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【業界研究】情報・通信業界に就職!仕事内容や業界の今後について

企業研究・業界研究
情報・通信業界に就職!仕事内容や業界の今後について

インターネットや電話回線などの通信サービスを事業としている情報・通信業界。現代では、通信回線がなければ生活や仕事が非常に不便で、経済状況にも大きくダメージを与えてしまうほど重要な存在となっています。

情報・通信業界就職先としても人気のある業種です。今回は、情報・通信業界の現状から動向や成長戦略などを詳しく解説しますので、就職先として希望している就活生や企業研究をしている方などは、ぜひ参考にしてください。

情報・通信業界の動向とは?

情報・通信業界の動向とは?

インターネットや携帯電話がなかった時代は、固定電話やテレビ放送が主な事業だった通信業界。インターネットや携帯電話が誕生してからは、多くの通信企業が生まれました。

また、インターネットや携帯電話の需要が伸びたことで売上高も上昇し、情報・通信業の平成28年度の売上高は約50兆7,000億円となっています。一時は売上高が伸び悩んだこともありましたが、スマートフォンの登場やインターネットサービスに関連した需要の増加に伴い、売上高が伸びるようになりました。しかし、売上をけん引したスマートフォンが普及したことで再び伸び率が鈍り、成長への模索が始まっています。

そんな中、格安スマホの誕生が通信業界に新たな旋風を巻き起こしています。月々約3,000円程度で使用できる格安スマートフォンは、子どもや高齢者に持たせやすいと需要が高まっており、今後の動向が注目されます。

今後の課題

インターネットやスマートフォンなどの情報・通信サービスや機器は、今や生活に欠かせないものとなっています。しかしその普及と共に需要が伸び悩み、今後、業界は低迷期を迎える可能性があります。

人工知能の進化を踏まえた新たなサービスやツールの開発・提供、活用分野の創出により、業界全体の底上げをする努力が必要となってくるでしょう。

成長戦略

通信業界ではスマートフォンの伸び悩みが影響し、売上高も上昇傾向とは言えない状況になりつつあります。また格安スマホを取り扱う企業が増えたことで、大手通信企業は顧客離れという重大な問題を抱えるようになりました。

このようなことから、通信企業は顧客獲得と維持をするためにサービスの見直しやアフターフォローなどに力を入れる戦略を行っています。顧客獲得だけでなく、新商品の開発や新たな通信サービスの提案などは大きな成長戦略になります。幅広い業界と連携して事業分野を広げたり、ゲームや便利なアプリの開発に力を入れるなど、情報・通信業界全体として成長していくことが必要だといえるでしょう。

情報・通信業界の主な企業

情報・通信業界の主な企業

日本電信電話株式会社(NTT)

通信業界で最大手であるNTTは、固定電話・インターネット・光回線・携帯電話・スマートフォンなどの通信サービスの提供や製品販売などを主に行っています。

グループ全体の従業員数は約282,000名、2017年度の連結売上高は約11兆7,000億円と、通信業界でトップクラスです。

雇用体制もしっかりしていることから、通信業界に就職したいと希望している就活生の中でも特に人気の企業となっています。

ソフトバンクグループ株式会社

テレビCMでお馴染みのソフトバンク。通信企業として急成長を遂げ、今もなお成長し続けている企業です。従業員数はグループ全体で約75,000名、2017年度の連結売上高は約9兆1,600億円であり、NTTに迫る勢いです。

急成長してきた背景には、大手インターネットサイトのYahoo!やアスクルの買収など、通信事業だけでなく他業種を取り入れたことが挙げられます。また、野球球団の買収もソフトバンクという知名度を上げる一つの要因になっています。

このソフトバンクグループも、NTT同様、通信業界に就職を希望している就活生に人気の企業となっています。

KDDI株式会社

1984年創業のKDDIは、携帯電話会社auの通信事業を手掛けている企業です。着うたやテレビCMで馴染みのあるモバイル通信UQ WiMAXなども手掛けています。企業全体の従業員数は約39,000名、2017年度の連結売上高は約5兆6,400億円であり、NTTたソフトバンクに次ぐ規模となっています。

新卒採用予定は毎年300名ほどで、ITパスポートとTOEICの資格取得を推奨しています。KDDIを就職先として視野に入れている就活生は、先に資格を取得しておくと面接のときに有利となるでしょう。

情報・通信業界で働く人の仕事内容

システムエンジニア

企業に必要となるシステムの構築からプログラミングの設計、仕上がったシステムの動作確認などの技術的なアフターフォローが主な業務です。技術職なので多くの知識や技術が必要になると共に、依頼されたシステムを使用するにあたって分かりやすく操作方法を説明する話術も必要とされます。

依頼されたシステムが無事に完成したときの達成感を味わえる他、企業にも喜ばれるなどやりがいのある仕事でもあります。

研究・開発

快適な通信環境をユーザーに届けるため、新しい通信技術の研究と開発を行うことが仕事です。また、時代と共に変化するニーズに適した商品開発やシステムの開発も担います。

カスタマーサービス

顧客のアフターフォローや問い合わせへの対応などを行い、顧客との接点を通じて企業の魅力を伝えると共に、契約の継続を図る仕事となります。カスタマーサービスがあることで顧客が安心して商品を使用できる、なくてはならない重要な仕事です。

商品・サービス企画

通信企業は通信料が主な売上となっていますが、売上高を伸ばすためには新しい商品やサービスの提供が不可欠です。事業の成長には欠かせない、新しい商品・サービスを企画提案する仕事です。

今はまだ世の中にない新たな価値を生み出すことが最も重要となるので、時代を先読みする力やニーズを引き出すコミュニケーション力、企画力が必要となります。需要のある新商品やサービスを生み出すことは顧客満足度にもつながるため、企業の中でも特に重要なポジションです。

先輩の声

情報・通信業界は、通信という側面から人々の生活インフラを支えるとてもやりがいのある仕事です。国内の人口減少により成長が伸び悩む中、新しい商品・サービスの企画が今後重要になってくると思います。円滑なコミュニケーション能力だけでなく、新しいことへの挑戦心が必要とされています。

おわりに

通信業界は、スマートフォンの誕生でここ数年の売上高は上昇傾向にありました。また、格安スマホが登場したことで通信業界に参入した企業も多くあることから、業界再編やサービスの広がりや発展も気になるところです。

通信サービスや機器は、今や無くてはならないものとなっています。情報通信業界に就職を希望している就活生は、今後の動向を探りながら各企業の企業研究をし、採用試験で役立ててください。

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