「ゼネコン業界に就職したいけど、何から始めればいいのだろう?」
そう感じていませんか?ゼネコン業界は、建築や土木のプロフェッショナルが集う大きな舞台です。しかし、業界の特性や就職活動のコツが分からず、不安を感じている方も多いはずです。
例えば、「どの企業が自分に合っているのか」「エントリーシートには何を書けばいいのか」「面接ではどんなことを聞かれるのか」など、疑問は尽きません。
この記事では、ゼネコン業界の就職活動で押さえておくべきポイントを、初心者にも分かりやすく解説します。
この記事を読むことで、就職活動への自信がぐっと高まりますよ。「ゼネコン業界で成功する第一歩」を一緒に踏み出しましょう。
- ゼネコン業界の現状と今後の展望
- ゼネコンに就職するために必要なこと
- ゼネコン業界で働く魅力と課題
- おすすめのゼネコン企業
ゼネコンとは?
ゼネコンとは「General Contractor(ゼネラル・コントラクター)」の略で、日本語では「総合建設業者」という意味です。元請け業者として一括で土木・建築工事を請け負い、下請け企業への業務振り分けや資材の確保など、工事全般を管理するリーダー的な役割を持ちます。
ゼネコンは、一般的な工務店や建設業者とは別物です。ゼネコンと呼ばれる企業は自社内で設計・施工・研究を行います。さらに売り上げが高く資金力があるなどの特徴もあり、大企業に分類される会社がほとんどです。
ゼネコンに就職するには?
ゼネコン総合職には大卒以上の学歴が求められるほか、設計をする場合や現場に立つときは、専門の知識・資格が必要です。
例えば、設計をするなら一級建築士の取得が必要で、施工管理をするなら一級建築施工管理技術検定への合格が必要です。
技術者としてゼネコンに就職するのであれば、こうした専門資格を事前に取得しなければなりません。
営業職であっても、最低限の知識を持っていた方が有利だと考えられます。建築主の要望はさまざまで、意見をくみ取って実現するためには、ある程度の業界知識がないと不便です。もちろん、入社後に経験を積んでいくこともできますが、就職前に情報を集めておくと、より有利になるでしょう。
ゼネコンの給料は?
ゼネコンは、建設業界の中でも高年収です。その理由として、研究や設計などの専門的な知識・資格を持つ社員が多いことが挙げられます。また、ゼネコンの仕事は残業が多くなりがちで、現場手当をはじめとする各種手当が豊富という特徴もあります。
ゼネコンの中でもトップ5社であるスーパーゼネコンは特に高年収で、最も平均年収が高いゼネコンは鹿島建設で1,178万円でした
一方で平均年収が最も低い結果となったのは淺沼組で806.7万円となりました。上位のスーパーゼネコンと比較すると200〜300万円ほどの差があるものの、全体的な平均年収としては高いように思われます。
ゼネコンの種類 | 平均年収(万円) | 特徴 |
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スーパーゼネコン | 1,053.8万円 | 大規模プロジェクトを多数受注、高い技術力とブランド力を持つ |
準大手ゼネコン | 896.4万円 | スーパーゼネコンに次ぐ規模、多岐にわたる事業展開 |
中堅ゼネコン | 863.9万円 | 地域密着型、ニッチな市場での強みを持つ |
ゼネコンの業務内容
ゼネコンの業務内容は、ゼネコンの規模や事業内容によって、各部門の役割や担当範囲は異なりますが、大きく分けて以下の4つに分類できます。
- 「営業」
- 「設計」
- 「施工管理」
- 「研究開発」
それぞれの業務内容について詳しく説明します。
営業
顧客との信頼関係を築き、新規顧客の開拓や既存顧客との継続的な取引を行うことが営業の大きな役割です。
顧客の要望をヒアリングする際には、建物の用途や規模、予算、デザイン、機能性など、多岐にわたる項目を丁寧に確認します。その上で、社内の設計・施工管理部門と連携し、最適な建設計画を提案します。
提案にあたっては、顧客のニーズを満たすだけでなく、競合他社の動向や最新の技術、環境への配慮なども考慮する必要があります。また、プレゼンテーション能力や交渉力も求められます。
公共工事の場合は、入札に参加し、競争相手である他のゼネコンに勝つ必要があります。そのため、入札に関する専門知識や、より魅力的な提案を行うための戦略的思考も必要となります。
設計
設計部門は、顧客の要望や建物の用途、周辺環境などを考慮しながら、建物の設計図を作成します。
- 意匠設計
- 構造設計
- 設備設計など
専門分野ごとに担当者が分かれており、それぞれの専門知識を活かして設計を行います。
近年では、BIM (Building Information Modeling) を活用した設計が主流になりつつあります。BIMとは、コンピューター上に建物の3次元モデルを作成し、設計・施工・維持管理までを一元管理するシステムです。BIMを活用することで、設計の精度向上、施工の効率化、コスト削減などが期待できます。
施工管理
施工管理は、現場監督とも呼ばれ、設計図に基づいて工事が安全かつ効率的に進むように管理する役割を担います。
例えば、工程管理や品質管理、安全管理からコスト管理、環境対策など、工事に関する管理を一括して担当します。また、専門工事業者と協力して工事を進めるのも、施工管理の重要な役割です。
研究開発
未来の建設技術を生み出す仕事です。より安全で効率的な建設技術や、環境に優しく高性能な建築材料の開発などを行い、建設業界の発展に貢献しています。
コンピューター上に建物の3次元モデルを作成するBIMや、ドローンなどを活用するICTなど、最新技術の活用にも力を入れています。
研究開発部門の成果は、ゼネコンの競争力を強化するだけでなく、社会全体の持続的な発展にも貢献する重要な部門です。
ゼネコン業界就職のES・面接対策
ゼネコン業界への就職を目指すなら、ESと面接対策は入念に行いましょう。まず、選考プロセスを把握することが重要です。
企業説明会で情報収集し、ES提出、適性検査、面接と続く流れを理解しておきましょう。
企業によっては現場見学やグループディスカッションなど、独自の選考方法を取り入れている場合もあります。 選考プロセスを理解し、自己分析を徹底することで、効果的に準備を進めましょう。
新卒採用におけるゼネコン業界の選考プロセスを頭に入れる
一般的に、ゼネコン業界の新卒採用は以下のプロセスで進みます。
- 会社説明会
- エントリーシート (ES) 提出
- 適性検査
- 面接
- 現場見学
- 内定
企業によっては、この他にグループディスカッションや筆記試験などが実施される場合もあります。選考プロセスを抑えた上で、前もって準備して望むようにしましょう。
自己分析で強みと弱みを言語化する
自分の強みと弱みを把握することで、自信を持って自己PRができ、面接官の質問にも的確に答えることができるようになります。
自分の強みは、過去の経験を振り返ることで見えてきます。どのような場面で力を発揮できたのか、どのようなスキルや能力を持っているのかを分析しましょう。具体的なエピソードを交えて説明することで、より説得力が増します。
また、自分の弱みや改善点も把握しておくことが重要です。ただし、単に弱みを挙げるのではなく、それを克服するためにどのような努力をしているのかを合わせて説明することで、前向きな姿勢を示すことができます。
なぜ他業界と比べてゼネコン業界なのか言語化する
ゼネコン業界の面接でよくある質問として以下のようなものが挙げられます。
- そもそもゼネコン業界を志ざしたきっかけはなにか。
- なぜゼネコン業界で働きたいのか。
- なぜその企業を志望するのか。
ゼネコン業界を志望するなら、その理由を明確に説明しましょう。
「建物が好きだから」といった漠然とした理由ではなく、具体的な経験やエピソードを交えて、なぜ建設業界の中でもゼネコンを選んだのか、具体的な内容を盛り込むことで、あなたの熱意を伝えることができます。
さらになぜその企業を選んだのか、では他社と比較した際の特徴や理念などを押さえたうえで、自分がその企業でどのように貢献できるか、その企業と価値観が合致するかといった部分をアピールしましょう。
ゼネコン業界の就職に向いている人、適性がある人の特徴3選
ゼネコン業界は、街の風景を形作り、人々の生活を支える、社会貢献度の高い仕事です。しかし、同時に、厳しい工期や予算、品質、安全管理など、様々な課題を乗り越えなければならない、大変な仕事でもあります。
そこで、ゼネコン業界で活躍できるのは、どのような人なのでしょうか?
もちろん、建築や土木に関する専門知識や技術を持っていることは重要です。しかし、それ以上に、 人間性 が大きく関わってきます。
具体的には、以下の3つの特徴を持つ人が、ゼネコン業界に向いていると言えるでしょう。
- ストレス耐性がある人
- コミュニケーション能力がある人
- 臨機応変に対応できる
ストレス耐性がある人
ゼネコンの仕事は、常にプレッシャーとの戦いです。具体的には以下のようなプレッシャーが想定されます。
- 納期までに工事を完了させなければならない時間的なプレッシャー
- 限られた予算内で工事を進めなければならない経済的なプレッシャー
- 高い品質を維持しなければならない技術的なプレッシャー
- 現場の安全を守らなければならない安全管理のプレッシャー
- 顧客や協力会社など、様々な関係者との調整における人間関係のプレッシャー
これらのプレッシャーに押しつぶされず、常に冷静さを保ち、前向きに仕事に取り組むためには、高いストレス耐性が必要です。
コミュニケーション能力がある人
ゼネコンの仕事は、決して一人ではできません。様々な人と協力して、一つのプロジェクトを作り上げていく必要があります。
- 顧客の要望をヒアリングする営業担当
- 設計図を作成する設計担当
- 現場で指揮を執る施工管理担当
- 専門的な技術を提供する協力会社など
そのため、相手の立場や気持ちを理解し、円滑なコミュニケーションを図ることができる能力が求められます。
臨機応変に対応できる
建設現場は、予期せぬトラブルがつきものです。突然の豪雨で工事が中断することもあれば、重要な資材の納入が遅れてスケジュールが狂うこともあります。
時には、現場作業員が怪我をしてしまうなど、予期せぬ事故が発生することもあります。このように、建設現場では、計画通りにいかないことが日常茶飯事です。
このような状況に直面した時、どのような対策が必要なのか、関係者にはどのように伝えれば良いのかなど、多角的な視点から検討し、最善の解決策を見つけ出す必要があります。
そのためには、状況に合わせて柔軟に発想を転換し、迅速かつ的確な判断を下せる、臨機応変な対応力が求められます。状況に合わせて対応を変える柔軟性、問題の本質を見抜く洞察力、そして、最善の解決策を導き出すための判断力が、ゼネコンで働く上で求められるのです。
ゼネコン業界の就職のやりがい、魅力2選
ゼネコン業界は、建物をはじめとする様々な構造物を作り出す仕事であり、私たちの生活に欠かせないインフラを支えています。
街の風景を形作り、人々の暮らしを豊かにする、社会貢献度の高い仕事と言えるでしょう。
では、ゼネコン業界で働くことには、具体的にどのようなやりがいや魅力があるのでしょうか?ここでは、2つのポイントに絞って解説します。
- 需要が安定しており、収入に還元されやすい
- 大規模プロジェクトに携われる
需要が安定しており、収入に還元されやすい
人々の生活に欠かせない建造物を手掛けるゼネコン業界は、景気の影響を受けにくいという特徴があります。
住宅、オフィスビル、商業施設、病院、学校、道路、橋、トンネルなど、常に新しいニーズが生まれ、ゼネコンの需要は、安定的に続いています。
また、ゼネコン業界は、他の業界と比べて、給与水準が高い傾向があります。これは、高い専門性と責任が求められる仕事であること、そして、会社の業績が社員の収入に還元されやすい給与体系を採用している企業が多いことが理由として挙げられます。
安定した需要と高い収入は、安心して仕事に取り組める環境を提供してくれるでしょう。
大規模プロジェクトに携われる
ゼネコンの魅力は、街のシンボルとなる超高層ビルや、人々の生活を支える空港、ダム、橋、トンネルなど、大規模なプロジェクトに携わることができる点です。
これらのプロジェクトは、多くの人々の協力と長年の努力によって実現されるものであり、完成した時の達成感は、言葉では言い表せないほどの感動を与えてくれます。また、プロジェクトを通して幅広い分野の専門知識や技術を身につけ、自分自身の成長を実感できることも大きな魅力です。
社会に貢献できるやりがいのある仕事であると同時に、安定した収入も得られるゼネコン業界は、多くの若者にとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。
スーパーゼネコンとは
スーパーゼネコンとは、日本の建設業界を牽引する、大規模な建設会社のことです。 具体的には、以下の5社を指します。
- 鹿島建設
- 清水建設
- 大成建設
- 竹中工務店
- 大林組
これらの企業は、売上高が1兆円を超え、国内外で数多くの観光地の代表となるような建築物を手掛けています。ここでは、スーパーゼネコンへの就職に関する疑問を深堀して紹介します。
スーパーゼネコンに学歴フィルターは存在する?
結論から言うと、スーパーゼネコンでは、学歴フィルターが存在する可能性が高いです。
というのも、スーパーゼネコンは、高度な専門知識や問題解決能力、コミュニケーション能力など、高い能力を持つ人材を求めており、それらの能力を持つ人材が有名大学に多いという傾向があるからです。
しかし、学歴がすべてではありません。資格、スキル、経験、熱意、人柄など、学歴以外の要素も重視されています。実際に、高専や地方大学出身者でも、スーパーゼネコンで活躍している人も多くいるのが実情です。
スーパーゼネコンはどこがいい?
スーパーゼネコンに該当する5社は、それぞれに特徴や強みがあります。どの企業が優れているということはなく、ご自身の価値観やキャリアプランに合った企業を選ぶことが重要です。
企業のホームページや会社案内、OB・OG訪問の機会を利用したり、各社の社風や事業内容をよく調べ、ご自身の希望に沿った会社を選びましょう。
スーパーゼネコンに就職するのは難しい?
スーパーゼネコンは、誰もが憧れる人気企業であるため、就職するのは容易ではありません。採用倍率も高く、選考過程も厳しいものとなっています。しかし、しっかりとした準備をすれば、就職への可能性も高める事が出来ます。
具体的には、業界・企業研究を徹底的に行い、企業の理念や事業内容、求める人物像を理解することが重要です。また、自己分析を通して自分の強みや弱みを把握し、それを効果的にアピールできるように準備しましょう。さらに、ESや面接対策はもちろんのこと、適性検査対策も怠らないようにしましょう。
スーパーゼネコンと中小ゼネコンのメリット・デメリットとは?
スーパーゼネコンと中小ゼネコンは、どちらも建設業界で重要な役割を担いますが、規模や仕事内容、社風が異なります。
スーパーゼネコンは、超高層ビルや大規模インフラなど、社会的にインパクトのあるプロジェクトに携わることができます。給与や福利厚生も充実しており、多様なキャリアパスを描ける点が魅力です。一方、仕事量が多く、転勤が多い点はデメリットと言えるでしょう。
中小ゼネコンは、若いうちから責任ある仕事を任され、地域に密着したプロジェクトに携わることができます。アットホームな社風で、転勤も少ない傾向があります。しかし、給与や福利厚生面で劣る場合があり、キャリアパスも限られる可能性があります。
どちらが良いかは、あなたの価値観やキャリアプラン次第です。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自分に合った企業を選びましょう。
大手ゼネコン企業5選
日本の建設業界を牽引する、いわゆる「スーパーゼネコン」と呼ばれる大手ゼネコン企業は5社あります。
いずれも1兆円を超える売上高を誇り、国内外で数多くの観光地の代表格となるような建設物を手掛けています。それぞれの特徴について特徴についてご紹介します。
株式会社大林組
大林組は、1892年創業の歴史と伝統を誇る、業界最古のスーパーゼネコンです。
熊本城天守天守閣や神戸三宮阪急ビルなど、数々の有名建築物を手掛けてきました。
近年では、環境問題や社会問題にも積極的に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献しています。
項目 | 内容 |
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社名 | 株式会社大林組(OBAYASHI CORPORATION) |
本社住所 | 〒108-8502東京都港区港南2丁目15番2号 |
社員数 | 9,253人(2024年3月末現在) |
事業内容 | ・国内外建設工事・地域開発・都市開発・その他建設に関する事業・エンジニアリング/マネージメント/コンサルティング業務の受託・不動産事業ほか |
2023年度売上 | 2,325,162百万円 |
清水建設株式会社
清水建設は1804年創業の歴史あるスーパーゼネコンです。横浜スタジアムや麻布台ヒルズなど、有名な建物を数多く手掛けてきました。
建築分野に強く、超高層ビルから美術館まで幅広い実績があります。また、免震・制振構造など、地震に強い技術力も高く評価されています。
環境問題にも積極的に取り組み、CO2削減やリサイクルなど、地球に優しい建造物を目指しています。
海外事業も展開しており、アジアや北米を中心に世界各国でプロジェクトを手掛けています。社員教育にも力を入れており、若いうちから責任ある仕事を任せてもらえる社風です。
項目 | 内容 |
---|---|
社名 | 清水建設株式会社(Shimizu Corporation) |
本社住所 | 〒104-8280 東京都中央区京橋二丁目16番1号 |
社員数 | 連結 20,515名 (2024年3月31日現在) |
事業内容 | 建設事業(建築、土木、海外建設)不動産開発エンジニアリンググリーンエネルギー開発建物ライフサイクルフロンティア |
2023年度売上 | 20,055億円 |
鹿島建設株式会社
鹿島建設は1840年創業の、歴史と伝統を誇るスーパーゼネコンです。国立新美術館やユニバーサルスタジオジャパンなど、多くの文化施設をはじめとする数々の難工事を成功させてきました。
土木分野に特に強く、ダム、トンネル、橋梁、道路など、大規模なインフラ建設で高い実績を誇ります。近年では、建築分野や海外事業にも力を入れており、超高層ビルやスタジアム、空港などの建設にも携わっています。
高い技術力と安全管理の徹底、そして、環境への配慮を重視する企業文化が特徴です。BIMなどの最新技術を積極的に導入し、建設の効率化と品質向上を追求しています。
また、人材育成にも力を入れており、社員一人ひとりの成長をサポートする体制が整っています。
項目 | 内容 |
---|---|
社名 | 鹿島建設株式会社 (Kajima Corporation) |
本社住所 | 〒107-8388 東京都港区元赤坂1-3-1 |
社員数 | 8,219名 (2024年3月末現在) |
事業内容 | 建築事業土木事業開発事業エンジニアリング事業環境事業その他 (海外事業を含む) |
2024年度売上 | 2兆6651億円 |
大成建設株式会社
大成建設は1873年に創業された、スーパーゼネコンと呼ばれる大手建設会社です。羽田空港やクアラルンプール国際空港など、国内外でたくさんのランドマークとなる建物を建設しています。
大成建設の特徴は、都市開発に強いことです。住友不動産新宿ファーストタワーや大手町駅5・9号線連絡通路など、都市の機能向上に貢献するプロジェクトを数多く手掛けています。
また、海外にも積極的に進出しており、アジア、アフリカ、中東など、世界各国でインフラ整備や都市開発プロジェクトに携わっています。
環境問題にも真剣に取り組んでいて、環境にやさしい街づくりや再生可能エネルギーの利用などを通して、持続可能な社会の実現に貢献しています。
さらに、社員一人ひとりの個性と能力を最大限に引き出すため、人材育成にも力を入れています。
大成建設は、グローバルな視点で社会に貢献したいという強い意志を持つ会社です。
項目 | 内容 |
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社名 | 大成建設株式会社 (TAISEI CORPORATION) |
本社住所 | 〒163-0606 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 新宿センタービル |
社員数 | 8,720名(2024年3月31日現在) |
事業内容 | 建築事業土木事業エンジニアリング事業開発事業海外事業 |
2024年度売上 | 13,937億円 |
竹中工務店
竹中工務店は1610年に創業された、日本で最も歴史のある建設会社です。400年以上もの間、伝統を守りながら、常に時代の最先端をいく技術で、たくさんのランドマークとなる建物を世に送り出してきました。
建築分野に特化しており、東京タワーのリニューアル工事や愛知県国際展示場など、国宝や重要文化財の保存・修復から、美術館やコンサートホールなどの文化施設、超高層ビルまで、幅広いジャンルの建物を手掛けています。
特徴として、設計から建設までを一貫して行う「デザインビルド」と呼ばれる体制に強みを持つことが挙げられます。
竹中工務店は、高い技術力と芸術的な感性を兼ね備え、他に類を見ないユニークな建物を創造することで、社会に貢献している会社です。
項目 | 内容 |
---|---|
社名 | 株式会社竹中工務店 (Takenaka Corporation) |
本社住所 | 〒541-0053 大阪市中央区本町4丁目1-13 |
社員数 | 7,786人 (2024年1月現在) |
事業内容 | 建築事業土木事業エンジニアリング事業開発事業海外事業 |
2023年度売上 | 16,124億円 |
準大手ゼネコン4選
準大手ゼネコンとは、スーパーゼネコンに次ぐ規模を持つ建設会社のことです。
これらの企業は、スーパーゼネコンほどの規模ではありませんが、高い技術力と豊富な経験を持ち、様々な建設プロジェクトを手がけています。ここでは、準大手ゼネコン5社の特徴をそれぞれ紹介します。
- 長谷工コーポレーション
- 戸田建設株式会社
- 五洋建設株式会社
- 株式会社フジタ
- 前田建設工業
長谷工コーポレーション
長谷工コーポレーションは、1937年創業の準大手ゼネコンです。マンション建設に特化しており、「マンションといえば長谷工」と言われるほど、高い知名度と実績を誇ります。
長谷工の強みは、長年培ってきたマンション建設のノウハウと、設計から施工、アフターサービスまで一貫して提供できる体制にあります。高品質なマンションを効率的に供給することで、多くの人々の住まいづくりに貢献しています。
また、近年では、マンション建設で培った技術を活かし、商業施設やオフィスビル、ホテルなどの建設にも事業を拡大しています。さらに、地球環境に配慮したマンション建設にも積極的に取り組んでおり、環境問題にも貢献しています。
項目 | 内容 |
---|---|
社名 | 長谷工コーポレーション |
本社住所 | 〒105-8507 東京都港区芝二丁目32番1号 |
社員数 | 2,576名(2024年3月31日現在) |
事業内容 | 建設事業エンジニアリング事業開発事業その他 |
2023年度売上 | 1,094,421百万円 |
戸田建設株式会社
戸田建設は1860年創業の、歴史ある準大手ゼネコンです。土木分野に強みを持ち、道路や橋、トンネル、ダムなど、日本のインフラ整備に大きく貢献してきました。
近年では、建築分野にも力を入れており、オフィスビルや商業施設、病院、学校など、様々な建物の建設を手掛けています。また、環境問題にも積極的に取り組み、CO2排出量削減やリサイクルなど、地球に優しい建設技術の開発にも力を入れています。
項目 | 内容 |
---|---|
社名 | 戸田建設株式会社 |
本社住所 | 〒104-0031 東京都中央区京橋一丁目7番1号 |
社員数 | 連結 4,231名 (2024年3月31日現在) |
事業内容 | 建築事業土木事業エンジニアリング事業開発事業 |
2023年度売上 | 522,434百万円 |
五洋建設株式会社
五洋建設は1896年創業の準大手ゼネコンです。海洋土木に強みを持ち、世界中の海で港湾や空港、海底トンネルなど、数多くの海上・臨海建設を手掛けてきました。
近年では、建築分野にも力を入れており、超高層ビルや商業施設、病院などの建設にも携わっています。
また、環境問題にも積極的に取り組み、CO2排出量削減やリサイクルなど、地球に優しい 建設技術の開発にも力を入れています。
五洋建設は、海洋土木で培った高い技術力と、環境への配慮を両立させ、安全で快適な社会基盤づくりに貢献し続ける企業です。
項目 | 内容 |
---|---|
社名 | 五洋建設株式会社 |
本社住所 | 〒112-8576 東京都文京区後楽2-2-8 |
社員数 | 連結5,801名 (2024年9月30日現在) |
事業内容 | 建築事業土木事業開発事業 |
2023年度売上 | 617,708百万円 |
株式会社フジタ
株式会社フジタは、1910年創業の準大手ゼネコンです。現在はダイワハウスグループの一員として、建築、土木、設計施工など幅広い分野で事業を展開しています。
高い技術力と提案力を強みとし、オフィスビルやマンション、商業施設、病院、学校、工場など、様々な建物の建設を手掛けています。また、近年では、都市開発や海外事業にも力を入れています。フジタは、顧客のニーズに応えるだけでなく、環境問題や社会問題にも積極的に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献している企業です。
項目 | 内容 |
---|---|
社名 | 株式会社フジタ |
本社住所 | 〒151-8570東京都渋谷区千駄ヶ谷4-25-2修養団SYDビル |
社員数 | 3,398名 (2024年3月31日現在) |
事業内容 | 建築事業土木事業開発事業 |
2023年度売上 | 528,998百万円 |
ゼネコン業界の将来性
社会のインフラ整備や建物の建設を担うゼネコン業界は、常に時代の変化に対応しながら発展を続けています。では、今後のゼネコン業界の将来性はいかなるものでしょうか。
ここでは、DX・環境配慮の二側面からゼネコン業界の将来性についてみていきます。
- DXが急速に進んでいく
- 環境に配慮した取り組みがますます重要に
DXが急速に進んでいく
DXとはデジタルトランスフォーメーションの略称です。簡単に言うと、デジタル技術を使って、人々の生活をより良くしたり、企業の働き方やビジネスモデルを変革したりすることです。
ゼネコン業界においてはDXが急速に進んでいく事が予想されます。実際に建設現場では、すでに様々なデジタル技術が使われています。
例えば、コンピューター上に建物の立体モデルを作って、設計から施工、維持管理までを一括管理する「BIM」や、ドローンやセンサー、AIを使って、建設現場の安全管理や進捗管理、品質管理を効率化する「ICT construction」、溶接や搬送作業を行うロボットなどが挙げられます。
このようにDXを利用することで業務の効率化や労働環境の改善など、今後も増加するであろうゼネコン業界への需要に対応する為に有効に活用されています。
環境に配慮した取り組みがますます重要に
地球温暖化や資源の枯渇といった環境問題が深刻化する中、ゼネコン業界でも環境に配慮した取り組みがますます重要になっています。例えば、年間のエネルギー消費量を実質ゼロにする建物(ZEB)、建設廃棄物のリサイクル、二酸化炭素排出量の削減など、様々な環境技術が導入されています。
これらの環境技術を積極的に取り入れることで、ゼネコン業界は、環境への負荷を減らし、企業のイメージを向上させ、新しいビジネスを生み出すことができます。そして、持続可能な社会の実現に貢献していくことが期待されます。
ゼネコン業界の現状や課題
日本のゼネコン業界は、社会インフラの整備や建物の建設を通して、私たちの暮らしや経済活動を支える重要な役割を担っています。
近年では、東京オリンピック・パラリンピック関連の建設需要や老朽化したインフラ設備の改修需要などにより、比較的安定した市場環境が続いています。
しかし、その一方で、ゼネコン業界は様々な課題にも直面しています。ここでは、ゼネコン業界の現状と課題について詳しく見ていきます。
地球温暖化や資源の枯渇といった環境問題が深刻化する中、ゼネコン業界でも環境に配慮した取り組みがますます重要になっています。
- 人手不足が続いている
- 市場成長が安定している
人手不足が続いている
ゼネコン業界では、長い間、人手不足が深刻な問題になっています。
若い世代の人口が減っていることに加えて、建設業界のイメージが
- 「きつい」
- 「汚い」
- 「危険」
といった、いわゆる3K職場だと考えられていることも、人材確保を難しくしている原因の一つです。
特に、現場作業員や、専門的な技術を持った人材の不足は深刻で、建設プロジェクトが遅れたり、コストが増加したりする可能性も心配されています。
この問題を解決するために、若い世代に建設業界の理解を深めてもらうための広報活動や、デジタル技術を導入して、生産性を向上させるなど、様々な取り組みが行われています。
市場成長が安定している
日本のゼネコン業界は、すでに成熟した市場で、近年は市場規模が大きく成長しているわけではありません。
しかし、古くなったインフラの改修や、災害対策、都市の再開発など、安定した建設需要があるので、市場は今後も安定して推移すると予想されています。また、海外ではインフラ整備の必要性が高まっているため、海外事業を拡大するゼネコン企業も増えています。
一方で、国内市場では、少子高齢化による人口減少や建設投資の減少など、市場を縮小させるリスクもあります。そのため、ゼネコン企業は、新しい技術の開発やビジネスモデルの革新など、常に変化に対応していく努力が求められています。
まとめ:ゼネコン業界の就職で新しい未来をつかみとろう
ゼネコン業界は、私たちの生活を支える建物やインフラを創造する、社会貢献度の高い業界です。
この記事では、ゼネコン業界の現状と課題、将来性、そして主要な企業情報など、 就職活動に必要な情報を幅広く解説しました。
ゼネコン業界で働くことは、街の風景を形作り、人々の暮らしを支える大規模なプロジェクトに携わり、社会に貢献したり、安定した収入と充実した福利厚生を得られるなど、多くの魅力があります。本記事が、そんな魅力満載のゼネコン業界への就職を目指す皆さんの道しるべとなり、新しい未来をつかみとるための一助となれば幸いです。