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【業界研究】菓子業界への就職は高倍率!主要メーカーの違いについて知ろう

企業研究・業界研究
菓子業界への就職は高倍率!主要メーカーの違いについて知ろう

ホッと一息つきたいとき、コミュニケーションの橋渡しをしたいときなど、私たちの生活を豊かにしてくれる「お菓子」。

国内には大小さまざまなメーカーがあり、それぞれ特徴のあるお菓子を製造しています。「お菓子が大好き」などの理由から、菓子業界に就職を希望する就活生も多く、倍率は高めです。高倍率の菓子業界ですが、現状や動向、将来性などを詳しく解説していきますので、就職を希望している方や、企業研究をされている方は、ぜひ参考にしてください。

菓子業界の動向とは?

菓子業界の動向とは?

大人も子どもも大好きな「お菓子」。菓子業界は長年、子ども向けのお菓子をメインに作っている企業が多い傾向にあったため、近年の少子化の影響を受け、菓子業界の業績は横ばい状態が続いています。

ところが、近年は大人向けの菓子をリリースし、業績を伸ばしている企業が増加しています。甘さを抑えたチョコレート菓子や、健康志向の高まりで注目されている無添加菓子、高齢者をターゲットにした菓子など、さまざまな商品を開発しています。

また、外国人観光客に向け、抹茶や餡子など、日本らしい食材を使用した菓子作りを行うなど、ターゲット層を拡大した商品展開を行っているメーカーもあります。

今後の課題

今後、ますます少子高齢化が進行することで、ターゲット層を見直し、大人向け・高齢者向けの商品の充実を図ること。また、アレルギーや環境、健康へ配慮した商品など、さまざまなニーズを持つ消費者への対応が必要となってくるでしょう。さらに、原材料の大半を輸入に頼っている現状があるため、原材料の高騰や材料の不足などが業績にダメージを与える傾向が強くなっています。売上だけでなく安定した原材料の確保も今後の課題となるでしょう。

成長戦略

国内の消費量は横ばい状態が続いているため、菓子メーカー各社は海外にも目を向け、新商品開発や既存商品の販路拡大などを図り、売上向上を目指しています。

インバウンド需要としては、和菓子をはじめとし、抹茶などを用いた日本らしい菓子が堅実に売上を伸ばしています。今後の成長戦略としては、多様なニーズに対応した付加価値の高い商品の開発やグローバル展開の強化がポイントになると思われます。

菓子業界の主な企業・メーカー

菓子業界の主な企業・メーカー

江崎グリコ株式会社

1922年に、栄養菓子「グリコ」を販売開始した江崎グリコ。創業当時からの志で「おいしさと健康」を追求した菓子作りをしています。「アーモンドチョコレート」「プリッツ」ジャイアントコーン」「ポッキー」など、数々のロングセラー商品を生み出してきました。国内では、菓子、冷菓、飲料、加工食品、牛乳・乳製品、食品原料などの事業を行っており、国外では、アジアを中心に北米やフランスにも販路を拡大。現在は11ヶ国で事業を展開し、2018年3月末時点での、江崎グリコ単体の売上は、約2,668億円となっています。

カルビー株式会社

1949年に創業されたカルビーは、「かっぱえびせん」「ポテトチップス」「じゃがりこ」などのチップス系菓子を主力商品としています。「掘り出そう、自然の力」をコーポレートメッセージとし、原材料であるじゃがいもなどの品種開発や栽培、貯蔵技術の開発にも力を入れています。2018年3月末時点での売上は、約2,516億円です。また海外でも、9ヶ国で事業を展開しており、それぞれの国および近隣国にて生産も行っています。

森永製菓株式会社

1899年に創業した森永製菓は、老舗のメーカーとして知られています。主力商品は、「ミルクキャラメル」「森永ビスケット」「森永ココア」「ホットケーキミックス」などで、中でも「ハイチュウ」は爆発的なヒット商品となりました。菓子、食品、冷菓、健康、海外を事業の柱とし、「健康な食生活を送っていただきたい」という思いから、材料の研究・開発に力を入れているメーカーです。

菓子業界で働く人の仕事内容

菓子業界の企業には、営業・販売促進・事務などの一般的な部署のほかに、次のような部署が設けられています。

研究開発

商品の原材料の研究・開発を行うことが主な仕事です。食材の品種開発や栽培、貯蔵技術の研究・開発を行ったりして、新商品の開発や品質向上に役立てます。既存商品の味や形などを改良することも、業務の1つとなります。

商品開発

原材料の調達から新商品の開発などが主な仕事です。時代の流れやニーズに寄りそった商品を開発するため、発想力や企画力などが必要になるでしょう。ヒット商品が生まれることは、企業の売上向上に繋がることなので、重要な部署となります。商品を売り出すためのマーケティング業務も仕事に含まれることがあります。

商品生産

生産計画の作成や工場の現場サポートといった生産管理業務が主な仕事です。品質保証の部署が含まれることもあり、生産工程の検査や細菌検査のほか、従業員の衛生管理も仕事となります。

先輩の声

毎年就活生の間で非常に人気のある業界なので、選考に挑む際は、他の就活生とどれだけ差をつけられるかが重要になってきます。今までにないお菓子や新たなターゲット層に向けた商品の企画が今後のお菓子業界で重要になってくるので、発想力に自信がある人におすすめの業界です。また、面接ではなぜその会社なのかを自分の実体験を交えて話し、熱意を伝えることが重要だと感じました。

おわりに

子どもから大人まで、暮らしに彩りを添え笑顔にしてくれる存在でもある「お菓子」。少子高齢化の影響を受けて業績は横ばい状態にありますが、大人向け菓子でヒット商品を生み出すなど、明るい兆しも見えています。また現在は、インバウンド需要の増加により、外国人観光客向けに新商品を開発する企業が売上高を伸ばす傾向があります。

今後は、メーカー各社はグローバル展開に一層注力し、海外に販路を広げていく成長戦略を取っていくことでしょう。菓子業界に就職を希望している就活生は、菓子業界の動向を注視し、企業研究を行っていきましょう。

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