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お菓子業界に新卒で就職するには?人気企業・仕事内容・内定対策まで徹底解説!

企業研究・業界研究
お菓子業界に新卒で就職するには?人気企業・仕事内容・内定対策まで徹底解説!

お菓子が好きで「いつかお菓子に関わる仕事がしたい」と考えたことはありませんか。

実はお菓子業界は、食品メーカーの中でも人気が高く、大手企業は毎年多くの学生が応募する“狭き門”となっています。

本記事では、お菓子業界の今後の課題や仕事内容、人気企業の選考フロー、内定者の就活対策まで、就活生が知っておくべき情報を解説します。

「お菓子業界って文系でも目指せるの?」「学歴フィルターってあるの?」といったよくある疑問にも回答しているので、効率的に業界研究を進めたい方は必見です。

お菓子業界の今後の課題とは

お菓子業界の今後の課題とは

お菓子業界とは、お菓子の原料の生産から販売までを担う業界です。

主にお菓子メーカー、商社、小売業などが含まれます。

身近で親しみ深さのある方も多いお菓子業界ですが、その一方で近年は新たな課題にも直面しています。

ここではお菓子業界の今後の課題を3つ紹介します。

お菓子業界への就職を目指している方はぜひ参考にしてください。

▼お菓子業界の今後の課題
  • 少子高齢化による市場縮小
  • 健康志向の高まり
  • 海外市場への進出

少子高齢化による市場縮小

お菓子業界の1つ目の今後の課題は、少子高齢化による市場縮小です。

お菓子の主要な消費層である子供が、少子高齢化により減少しています。

例えば、かつて学校や家庭で日常的に食べられていたスナック菓子や駄菓子は、消費者の減少とともに販売数も減っています。

さらに、高齢者は甘いものや固い食感のお菓子を控える傾向があり、商品開発も難しくなっています。

ターゲット層の変化に応じた柔軟な商品展開が、今後のお菓子業界に必要不可欠です。

健康志向の高まり

お菓子業界の2つ目の今後の課題は、健康志向の高まりによる菓子需要の減少です。

近年では、糖質制限やオーガニック志向が一般化し、高カロリー・高糖質なお菓子が敬遠されるようになりました。

そこで、多くのお菓子メーカーでは低糖質・無添加などの健康を意識した商品の開発を進めています。

今後はおいしさと健康を両立させたお菓子が好まれると予想されています。

海外市場への進出

お菓子業界の3つ目の今後の課題は、海外市場への進出です。

日本の菓子メーカーは、国内市場の縮小を受け、海外市場への進出を積極的に進めています。

三井住友銀行の菓子メーカーの動向と戦略の方向性によると、明治ホールディングスは米国をはじめ、中国やタイ、シンガポールに進出し、海外向けのチョコレート菓子を生産しています。

江崎グリコは米国、フランスをはじめ、中国や韓国、インドネシア、タイ、マレーシアなどのアジア諸国にも多く進出しています。

江崎グリコの主力商品である「Pocky」などの菓子を現地向上で生産しています。

こうした海外市場への進出を受けた志望動機の作成も、就職に有利です。

▼【具体例】

「海外でも日本で有名なお菓子が生産され、現地で雇用が創出されている点に感銘を受けました。自身の留学経験と語学力を活かし、海外工場との連携や現場改善に携わることで、より良いモノづくりに貢献したいです。」

新卒就職に人気のお菓子業界大手企業

新卒就職に人気のお菓子業界大手企業

ここでは、新卒就職に人気のお菓子業界の大手企業を4つ紹介します。

それぞれの企業の特徴から、新卒の採用情報まで分かりやすく説明します。

新卒でお菓子業界に就職したい方は、ぜひここで紹介する企業を参考にしてください。

▼お菓子業界の大手企業4社
  • カルビー

  • 森永製菓

  • ロッテ

  • 江崎グリコ

カルビー

カルビー

引用元:カルビー

カルビーは、主としてポテト系、小麦系、コーン系、豆系のスナック菓子およびシリアル食品の製造販売を行うお菓子業界の大手の一つです。

現在ではスナック菓子で50%以上のシェアを誇り、特にポテトチップス市場におけるシェアは70%以上を占める、お菓子業界のまさにトップ企業です。

主要ブランドには、「カルビー ポテトチップス」「堅あげポテト」「じゃがりこ」「かっぱえびせん」などがあります。

カルビー新卒採用サイトで紹介されている26卒の新卒採用スケジュールは以下の様になっています。

内容早期選考通常選考
エントリー
説明会(セミナー)参加24年9月中旬~24年9月末頃25年2月中旬~25年3月中旬
適性検査24年9月末頃~24年10月上旬25年3月中旬~25年3月末頃
1次選考(動画面接+ES提出)24年10月上旬~24年10月下旬25年3月末頃~25年4月中
2次選考(オンライン面接)24年11月上旬~24年11月下旬25年4月中~25年5月中
最終選考(対面・来社面接)24年12月上旬~24年12月末頃25年5月中旬~25年6月中旬
※最新の採用日程は公式サイトを参照してください。

カルビーの26卒採用枠では以下の職種での募集が出されています。

選考区分該当コース
早期選考①早期生産技術コース
財務経理コース
研究コース
早期選考②早期生産マネジメントコース
通常選考ビジネス総合コース(営業/物流/マーケティング(商品企画) 等)
プロダクト開発コース(研究/開発/生産技術/DX推進 等)
生産マネジメントコース
生産技術コース
※最新の情報は公式サイトを参照してください。

カルビーでは、「チャレンジングマインドを常に持ち、現状に満足することなく、お客様のために新しい価値を創造する人財」を求めています。

自己PRやガクチカに、求める人材像に結びつくようなエピソードを盛り込むことで、採用担当者により効果的なアピールができます。

課題改善や挑戦した経験、相手視点を持って工夫した経験などを盛り込むことで、現状に満足しない姿勢やお客様目線の価値創造への前向きな姿勢をアピールしましょう。

森永製菓

森永製菓

引用元:森永製菓

森永製菓は、菓子類、食品・飲料、アイス、健康・美容商品などの開発・販売を行う企業です。

代表的な商品に「チョコボール」「パックンチョ」「おっとっと」「チョコモナカジャンボ」などがあります。

森永製菓の募集要項で公開されている職種は以下の通りです。

参考区分該当コース
事務系総合職セールススペシャリストコース
マルチタレントコース
経理コース
ITコース
技術系総合職生産マネジメントコース
製造エキスパートコース
研究開発コース
品質保証コース
※最新の情報は公式サイトを参照してください。

また、募集要項で公開されている採用フローは以下の様になっています。

  1. 書類選考
  2. 各種選考2~3回(適性検査・グループディスカッション・個人面接などを含む)
  3. 最終面接
  4. 内々定

森永製菓は、「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」のうち、上位500法人である「ホワイト500」企業に8年連続で認定される優良企業です。

森永製菓では、「意欲に溢れ、失敗を恐れずにチャレンジし、新しい価値を生み出す人材」を求めています。

具体的には、「チャレンジできる」「主体的に行動できる」「考え抜くことができる」「周りを巻き込むことができる」の4つが公表されています。

ご自身の学生時代の経験やアルバイト経験を通して、自分から行動した経験や挑戦した経験を提示し、そこから得た自分なりの知見を盛り込むことが有効です。

ロッテ

ロッテ

引用元:ロッテ

ロッテは、ガムやチョコレートをはじめとする菓子類、アイスやチルドスイーツ、健康食品や健康雑貨まで、幅広い商品の開発・販売を行う企業です。

代表的な商品に「キシリトールガム」「Ghana」「パイの実」「コアラのマーチ」「CHOCO PIE」などがあります。

ロッテの募集要項で公開されている職種は以下の通りです。

参考区分該当コース
学部学科不問営業コース
生産コース
ICTコース
経理コース
法務コース
理系のみ研究コース
エンジニアリングコース
※最新の採用日程は公式サイトを参照してください。

詳細な選考スケジュールは公開されていませんが、大まかな選考フローは以下の通りです。

  1. エントリーシート提出
  2. 適性検査
  3. 学力試験
  4. グループディスカッション
  5. 面接

このほかにも様々なインターンシップ内容が用意されています。来年度以降のインターンシップ参加希望の方は、定期的に採用ページを確認しておくと良いでしょう。

ロッテでは、「創造力」 「情熱」 「ビジョン」を持ち続ける人材を求めています。

具体的には、「自分で考え責任を持って行動する人」「何事にもチャレンジし最後までやり抜く人」「将来を見通して何をしなければいけないのかを考え、実践できる人」と提示されています。

最後まで何かをやり遂げた経験や、将来を見越して行動した経験を自己PRに盛り込むことでロッテの求める人材とリンクしていることをアピールできます。

またそうした経験から、どういった事を学び、今後その知見をどのように活かしていきたいかまで盛り込むことでより効果的なアピールが可能です。

江崎グリコ

江崎グリコ

引用元:江崎グリコ

江崎グリコは、チョコレートやスナック、ビスケットなどの菓子類をはじめ、栄養食品やアイス、飲料や加工食品まで幅広い商品の開発・販売を行う企業です。

代表的な商品に「Pocky」「PRETZ」「ビスコ」「牧場しぼり」などがあります。

江崎グリコの募集要項で公開されている新卒の就職枠は以下の通りです。

  • ファイナンスコース
  • SCM(サプライチェーンマネジメント)コース
  • セールスコース
  • エンジニアコース(高専生対象)

ここでは、ファイナンスコースの採用フローを紹介します。

内容時期
エントリー
オンライン職種説明会2月13日(木)17:00~18:00
本エントリー書類の提出~3月2日(日)23:59〆
適性検査 受検3月7日~3月13日 12:00予定
1次選考 ワークショップ3月24日(月)13:00~17:30 予定 @歌島本社
2次選考 オンライン面接4月中旬実施予定 @オンライン
最終選考 役員面接4月22日(火)午後予定 @梅田オフィス
※最新の採用日程は公式サイトを参照してください。

コースによって採用フローや内容は大きく異なります。

江崎グリコへの就職を検討している方は、希望コースの採用フローを早めから確認しておくと良いでしょう。

また、江崎グリコでは求める人材として「挑戦・変革ができる人材」を提示しています。

ゼロから何かを始めた経験や、うまくいかない中でも試行錯誤し続けた経験などを自己PRに盛り込むことで、江崎グリコの求める人材像に則した効果的なアピールができます。

お菓子業界で働く人の職種

お菓子業界で働く人の職種

お菓子業界と一括りに言っても、様々な職種があります。

ここでは、お菓子業界で働く人の職種を3つ紹介します。

お菓子業界への就職を検討している方は、ぜひ業種選びの参考にして下さい。

▼お菓子業界で働く人の職種3つ
  • 研究開発
  • 商品開発
  • 商品生産

研究開発

お菓子業界で働く人の1つ目の職種は研究開発職です。

研究開発職は、新商品や既存商品の原材料研究・開発を行うことが主な仕事です。

使用する原材料の性質を研究し、製造効率の向上や保存性の改善、アレルゲンの除去など、品質向上に役立てます。

研究開発職は、素材の可能性を引き出し、お菓子の品質と価値を科学的に支える重要なポジションです。

お菓子業界の研究開発職は、食品成分や機能性、香料や着色料などに関する知識があるとより重宝されます。

例えば、化学や生物学、食品衛生学や栄養学などの知識を持つ理系出身者は特に向いています。

商品開発

お菓子業界で働く人の2つ目の職種は商品開発職です。

商品開発職は、新しい商品を企画・設計し、商品として形にする役割を担います。

新商品を制作するにあたっては、市場のニーズやトレンドを読み取り、味や見た目、価格、パッケージなど、あらゆる要素を総合的に考える必要があります。

例えば、若年層向けにSNS映えするスイーツを企画する場合、ターゲットに合わせた味やカラー展開を考えます。

原料部門や製造現場と連携しながら、実現可能な商品へと落とし込んでいきます。

商品開発職は、企画力と調整力を活かし、ヒット商品を生み出すための中核的なポジションです。

商品開発職は、理系・文系に関わらずに知識やスキルを活かしやすい職種です。

製品の中身や技術に関しては、食品化学や栄養学などの知見がある理系出身者が、消費者ニーズやコンセプト作りに関しては、マーケティングや経営学などの知見がある文系出身者が重宝されます。

商品生産

お菓子業界で働く人の3つ目の職種は商品生産職です。

商品生産職は、商品を安定して大量に生産する多面的な工程管理や品質管理を担う仕事です。

開発された商品を実際に製造ラインで再現し、常に一定の品質と安全性を保ちながら効率よく作る必要があります。

例えば、焼時間や温度を調整してむらなく仕上げるなど、現場での工夫が求められます。

商品生産職は、高品質なお菓子を安定供給するための要であり、技術力が問われる重要な役割です。

技術力が問われる職種であるため、特に専門的な知識やスキルが必要とされます。

機械工学や電気電子工学、生産マネジメントについての学習経験がある人が重宝されると言えます。

お菓子業界の大手企業に新卒就職する3つのポイント

お菓子業界の大手企業に新卒就職する3つのポイント

お菓子業界で大手企業への就職を目指している方も多いのではないでしょうか。

ここでは、お菓子業界の大手企業に新卒で就職する際の3つのポイントを紹介します。

大手企業への就職を目指している方はぜひ参考にしてください。

▼大手企業に就職する際の3つのポイント
  • ポイント①|求められる人材像から逆算して選考フローを把握する
  • ポイント②|内定者が実践していた自己PR・志望動機の書き方、面接を把握する
  • ポイント③|食品業界のインターンシップに参加する

ポイント①|求められる人材像から逆算して選考フローを把握する

1つ目のポイントは、「求められる人材像から逆算して選考フローを把握する」ことです。

大手に就職するなら、企業が求める人材像を理解し、それにあった準備を進める事が大切です。

例えば、「協調性のある人材」や「挑戦心を持ち続ける人材」など、企業によって求める人物像は様々です。

企業が求める人材像は、募集要項で提示しているケースが多いです。

志望する企業の選考フローを把握して、どこで何を見られるかを意識しながら対策することが重要です。

ポイント②|内定者が実践していた自己PR・志望動機の書き方、面接を把握する

2つ目のポイントは、「内定者が実践していた自己PR・志望動機の書き方、面接を把握する」ことです。

内定を勝ち取った人たちのエピソードを知ることで、実際に評価された自己PRや志望動機の傾向がつかめます。

具体的には、サイトやYoutube動画、オフラインでの会話から内定につながったポイントを把握できます。

  • 就活支援サイトや企業口コミサイト(例:ONE CAREER、みん就、unistyle)で「内定者のES」や「面接体験談」を読む
  • YouTubeやSNSで「就活体験談」「〇〇会社 内定者の自己PR」などの動画・投稿を探す
  • 大学のキャリアセンターやOB・OG訪問で先輩から直接話を聞く

たとえば、サステナブル事業に注力している企業であれば、「食品ロスに関心があり、大学時代に〇〇に取り組んだ経験があります」といった、自分の経験と企業の方向性をリンクさせた志望動機が評価されやすい傾向にあります。

もちろん、そのまま内容を全て真似るのは避けるべきですが、内定者の体験談から得られる情報は今後の就活に多いに役立つでしょう。

内定者の成功事例を分析・吸収することが他の就活生との差に繋がります。

ポイント③|食品業界のインターンシップに参加する

3つ目のポイントは「食品業界のインターンシップに参加する」ことです。

食品業界のインターンに参加することで、企業理解と実践的な経験を積めます。

実際の仕事を体験することで、業務内容や社風が明確になり、志望理由にもリアリティが生まれるからです。

インターンで商品企画やセールスといった実務経験をすることで、自分の強みが現場でどう活かせるかが明確になります。

インターンでの経験は、面接でも具体的なエピソードとして語れます。

また、インターン参加者限定の選考フローもあるため、有利に就活を進められる場合もあります。

まとめ:お菓子業界の内定を目指して効率よく業界研究を進めよう

まとめ:お菓子業界の内定を目指して効率よく業界研究を進めよう

お菓子業界は、少子高齢化の影響を受け、近年の業績は横ばい傾向にあります。

しかし、海外市場への進出や商品の傾向を変化させるなどして、新たな需要を創出しています。

本記事では、お菓子業界の職種から就活時のポイントまで紹介しました。

例年人気のある業界なので就職は簡単ではありませんが、しっかりとポイントを抑えることで有利に選考を進められます。

お菓子業界への就職を目指している方は、ぜひ本記事の内容をご自身の就職活動にお役立てください。

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