※本記事は2018年に書かれた内容になっています。
鉄道業界は、就職先として人気の業界です。今回は、鉄道業界の動向や今後の課題、さらに主な企業や仕事内容について詳しく解説していきます。
鉄道業界に就職を希望している方は、是非参考にしてください。
鉄道業界の動向とは?
今後の課題と成長戦略
近年の鉄道業界は、列車だけでなく、駅構内の商業施設や駅周辺の再開発など幅広い事業を展開しています。
改札口を出なくてもショッピングが楽しめる「駅ナカ」や東京駅のように駅そのものに価値を生み出す企画なども活発におこなっています。
その他にも、駅周辺の土地開発を行い住宅・保育所施設など人が便利に住める環境作りにも注力しています。
また列車においては、「ななつ星in九州」などの豪華新列車を投入するなど、これまでにない旅の提案などもおこなっています。
今後は、運賃収益のみならずさまざまな分野での収益確保をおこなっていくことが必要とされるでしょう。
鉄道業界の主な企業
JR東日本
関東、甲信越、東北など、1都16県にまたがる広域エリアにて事業展開するJR東日本。
最近では「上野東京ライン」の開通により、東京圏鉄道ネットワークをさらに充実させています。
また、クルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」や全席レストラン列車「TOHOKU EMOTION」などの新たな付加価値の構築にも注力しています。
日本の主要部分の鉄道を担うことはもちろん、駅構内の商業施設や駅周辺の再開発事業も活発におこなっています。
JR東海
JR東海は、静岡・愛知・岐阜エリアを中心とした路線があり観光客の利用が多いのが特徴です。
この、観光客をターゲットにしてJR東海ではさまざまなイベントやキャンペーンを打ち出し集客をおこなっています。
新幹線を楽しんでもらうためのキャンペーンなどにも力を入れている企業です。
JR西日本
JR西日本は、鉄道の収益だけでなく、駅ナカの飲食店やショップ・ホテル事業・不動産事業など幅広く業務を展開しています。
また、列車や駅などの多岐に渡る技術開発にも注力しています。
鉄道業界で働く人の仕事内容
整備関係
整備の仕事内容は、列車が安全に運行できるように点検・保守・管理・整備計画・信号通信設備などの監視・指令業務などが主な仕事となります。
列車や線路などの設計や仕組みに関する専門知識や、保守・点検するための技術力などが必要とされる仕事です。
駅・乗務員関係
駅窓口業務や列車運転業務などがあります。安全で安定した運行が求められるため、責任のあるお仕事ですが、お客様と接する機会も多いため、リアルタイムにやりがいや達成感を感じられでしょう。
その他にも、列車の運行管理をおこなうこともあります。
営業・事務関係
鉄道、サービス、ITの事業展開を推進することや、経営をサポートすることが主な仕事になります。
観光開発や宣伝などをおこなう営業職や、会社組織をサポートする人事や法務など、非常に幅広い業務を担うので、やりがいを感じられる職種のひとつです。
情報・システム関係
システムやネットワークについて、工事・開発計画の策定からメンテナンス業務などが主な仕事になります。また、実用化に向けての新技術開発などもおこないます。
建築関係
鉄道企業が管理する建築物の新築・メンテナンスや、町づくりプロジェクトなどのマネジメントをおこなっています。
鉄道関係からは少し離れますが、建物の企画から管理までさまざまな業務があり、他の職種とは一味異なったやりがいを感じられるでしょう。
先輩の声
鉄道業界では、核となる鉄道の運行だけなく、駅周辺の開発や町づくり、遊園地の運営などさまざまな事業があります。加えて、鉄道業界は非常に安定的な業界でもあるので、就活生の中で人気の高い業界です。他の就活生と差をつけるためには、実際に沿線を訪れてみたり、サービスを使ってみたりして、自己分析だけでなく志望動機を深堀することが大切です。
おわりに
鉄道業界は、列車の運行だけでなく駅構内や駅周辺を再開発、町づくりなど幅広い事業をおこなっています。さまざまなお仕事があり、とてもやりがいを感じられる業界でしょう。
就職を希望する方は、今後の動向などにも目を向け鉄道業界に詳しくなっておきましょう。