「就活スーツは“黒一択”ってホント?」
「ネイビーは爽やかだけど面接で浮かない?」
このような悩みを持つ就活生は多いでしょう。
第一印象は7秒で決まると言われる就活シーンでは、スーツの色はあなたの印象を大きく左右します。選ぶ色ひとつで「誠実そう」「堅実そう」と評価が変わります。
本記事では、黒・ネイビー・チャコールグレーの“三大定番色”、男女別の失敗パターン、ネクタイ柄との相性まで解説します。
読み終える頃には、明日の面接に着ていく一着とベストなネクタイが即決できるはず。色選びで迷う時間を、自己分析や企業研究に充てましょう。
就活スーツの色は何色が正解?黒・紺・グレー3大定番を比較
就職活動では、第一印象で面接官に与えるイメージが大きく異なります。
就職活動時に着るべきスーツの色に困る就活生も多く、業界によっても適している・適していないものがあります。
ここでは、就活時のスーツについて、黒・紺・グレーの定番色をそれぞれの印象・適した業界・おすすめのネクタイなどを合わせて紹介します。
印象 | 適した業界 | あわせるネクタイ | |
黒スーツ | 信頼感 誠実さ | 金融 保険 行政 | ネイビー えんじ 細かいストライプ柄 |
ネイビースーツ | 親しみやすさ フレッシュさ | 営業職 IT メーカー 商社 | ワインレッド グレー |
チャコールグレー | 知的 大人っぽい | 金融 コンサル メーカー | ネイビー ワインレッド 深いグリーン |
黒スーツ|「無難すぎておかしい?」と感じさせないコツ
黒スーツは、就職活動時のスーツのカラーとして最もメジャーです。信頼感や誠実さを強調でき、最もフォーマルで真面目な印象を与える色と言えます。
どの業界でも特段向き不向きはありませんが、特に金融業界や保険業界、行政関係など、堅実さや落ち着きが求められる業界に適しています。
一方で、クリエイティブ業やアパレル業界など、個性や柔らかさを重視する業界ではやや堅すぎる印象を与えることもあるため注意が必要です。
ネクタイは、落ち着いたネイビーやえんじ、細かいストライプ柄などを選ぶと、清潔感や知的さを引き立てられます。
ネイビースーツ|面接官が評価する“誠実ネイビー”活用法
ネイビーのスーツは、誠実さや爽やかさ、知的な印象を与えるカラーで、就活において黒と並んで人気の高い選択肢です。
黒よりもやや柔らかい印象を与えるため、親しみやすさやフレッシュさを演出したい場合に適しています。
営業職やIT、メーカー、商社など、幅広い業界で好印象を持たれやすいのも特徴と言えます。
黒よりも自分らしさを出したい人や、やや垢抜けた印象を狙いたい人におすすめです。
ネクタイはワインレッドやグレー、ネイビー系のストライプなどがよく合い、知的で誠実な印象を強調できます。
チャコールグレー|知的に見せる色選びと光沢感のバランス
チャコールグレーのスーツは、グレー系の中でも特に知的で落ち着いた印象を与えるカラーです。
黒ほどの堅さはなく、ネイビーよりも大人びた印象を与えたいときに最適です。
金融やコンサル、メーカーなど、信頼性と知性を重視される業界に向いています。
明るすぎるグレーはカジュアルに見える可能性があるため、就活では濃いめ(チャコール)が安心です。
光沢のある生地を選ぶと洗練された印象になりますが、強すぎる光沢は避けましょう。
ネクタイはネイビーやワインレッド、深みのあるグリーンなどが好相性で、白または淡いブルーのシャツと合わせると清潔感が増します。
就活スーツで避けた方が良い色・柄【男女共通】
就職活動時には、もちろん避けた方が良いスーツの色・柄も存在します。
ここでは、男女共通で就活時に避けた方がいいスーツの色・柄を紹介します。これから就活時に使用するスーツを選ぶ方は、ぜひ参考にしてください。
①ライトグレーやベージュなどの明るすぎる色
②ブラウン・カーキ・ワインレッドなどの個性派カラー
③太いストライプ・派手なチェック柄
①ライトグレーやベージュなどの明るすぎる色
ライトグレーやベージュといった明るめのスーツは、軽やかで親しみやすい印象があります。
一方で、就活の場ではカジュアルに見えすぎてしまい、信頼感や堅実さを伝えるには不向きです。
特に面接官が年配の場合、「ビジネスの場にふさわしくない」と感じられることもあるので、注意が必要です。
デザインや色で目立つより、落ち着いた色味で誠実さをアピールする方が評価されやすくなります。
どうしても明るい印象を出したい場合は、スーツではなくシャツやネクタイなどの小物で調整すると良いでしょう。
②ブラウン・カーキ・ワインレッドなどの個性派カラー
就活で着用するスーツは「ビジネスの場で違和感がないこと」が大前提です。
そのため、ブラウン・カーキ・ワインレッドなどの彩度の高いカラーは、おしゃれではあるものの、ファッション性が強すぎるため避け、暗い色を選ぶのが良いでしょう。
特に年配の面接官や、堅実な雰囲気を重視する企業では「社会人としての常識に欠けている」「TPOを理解していない」というマイナスの印象につながる可能性があります。
自己表現を大切にしたくても、選考の場においては「企業の一員としてふさわしいか」が見られていることに注意が必要です。
自分らしさは言葉や表情、志望動機などで十分伝えることができます。
スーツはあくまでその土台を支えるものですので、ベーシックな色味で信頼感を演出することが、結果として好印象につながるポイントです。
③太いストライプ・派手なチェック柄
スーツの柄は印象に大きく影響を与える要素の一つです。
特に、太めのストライプや大きめのチェック柄は、そもそもカジュアルである前提の就活面接においては適切ではない場合がほとんどです。
また、目立って視線を集めやすいため、面接官の注意が話の内容よりも服装に向いてしまうリスクがあります。
就活の場では、自分自身の中身や考え方に集中してもらうことが最も重要であり、スーツの主張が強いと本来伝えたい情報の妨げになる恐れがあります。
また、柄があることで「ビジネスの場に対する意識が甘い」と受け取られてしまう場合もあるので注意しましょう。
特に第一印象が大切な就活においては、誠実さや清潔感を損なう可能性があるため、無地や細かいストライプのような控えめな柄を選ぶのがベターです。
男性向け|就活スーツの色とネクタイ選びのポイント
ここでは、男性向けの就活スーツの色とネクタイ選びのポイントを3つ紹介します。
ポイント①|黒・紺・グレーをシーン別に使い分けよう
ポイント②|ネクタイは寒色+無地・細ストライプが基本
ポイント③|靴・ベルト・時計は黒で統一
ポイント①|黒・紺・グレーをシーン別に使い分けよう
就活スーツは黒・紺・グレーの3色が基本ですが、シーンによって使い分けることで印象をより良くできます。
例えば、合同説明会では清潔感があり爽やかな印象を与えるネイビーが適しています。また、初回面接では堅実で誠実な印象を与える黒を選ぶと安心です。
さらに、最終面接など役員が出てくる場では、落ち着いたチャコールグレーで、落ち着いた印象や知性を演出するのも効果的と言えます。
いずれの場合も重要なのは「清潔感」と「信頼感」です。シワのないスーツ、丁寧な着こなしを心がけ、色の印象を最大限に活かしましょう。
ポイント②|ネクタイは寒色+無地・細ストライプが基本
ネクタイは就活スタイルの中で唯一、個性をアピールできますが、ビジネスの場にふさわしい配色と柄を意識する必要があります。
基本はネイビーやブルーなどの寒色系の無地、または細めのストライプ柄がおすすめです。
こうした色や柄は、知的で誠実、落ち着いているといった印象を与えることができ、特に金融・メーカー・インフラなど堅実な業界では高評価を得やすい組み合わせです。
派手な赤やピンク系、オレンジなどの暖色は自己主張が強く見えたり、威圧的な印象を与える恐れがあるため要注意です。
また、太いストライプや目立つドット柄なども面接時にはふさわしくありません。
企業ごとの雰囲気や面接のフェーズによって変化をつけるのも良いですが、「悪目立ちしない」「安っぽく見えない」といった色や柄を意識しましょう。
迷ったらネイビーの無地に小さな柄が入ったものなど、控えめかつ品のあるデザインを選ぶと良いでしょう。
ポイント③|靴・ベルト・時計は黒で統一
就活ではスーツだけでなく、靴・ベルト・時計などの小物にも気を配ることで、細やかな配慮ができる印象を与えられます。
基本は黒で統一するのがおすすめです。特に、黒革のプレーントゥシューズとシンプルな黒ベルトは、清潔感と信頼感を与えやすいです。
また、茶色系はカジュアルな印象を与えやすく、業界によっては「場をわきまえていない」と受け取られることもあるため注意しましょう。
時計も同様に、黒の革ベルトかシルバーのシンプルな金属ベルトが望ましく、大きすぎたりカラフルだったりする時計は避けた方が安心です。
もし手持ちの時計が派手な場合は、着けずに行くのもひとつの選択です。全体の色味を抑えて「統一感のある装い」を心がけることで、第一印象がグッと良くなり、面接官の信頼を得る一歩となります。
女性向け|就活スーツの色マナー&小物コーデのポイント
ここでは、女性向けの就活スーツの色のマナーや、小物のコーディネートのポイントを3つ紹介します。
ポイント①|インナーとスーツの色の組み合わせ方
ポイント②|バッグ・靴・ストッキングの色の選び方
ポイント③|メイクと髪色も“スーツの色”に合わせよう
ポイント①|インナーとスーツの色の組み合わせ方
女性の就活スーツでは、ジャケットの中に着るインナーの色も印象に大きく影響します。
白・ライトブルー・ベージュなどの明るく控えめなカラーは、清潔感や落ち着きを演出できるため好印象を与えられます。
特に白は定番で、どんなスーツカラーにも合わせやすくおすすめです。
一方で、派手なレース素材やフリルが多いもの、強いピンクや柄物などはカジュアルすぎたり、ビジネスの場にそぐわないと判断されることもあるので避けましょう。
重要なのは「華美になりすぎず、上品で清潔感があること」です。
業界や職種によって少しアレンジするのは良いですが、基本はシンプルで落ち着いた印象のインナーを選ぶのが安心です。
ポイント②|バッグ・靴・ストッキングの色の選び方
全体のコーディネートに統一感を持たせるためにも、バッグや靴、ストッキングの色選びは非常に重要です。
バッグと靴は黒を基本とし、ネイビーのスーツを着る場合は合わせてネイビーを選ぶのも好印象と言えます。
靴はパンプスで、ヒールの高さは3〜5cm程度が就活には最適です。高すぎるヒールや装飾の多い靴は避けましょう。
ストッキングは肌なじみの良いベージュを選び、伝線や汚れがないよう予備も準備しておくと安心です。
服装の一部としてだけでなく、「ビジネスマナーをわきまえているか」が見られる部分なので、シンプルで実用性の高いものを選ぶよう心がけましょう。
ポイント③|メイクと髪色も“スーツの色”に合わせよう
女性の場合、メイクや髪型も第一印象を左右する大切なポイントです。就活では、スーツの色に合わせたナチュラルなメイクが基本です。
自然なトーンのファンデーションと、ベージュやピンク系の控えめなリップやチークで、清潔感を演出すると、好印象です。
アイメイクも濃くし過ぎず、マスカラやアイラインは自然に仕上げ、派手なメイクは避けましょう。
また、髪色は地毛に近い茶色や黒に近い色がおすすめです。明るすぎる色や派手な髪型は、就活面接時にはふさわしくないので、避けましょう。
清潔感があり、信用できるイメージを与えられるよう、「ビジネスの場でどう見えるか」を意識して選ぶことが大切です。
スーツ色と相性が良いネクタイ柄3選
スーツとネクタイの組み合わせによって、面接官に与える印象が大きく変わります。
ここでは、スーツの色と相性が良いネクタイの色や柄を紹介します。
黒スーツと相性が良いネクタイ柄・色
ネイビー(紺)スーツと相性が良いネクタイ柄・色
グレースーツと相性が良いネクタイ柄・色
黒スーツと相性が良いネクタイ柄・色
黒スーツはフォーマル感が強く、誠実さや信頼感を強調できるカラーです。
その分、ネクタイの選び方によっては重たい印象になりがちなので、バランスを取ることが重要です。
おすすめは「青×白の細ストライプ」で、爽やかさと知的さを演出できます。また、ネイビーの無地も万能で、清潔感と落ち着きを演出できます。
少し印象を明るくしたい場合は、ワインレッドやボルドーなどの落ち着いた赤系が効果的です。
ただし、原色に近い派手な赤は主張が強く見えすぎるため注意しましょう。
柄物を選ぶ場合も、細かいものや控えめな色合いを意識して、スーツ全体のトーンと調和させることがポイントです。
ネイビー(紺)スーツと相性が良いネクタイ柄・色
ネイビースーツは爽やかでフレッシュな印象を与える定番カラーです。
幅広い業界に対応できる万能色だからこそ、ネクタイの組み合わせで個性や信頼感を引き立たせられます。
ネイビーのスーツと相性の良いネクタイ柄は、紺×グレーのストライプです。トーンを統一しつつ知的な印象を強化できます。
また、ドットのような細かい模様は、堅すぎず柔らかさも演出できるのでおすすめです。
そのほか、ボルドーや深みのある赤系もアクセントとして使いやすく、印象に残りやすいのでおすすめです。
柄は控えめに、色のコントラストでメリハリをつけると、スーツとの相性がさらに際立ちます。
グレースーツと相性が良いネクタイ柄・色
グレースーツは柔らかく上品な印象を与えるため、知的さや落ち着きを演出したい場面に適しています。
合わせるネクタイとしておすすめなのが、ネイビー系です。コントラストが効きつつも調和がとれ、引き締まった印象になります。
チャコールグレーなどの濃色ネクタイを合わせると、よりフォーマルな印象を演出できます。
また、少し明るさを足したい場合は、ペールブルー系の無地や細かい柄のネクタイが効果的です。
柄はストライプや小紋柄など、主張しすぎないものを選ぶのがコツです。
まとめ:就活スーツの色で面接官の印象を良くしよう
就活スーツの色は、第一印象に大きく影響する重要な要素です。
業界やシーンに合わせて適切な色を選ぶことで、信頼感や誠実さを効果的にアピールできます。
また、服装が整っていても、振る舞いや言葉遣いが伴っていないと評価が下がってしまう可能性があります。
より良い印象にするために、以下の面接マナーに関する記事も合わせてご覧ください。
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