仕事は安定している方が良い、そのような思いから安定した就職先を望む方が多いことでしょう。中でも、インフラ業界は安定していることから、インフラ業界での就職を目指す方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、インフラ業界に就職する方法や今後の気になる市場動向をご紹介します。
インフラ業界に就職する方法は?
インフラ業界は、全般的に大量採用することはあまりありません。「精鋭採用」が基本で、多くても数十人程度しか採用しないケースがほとんどです。少ない採用枠に数百、多ければ数千人規模で応募が殺到します。インフラ業界の倍率は高い傾向あることを覚えておきましょう。
インフラ業界への就職活動において、インターンシップへの参加はとても大切です。ただの就業体験というわけではなく、実力あるインターン生はそのまま採用候補として囲い込む企業も少なくありません。仕事ぶりは常に評価されていて、即戦力や伸びしろ、やる気を感じさせる就活生はそのまま内定になるケースもあります。インターンシップで実力を見せることができれば、インフラ業界への就職もしやすくなるでしょう。
ちなみに、どの業界でも共通していえることではありますが、特にインフラ業界に就職を希望している場合、「情報収集」を徹底してください。インフラ業界について詳しく学ぶのはもちろん、歴史や将来性についても把握しておくと良いでしょう。また、それらの知識と自分自身の経験の結びつけることも忘れずに行ってください。
どんな職種がある?
インフラ業界といっても幅が広く、業種によってさまざまな職種があります。ここでは一般的なインフラ業界の職種についてご紹介します。
接客・顧客対応・営業
個人・法人客の窓口となり、自社サービスの提供を行います。接客業などの経験は必ずしも必要なわけではありませんが、コミュニケーション能力や人当たりの良さなどの対人力が必要です。営業ではサービスの売り込みを行うために自社製品への理解力・提案力も重要になります。また、場合によっては外国語能力が求められることもあるでしょう。
施設管理・整備
インフラ業界において各種施設・設備の管理やメンテナンスはとても大切なことです。電気業界であれば発電所や送電線のチェックを行うでしょうし、通信インフラであればエンジニアとしてシステムメンテナンスを行うこともあります。
仕事内容は?
インフラ業界の仕事内容は多岐にわたります。業種別に代表的な流れを見ていきましょう。
電力・ガス・水道
電気・ガス・水道は人々の生活基盤となる生活インフラ業界です。絶え間ない供給を行うために、インフラ設備の維持・建設などを行います。また、顧客対応や新たなサービスの営業なども仕事内容に含まれます。
鉄道・道路
全国各地の鉄道網や道路など、交通系のインフラ業界です。鉄道であれば人々を運ぶ交通機関として、規則正しいダイヤの運行・管理や線路や送電線の整備などをすることがメインの仕事になります。地方路線などの場合、地域創生に一役買うこともあります。企画やマーケティングなどの能力が問われる仕事もあるでしょう。また、貨物列車により各地をつなぐ物流インフラとしての側面もあります。
基本的にインフラ業界は、生活を支える基盤を作り、それを維持・管理していくことがメインの仕事内容となります。
インフラ業界の市場動向
インフラ業界の市場動向を考えるにあたって、近年の「電気・ガス自由化」は注目すべきところでしょう。自由化が行われたことで、それまでなかったインフラの選択肢が顧客に与えられるようになりました。誰でもいつでも好きなように電気・ガス会社を選べることから、大手だけでなくベンチャー企業の参入も増加傾向にあります。今後も競争は激しくなっていくことでしょう。
顧客がインフラ業界に求めるのは第一に信頼であり、その点において大手は一歩リードしています。しかし、料金という点においてはベンチャー企業に一歩及ばないところもあります。
まさに弱肉強食です。いずれにせよ、インフラ業界全般が顧客ファーストの流れになってきているのは間違いないといえるでしょう。その時流をうまく乗りこなし新たなサービスを生み出せる人材が、インフラ業界への就職に有利であるといえそうです。
おわりに
インフラ業界は生活を支える基盤であり、今後も安定した発展をすることでしょう。しかし、電気・ガスの自由化などにより競争が激化している業種もあります。就職を目指すのであれば、今後自分がインフラ業界で何をしたいのか、何をできるのかを考えていきましょう。
また、業界の動向は常にチェックし知識を蓄えるとともに、柔軟な思考を持ち合わせることが大切です。