※本記事は2018年に書かれた内容になっています。
ゼネコン業界は年収も高い傾向にあり、2020年に向けて仕事が増えていくと予想されていることから、就職を希望している方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ゼネコンに就職するための方法や今後の市場動向・将来性についてご紹介します。
ゼネコンとは?
ゼネコンとは「General Contractor(ゼネラル・コントラクター)」の略で、日本語では「総合建設業者」という意味です。元請け業者として一括で土木・建築工事を請け負い、下請け企業への業務振り分けや資材の確保など、工事全般を管理するリーダー的な役割を持ちます。
ゼネコンは、一般的な工務店や建設業者とは別物です。ゼネコンと呼ばれる企業は自社内で設計・施工・研究を行います。さらに売り上げが高く資金力があるなどの特徴もあり、大企業に分類される会社がほとんどです。
ゼネコンに就職するには?
ゼネコン業界は2020年の東京オリンピックへ向けた建設ラッシュにより、全般的に人手不足の状態です。それでも、大企業のゼネコンへの就職は、狭き門とされています。
ゼネコン総合職には大卒以上の学歴が求められるほか、設計をする場合や現場に立つときは、専門の知識・資格が必要です。
例えば、設計をするなら一級建築士の取得が必要で、施工管理をするなら一級建築施工管理技術検定への合格が必要です。技術者としてゼネコンに就職するのであれば、こうした専門資格を事前に取得しなければなりません。
営業職であっても、最低限の知識を持っていた方が有利だと考えられます。建築主の要望はさまざまで、意見をくみ取って実現するためには、ある程度の業界知識がないと不便です。もちろん、入社後に経験を積んでいくこともできますが、就職前に情報を集めておくと、より有利になるでしょう。
ゼネコンの給料は?
ゼネコンは、建設業界の中でも高年収です。その理由として、研究や設計などの専門的な知識・資格を持つ社員が多いことが挙げられます。また、ゼネコンの仕事は残業が多くなりがちで、現場手当をはじめとする各種手当が豊富という特徴もあります。
ゼネコンの中でもトップ5社であるスーパーゼネコンは特に高年収で、平均年収は900万円を超えることも。大手や中堅といわれるゼネコン企業の場合、年収は700万円後半~800万円程度といわれています。スーパーゼネコンと比べると100万円以上の差がありますが、決して少なくはない額といえるのではないでしょうか。
ゼネコンの動向・将来性
現在の建設業界は、2020年の東京オリンピックに向け、全体的に需要が高まっています。また、日本はここ数年、さまざまな震災を経験してきました。各地で被害が起こった震災後の復興事業も、なかなか途絶えません。ゼネコン各社は今が伸び盛りで、業績を伸ばしているところがほとんどです。
その一方で、建設業界全体では人材不足が慢性化しています。特に専門性の高い技術者や現場で働く職人の数が不足し、さらに若者の就職が減少していることから、将来的にさらなる人手不足が懸念されています。
ただし、震災復興後やオリンピック後には建設需要も落ち着きを見せるでしょう。その後、ゼネコン各社の競争が激しくなると予想されています。先を見据え、今のうちから海外に新たな市場を求めて動き出しているゼネコンも少なくありません。
将来のことを考えると、今後は国内だけでなく、グローバルに活躍できるゼネコンに注目が集まっていくのではないでしょうか。
おわりに
今回は、ゼネコンに就職するための方法や今後の市場動向・将来性についてご紹介します。
ゼネコンに入社すると、巨大建築物の建設や大規模工事の管理などに携われます。2020年に向けての重要の高さが注目されており、給与水準も高いことから、就職を目指す方も多い業界です。
オリンピック後のビジョンを持ち、すでに動き出しているゼネコンは、将来性も高いと考えられます。職種によって必要となる専門知識や資格を取得し、就職に向けて励んでいきましょう。