時間を使うことになってしまっていました。
しっかりとA5サイズのバインダーノートを就活ノートとして使うようにしてからは、情報を探す作業に追われることもなくなりました。
ルーズリーフなので、日付順や企業名順に並び替えもできますし、必要な情報だけを抜き出して持ち歩くこともできるので、とても便利ですよ!
おわりに
今回は就活ノートについて、その役割、活用のポイント、おすすめサイズから、なぜ必要かというところまで、ご説明してきました。就活ノートは
- 就活で得る様々な情報を上手に整理すること
- 自分の思考を上手に整理すること
に役立つということでしたね。
就活の目標は入りたい会社に入ることです。そのことを念頭に置きながら、効率的に就活を送れるよう、就活ノートをうまく活用してみてはいかがでしょうか。