就職活動で必ず聞かれる質問といえば、企業への志望動機ですよね。
なんとなく頭の中にはあっても、いざエントリーシートに書くと、しっくりこなかったり薄っぺらく感じることもあるのではないでしょうか。
そこで今回は、説得力のある志望動機の、エントリーシートへの書き方をご紹介します!最後に簡単な例も付けますので、参考にしてみてください。
①企業と自分についての理解を深めよう
企業を志望する理由なんて、「なんとなく有名で安定してそうだから」「なんとなく楽しそうだから」のように、社会的な評価や説明会での雰囲気など、とてもエントリーシートや面接では使えない内容ですよね。
そこで、志望動機の第一歩として、企業と自分について掘り下げます。
まず企業についてですが、説明会やHPを見て、企業の押し出しているやりがいや仕事の意義など、「企業が考える自分たちの魅力」を理解しましょう。
企業も、就活生に知っておいて欲しいことを厳選してHPに載せているので、隅々まで目を通します。
また、OBOG訪問や座談会があれば必ず出席して、生の声を聞いておきましょう。
そして、その企業の魅力がいくつか見えてきたら、それにマッチするような自分の経験談を探します。マッチする体験談は、「なぜ志望企業に魅力を感じるのか」を裏付ける、証拠となります。
表面的な言葉ではなく、あなたが心から企業に魅力を感じていることを伝える、大切な部分になります。
また志望動機で使った体験談が、学生の時に頑張ったこととつながるようにしておくと、さらに説得力が増します。
「学生の時に○○を頑張り、○○と感じた」→「同じように貴社でなら○○なことができる」→「だから貴社を志望します」という流れは、聞いている側も非常に理解しやすく、矛盾を感じにくいですよね。
ぴったりの体験談がなくとも、何か共通する点はないか探してみましょう。
②自分の言葉で語ろう
志望動機を初めて書いた時は、数百字程度に何時間もかかってしまうことがあります。
それはまだ、自分の言葉で書くことに慣れていないからです。
企業の魅力も自分の体験談も、最初は上手くまとめることができませんが、何度も書き直すうちに、すっきりとした構成やぴったりな表現が必ず見つかります。
途中で投げ出さないで、納得のいくまで時間をかけて書き直しましょう。(筆者も200字の志望動機に3日間、時間にすると10時間くらいかかったこともあります…)
知り合いの先輩や友達に見てもらい、分かりやすいか、疑問点が浮かんでしまわないかなどチェックしてもらうことも大切です。
③先輩の志望動機を参考にしよう
どうしても志望動機が思い浮かばない時は、身近な先輩の志望動機を参考にしてみましょう。
部活やサークル、バイトなど、自分が使おうと思う体験談と似た体験をしている先輩に、どのように志望動機を書いたか(≒どのように経験と動機を繋げたか)を聞いてみると、経験が似ているため参考になるケースが多いです。
ただ、完全に真似をしてしまうと、どこか薄っぺらくなってしまうので、必ず自分の頭で咀嚼してから書きましょう。
④例文の参考は程々に
志望動機は就活生全員が悩む問題であるため、巷には多くの志望動機の例文集があります。
書き方が全くわからない場合、構成やパターンを知るために例文に触れることは大切ですので、筆者が実際に使った例文を載せておきます。
【例文】
「私は学生団体やサークルでの活動を通して、○○に喜びを感じ、そのような喜びを得られる会社への就職を希望しています。○○(業界)は○○ができることに大きな魅力を感じ、志望しています。中でも貴社を志望しているのは、○○ができると考えるからです。○○(企業の商品の魅力)、○○(冒頭の自分の喜びと企業の魅力が重なっていることをアピール)に携わる仕事がしたいと強く思うようになりました。」
*就活例文集などの就活本がたくさん販売されていますが、個人的には真似しすぎない方がよいと思います。
構成やパターンを知る上では大切ですが、表現まで真似してしまうと嘘っぽさが出てしまうように感じます。
おわりに
志望動機は就活生全員が悩む問題です。そして、大きな差が生まれやすい問題でもあります。
志望動機がうまく書けなくて悩んでしまうこともあるでしょうが、原点に戻って、企業の魅力と自分の経験を振り返るようにしましょう。
その後、一番しっくりくる表現をじっくりと探しましょう。
表現にきちんと悩むことで、自分がなぜこの企業を志望しているかがどんどん明確になっていき、自分自身を納得させることにつながります。
ですので今うまく書けなくても、自分の言葉で納得しながら志望動機を書くことができた企業では、きっと納得しながら働き始めることができると思います。そのためにも、今はじっくりと悩み抜いてみてください!