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【業界研究】百貨店業界に就職したい!就活に役立つ最新動向

企業研究・業界研究
百貨店業界に就職したい!就活に役立つ最新動向

華やかなイメージがある百貨店業界。そのイメージに憧れを抱く人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、百貨店業界について現状や動向の他にも主な企業や仕事内容など詳しく解説していきます。企業研究をしている就活生にも役に立つと思いますので、ぜひ参考にしてください。

百貨店業界の動向とは?

百貨店業界の動向とは?

景気や消費者の消費行動などで業績が左右されやすい百貨店業界。パブルが弾けるとともに好調だった売上高は減少しました。また、近年はネット通販で家に居ながら気軽に何でも購入できる時代に突入。そんな背景から、若者世代には百貨店離れが起きています。その現状に加え、大型ショッピングモールやニトリやユニクロなどの大型専門店が相次いでオープンしていることにより、価格の水準が下がったことも百貨店の業績にダメージを与える要因となっています。

このように長年伸び悩んでいた百貨店業界ですが、近年は外国人観光客の来日が増えており売上高を伸ばしています。また、フロアの拡大や新しいブランドを入店させてのリニューアルオープン、ショッピングモールにはないサービスを導入することによって差別化を図ろうとする百貨店も増えてきています。

今後の課題

百貨店業界の現状は、立地の良い都心部の店舗は業績が伸びていますが地方の百貨店は外国人の消費力の恩恵を受けづらいこともあって低迷が続いているようです。採算の取れない店舗に対してどのような対策を取るかなどの課題があります。また、インバンドの恩恵を受けている店舗に対しても、外国人観光客の消費力に頼らない対策が求められるでしょう。そして、少子化による人口減少で国内需要は低迷することが予測されます。その低迷に対しての明確な戦略を打ち出すことも今後の大きな課題としてあげられるでしょう。

成長戦略

ネット通販やショッピングモール・専門店などの出店で業績にダメージが出ている百貨店業界。これに対抗すべく、各百貨店は店舗のリニューアルや合併・統合をして店舗の拡大や商品・サービスの充実を図っています。また、若年層の百貨店離れを受け、幅広い年齢層を狙った商品の取り扱いも進められています。消費者に支持され続けるために、マーケティング活動もより大事になって来るでしょう。他にも、ネット通販をはじめとする便利なシステムを導入するなど、各百貨店とも先を見据えた成長戦略を実践しています。

そして、外国人の購買力を見込んで海外出店を視野に入れた成長戦略を打ち出している百貨店も出ています。すでに海外進出を果たしている百貨店も店舗数を増やす計画を練るなど、国内外において業績の向上を図ろうとしています。

百貨店業界の主な企業

百貨店業界の主な企業

三越伊勢丹ホールディングス

大手の百貨店であった三越と伊勢丹が2008年に合併したことで誕生した三越伊勢丹ホールディングス。2017年度のグループ全体での売上高は約1兆2,689億円を誇ります。合併した後も、岩田屋や丸井今井を子会社化して商品の充実度を上げ、顧客や新規客の獲得に力を注いでいます。また、アジア圏を中心に海外への出店もしており、今後も拡大していく方針です。三越伊勢丹HDは、百貨店業界を牽引する企業だといえるでしょう。

高島屋

百貨店と聞くと「高島屋」を最初に思い浮かべる方も多いほど、百貨店業界では老舗になります。1831年の創業当時は呉服商で、数年後にはショーウインドを設けて現在の百貨店の原型を作り出したと言われています。国内だけでなく、シンガポール・上海など海外出店も行っており、百貨店の高島屋ブランドとして今後も発展してくことが予想されます。

J.フロントリテイリング

2007年に大丸と松坂屋共同で設立したJ.フロントリテイリングは、その後もパルコやフォーレストなどを連結子会社化し、事業を拡大してきた会社です。それぞれの個性を活かし、2017年には銀座に「GINZA SIX」という百貨店をオープンさせました。幅広い年齢層を取り込めるよう、さまざまなブランドを多数出店しています。店舗設計にも工夫をするなど、J.フロントリテイリングは新しい形の百貨店を目指そうとしている企業です。

百貨店業界で働く人の仕事内容

企画

集客イベントを企画したりブランドとのコラボ商品を企画するなど、消費者の取り込みや購買意欲を上げる施策を考案する仕事です。百貨店を盛り上げる企画を提案することが仕事なので、流行や消費者ニーズを正確につかむ力、発想力・行動力などが求められる部署です。

バイヤー

主な仕事は、店舗で取り扱う商品の買い付けを行うことです。顧客のニーズ・流行・売れ行きなど、あらゆる視点から考慮して買い付けをします。トレンドに敏感になることや感性などが必要とされる部署です。

販売

店舗での接客や商品の陳列などが主な仕事です。取り扱い商品に対する知識だけでなく、お客様の質問に的確に答え・新たな商品を提案できるような機転や幅広い知識が必要とされます。また、接遇の良し悪しも評価される立場になります。

お菓子

毎年就活生の間で非常に人気のある業界なので、選考に挑む際は、他の就活生とどれだけ差をつけられるかが重要になってきます。今までにないお菓子や新たなターゲット層に向けた商品の企画が今後のお菓子業界で重要になってくるので、発想力に自信がある人におすすめの業界です。

先輩の声

百貨店と言うと販売職のイメージが強いですが、実際には企画やバイヤーなど様々な仕事があるので、百貨店の仕事に広く興味を持てる人に向いていると思います。また、どのような仕事でもトレンドやお客様のニーズに対して敏感であることが求められるので、新しいことをどんどん取り入れていけるアクティブさをアピールできると良いでしょう。

おわりに

バブル崩壊以降、売上が低迷していた百貨店業界ですが、近年は外国人観光客の増加により売上高が伸びてきています。少子化の影響などで低迷することが予測される国内需要に対してどのような戦略を取るかが、今後の重要な課題となるでしょう。百貨店に就職を希望している就活生は、百貨店業界の動向に注目しておきましょう。

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