志望企業が決まった後一番に気になるのが、エントリーシートをどう書くかですよね。そして、そのエントリーシートの最初の質問で一番多いのが「自己PRをしてください。」というものです。
それまで自己PRする機会なんてなかったのに、大事な就職活動の場面で急に求められても、どうしていいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
実際、筆者も最初は何を書いていいのか全くわかりませんでした。いざ書いてみても、ありきたりで嘘っぽくなってしまうし、そもそも自己PRって気恥ずかしい…なんて思っていました。
そんな筆者が悩みながら考え抜いた、自己PRの書き方や気をつけるべきポイントについてご紹介します。
自己PRで必ず押さえるべき3つのポイント
「自己PRの書き方!」のような本はたくさん売っていますが、どの本にも共通して書いてあるポイントがいくつかあります。(筆者は相談できる先輩がいなかったので、この手の本をかなり読みました。)
その中で、就職活動を終えた今、特に大切だと感じた3つのポイントに絞って解説します。
自己PRを考える前に志望企業について詳しくなろう!
「企業研究と自己PRって関係あるの?」と思う方もいるかもしれませんが、企業によって自己PRは変わります。
いえ、変えないといけないと思ってください。
企業ごとに採用したい人物像は異なっていますから、いつも同じ自己PRでは、採用担当に響かず、PRも自己中心的なものになってしまいます。
採用HPやパンフレットの「求める人物像」や説明会資料などで企業がどんな人物を欲しがっているかをまずは押さえましょう。
「自分ならでは」を話せる自己PRにしよう!
次のポイントは自己PRに明確な根拠を含めることです。
就職活動で使われるPRポイントは、ある程度パターン化しているため他の就活生とかぶってしまうことは避けられません。
そのため、ありきたりなPRとならないために、あなた自身の経験や活動に裏打ちされた内容にしましょう。
「私の長所は○○です。それが発揮されたのは○○という経験です。」というように、自己PRの中に自分が頑張った経験を入れると、グッと個性ある自己PRになります。
特にその経験で実際にあなたが考えたことや感じたこと、そしてそれに基づいて行動したことを入れることであなた個人への興味はより引き立つでしょう。
とにかくわかりやすい文章を書こう!
今更当たり前だよと思われるかもしれませんが、とにかく読みやすい文章を書きましょう。
採用担当者は1日に大量のエントリーシートを読むため、じっくりと読んではくれません。特に難しい言い回しやかっこいい文章を背伸びして書く必要はないです。
それよりも、常識的な書き言葉で、かつ一読して内容が頭に入ってくることの方がよっぽど大切なのです。
筆者が実際に気をつけていたことは
- 結論→根拠の順序を必ず守る
- 余計な修飾語をつけすぎない
- 「〜である。」調よりも「〜です。ます。」調
- 速読でも内容が把握できる文章
です。
慣れないうちは数百字の中でこれをすべてクリアすることがかなり難しく感じるものですが、じっくりと取り組んでみてください。
繰り返し取り組むうちに、内容も表現も必ず上達します。
また、面接で聞かれた時にもスムーズに話すことができるようになりますよ!一人で書き上げるのが苦手な人は、先輩やOBOGもしくはご両親にみてもらうとよいでしょう。
自分では気づかなかったミスや、よりわかりやすい表現を教えてくれるかもしれません。
実際に書いた例文を参考にしよう
以上のまとめとして、筆者が書いた自己PRをご紹介します。実際のレベルや雰囲気の参考にしていただけたら光栄です。(特定を避けるために多少の内容が変更されていますが、根幹はそのままです。)
(この企業では、求める人物像を「多様な関係者を取りまとめ目標を達成できる人」だとされていました。)
私がPRする点は、関わる人全員の満足度を考えられることです。
学生生活の中で、サークルでは合宿の企画やOB/OGも参加する総会の幹事、また、学生団体に所属した際にはイベントの企画・運営や団体内の合宿の運営などを責任者の立場で行いました。
参加者の満足度を高めるために、1.参加者の求めること2.細部まで丁寧にこだわること3.目新しい何かを用意することの3点を意識して活動しました。
また、協力してくれる仲間の満足度も高めるために、作業内容の分担方法や意思疎通にも配慮しました。
その結果、団体の大切な場面ではリーダーとなることや協力を求められるようになりました。
おわりに
いかがでしたか?ありきたりに感じるポイントも多かったかもしれませんが、これらのポイントをすべて満たす自己PRを書くことは意外と難しいものです。
大それたPR内容ではなくても、採用担当に響けば必ずエントリーシートは通過します。
かっこいいPRポイントが見つからなくても気にしないで、自分ならではの自己PR作りを頑張ってくださいね。