人生の中で華やかな瞬間を味わえる結婚式。結婚式を手掛けているのが、ブライダル業界です。結婚式といえば、女性が主役。花嫁に憧れたり、一生の思い出となる結婚式のお手伝いをしたいなど、さまざまな理由からブライダル業界に就職希望している就活生は多いでしょう。今回は、就活生に向けてブライダル業界の動向や仕事内容など詳しく解説します。参考になるかと思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
ブライダル業界の動向とは?
華やかなイメージで、結婚する方々はもちろんのこと、出席者まで幸せな気分にしてくれる結婚式。そんな人生のひとつの節目にもなる結婚式を、よりよいものにしようと日々模索しているブライダル業界ですが、現状や今後の動向はいかがなのでしょうか。
早速、ブライダル業界の現状と動向を見てみましょう。
一昔前までは、神社で挙式を挙げホテルで披露宴を行う結婚式が一般的でした。現在は、ブライダル専門業者が介入し、ホテルなどで挙式や披露宴が行える形に変化しました。他にも、ハワイやサイパン、沖縄など旅行先で結婚式を行うリゾート婚スタイルや、ハウスウエディング・ゲストハウスで結婚式を行うなどさまざまな形で結婚式を楽しめる時代へ変わりました。
利用者にとっては選択肢が増えましたが、先行きはこのまま明るいとはいえません。
理由としては、少子化が進み人口は減少し続けていること、またそもそも結婚式を挙げない、いわゆるなし婚カップルが増加しているため、マーケットは縮小傾向にあるといわれています。
また、レストラン企業や旅行会社などの異業種が、ブライダル業界に参入している背景から価格競争や戦略激化などが起こりはじめ、ブライダル企業は厳しい状況に陥る可能性を秘めています。
ブライダル業界に就職を希望している就活生は、今後の動向をしっかりと把握することが大切です。
今後の課題
今後の課題としては、時代と共に変化するお客さまのニーズや要望に応えられる結婚式スタイルを提案することです。
時代に合わせた結婚式のスタイルを作り出すことが、ブライダル業界を衰退させない今後の課題となるでしょう。
成長戦略
時代と共に変化している結婚式のスタイルを提案し続け、一組でも多くのカップルが結婚式を挙げたくなるスタイルを作りだし、結婚式の需要を広める戦略が今後の成長へと繋がります。
結婚式は、費用がかさむから挙げられないというカップルも多いことから、要望や予算に応じたプランを立てるなど、気軽に結婚式が挙げられる市場を作り出すことで、ブライダル業界の将来は明るいものとなるでしょう。
ブライダル業界の主な企業
株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ
ブライダル業界の中でも売上高の高い、テイクアンドギヴ・ニーズ。テイクアンドギヴ・ニーズは結婚式専門の企業であり、時代に合わせたスタイルを常に提案し、新しいウエディング形式を生み出してします。
強みは、ウエディングに特化しているため、お客さまのさまざまなニーズに合わせたプランを提供できるところです。ウエディングプランとして提供しているのは、従来のホテルスタイルでの挙式や披露宴、一軒貸し出しのハウスウエディングまたは低予算で気軽に結婚式ができるレストランウエディングの3つです。
このように、時代に合わせたスタイルを提案し続けているテイクアンドギヴ・ニーズは、今後もブライダル業界に大きな影響を与える企業のひとつといえるでしょう。
株式会社ツカダ・グローバルホールディング
1995年に設立されたツカダ・グローバルホールディングは、東京都渋谷区に本社があり国内展開はもちろんのこと、シンガポールやインドネシアなど海外にも拠点を構えています。
ウエディング事業から設立されたツカダ・グローバルホールディングですが、現在ではホテルやレストラン、リラクゼーションサロンなどブライダル業界以外の業種も展開するなど幅広く事業展開を行っています。
ワタベウェディング株式会社
ワタベウェディングは、ウエディング事業に特化した企業です。国内・海外に多数拠点があることから、国内から海外まで広い範囲で結婚式を行うことが可能です。
また、ブライダル事業に関連しているウエディングドレスなどの衣装を有名ブランドとコラボし製品化したレンタル事業も手掛けています。そして、ウエディングだけでなく成人式や記念日などの衣装レンタルや着付け・ヘアスタイルなど記念写真の撮影や映像事業も行っています。
国内や海外に広く拠点をもっているワタベウェディングも、ブライダル業界に就職を希望している就活生から注目されている企業です。
ブライダル業界で働く人の仕事内容
ウエディングプランナー
結婚式を行うにあたって必要不可欠な仕事が「ウエディングプランナー」です。ウエディングプランナーの仕事は、結婚式全般の段取りや新郎新婦の要望や予算などに合わせたプランなどの提案が主な仕事となります。
ウエディングプランナーは、結婚式という壮大なプロジェクトを一挙に請け負うとても大事なポストです。数カ月前から新郎新婦との打ち合わせや準備などからはじまり結婚式が無事に終わった後日も何かと仕事があるものです。
このように、結婚式全般の段取りという大変な役割ですが、一生の思い出となる素晴らしい結婚式プランを提案できるというやりがいのある仕事でもあります。
ドレスコーディネーター
ドレスコーディネーターの仕事は、ウエディングドレスや打掛、タキシード、カラードレスなど新郎新婦が着用するドレスを提案することが主な仕事となります。
新郎新婦の要望や予算などを聞き、見合った提案をします。新婦にとってウエディングドレスや打掛は憧れの衣装であり、たくさんのデザインの中から自分に合った最高の一着を決めるのは新婦一人では難しいことです。
そんなとき、ドレスコーディネーターがいてくれると心強いのです。ドレスは新郎新婦だけでなく、来賓の方々も注目するひとつとなります。
新郎新婦の要望をしっかりと聞きながら、最高の一着をコーディネートできるような感性が必要となる仕事でもあります。
介添人
介添人の仕事は、結婚式当日の新郎新婦に付き添ってお世話をする仕事です。
写真撮影の際の衣装チェックや控室や披露宴会場など移動する際、ドレスの裾をもったり道案内をしたりと常に新郎新婦に付き添って手取り足取りすべてのお世話を行います。
結婚式の主役でもある新郎新婦のお世話をするのですから、介添人は重要な役割の仕事です。
先輩の声
ブライダル業界では、人と関わる仕事が多いため、多くの人と円滑にコミュニケーションをとる能力が必要とされます。また、国内の需要を喚起すべく、従来の常識にとらわれず、新しい取り組みやプランを提供していくチャレンジ精神が大切だと思います。笑顔を忘れずに、就職活動がんばってください!
おわりに
ブライダル業界は、婚礼件数が減少していることや将来的には人口減少や結婚式を行わないカップルの増加などの影響で低迷していく可能性があります。
しかし、時代に合わせたニーズや低予算で気軽にできる結婚式のプランなどを提案することで需要を伸ばしていける可能性も秘めています。
ブライダル業界の動向や仕事内容を把握して、就職活動に役立てましょう。