
景気や消費増税などの変動に業績が左右されやすい「小売業界」。IT化の時代に突入し、販売形態も変化が出てきています。
今回は、小売業界の動向から今後の課題や成長戦略など詳しく解説していきます。また、主要メーカーや仕事内容もご紹介するので、小売業界に就職を希望される方はぜひ参考にしてみてください。
小売業界の動向とは?

小売業界には、百貨店・ドラッグストア・家電量販店・コンビニ・ディスカウントショップなど、実にさまざまな形態の店舗があります。
扱っている商品も、日用品などの生活に無くてはならないものから贅沢品まで幅広く商品を販売しています。
そんな小売業界ですが、景気や消費税増税などの変動に売上高が大きく左右される業界です。
2019年には消費税が10%になることが決まっていますので、駆け込み需要などで一時的に売上高が上昇する可能性はあります。
では、平均年収はどのくらいなのでしょうか?
全体的な平均としては、300万円ほどから400万円となっており、お住まいの地域によっても差があります。
小売業界はさまざまな業種がある業界なので、メーカーや企業によってかなりの差があるため、一度自分が気になっている会社の平均年収について調べてみてください。
近年は、外国人の旅行客が増え大量買いなどもあり、小売業界の売上増加に貢献しています。
今後の課題と成長戦略
IT化が進む時代に突入し実店舗での購入のほかに、ネットショッピングや宅配サービスを利用することができるようになりました。
独自のポイント制度や品揃えの数、手軽さなどで再度利用してもらえるような工夫がされています。
また、セルフレジやAIを導入することにより、少ない人員でも運営できるような技術が開発されてきています。
今後は、ネットショッピングや宅配サービスなどをおこなうことで、高齢者世帯や共働き世帯など店舗まで足が遠のいていた層にも消費を促し、新しい技術を導入することで、人出不足を解消していくことが必要となってくるでしょう。
小売業界の主な企業・メーカー

イオン株式会社
1926年に創業、1969年には合併を前提に業務提携をしていた3社が共同出資をして「ジャスコ株式会社」が誕生。その後2001年に社名変更し「イオン株式会社」となりました。
すでにネットショッピングにも参入しており、食材などは朝注文をすればお昼過ぎには家に届けてくれる便利な地域もあります。
また、低価格で良品な「トップバリュ―ブランド」の商品を開発しています。
中国やアジア圏を中心に海外にも進出しており、ウエルシア薬局・ミニストップ・マックスバリューなど小売業の展開も幅広く行っています。
小売業界の売上高では上位に入り、就職したいランキングでも、同業界ではとても人気のある企業です。
株式会社セブン&アイ・ホールディングス
2005年に設立された「セブン&アイ・ホールディングス」は、企業買収や異業種との提携などを繰り返し現在の大企業に成長しました。
IT化が進む早い段階でネットショッピングに着手するなど、先見の明があり時代の変化にとても敏感な企業です。
こちらは「セブンプレミアム」という自社ブランドを展開しています。
また、クーポンやキャンペーンなど、利用するとお得なものが多く企画されています。
2023年9月の小売業界売上ランキングでは1位となり、コロナ前を上回る業績を出すなど、業界のトップランナーとして成長し続ける企業です。
株式会社ニトリ
「お、ねだん以上。」で有名な株式会社ニトリ。
1967年に創業、1986年に現在の社名に変更しています。
親しみやすさを感じさせるブランド展開や、購入しやすい価格設定ながら、痒い所に手が届くような商品の開発を行っており、ニトリの商品には熱心なファンもできるほどです。また、就活生にも人気のある企業となっています。
2004年からインターネット通販を開始、2014年にはスマートフォンアプリの配信と、IT化を進め、購入しやすい環境づくりにも取り組んでいます。
日本国内における積極的な店舗展開だけでなく、アメリカや中国への出店なども行っています。
小売業界で働く人の仕事内容
仕入れ関係
仕入れ・物流の仕事内容は、需要に合った商品の選定・仕入れから買い付けなどが主な仕事となります。また、取引先と商談や商品戦略などもおこないます。
接客・販売
販売の仕事内容は、仕入れ・物流で選ばれた商品を販売していくことが主な仕事となります。
店長やマネージャーなどの役職の方が主になって、販売戦略を考えていきます。
また、店長などの役職になると店舗運営までも任されるなど、重要な仕事も含まれてきます。
販売支援・企画
販売支援は、販売促進・店舗企画・運営企画など商品を販売するにあたって必要な事柄が仕事となります。
例えば、イベントやキャンペーンを企画したり、新商品の広告やCMの企画・チラシの企画などです。
先輩の声
小売業界全体としては堅調な伸びを見せていますが、業界内で業種による格差が開いてきています。IT化やネットショッピングなど新しい流れを汲み取り、時代の変化に合わせて進化できる企業が有望です。また、熾烈な生存競争に勝ち残るため、企業は様々な戦略を採っています。その違いをきちんと把握しておくと、選考において有利になるでしょう。
おわりに
小売業界には、家電量販店・コンビニ・スーパー・ショッピングモールなどさまざまな業種があります。IT化が主流になってきた現代では、ネットショッピングに力を入れている企業もあり、柔軟な考え方も必要になってきます。
小売業界に就職を希望している方は、ITにも目を向け今後の小売業界の動向を探っていきましょう。