靴業界の業績好調?現状と今後について

2019.07.11企業研究・業界研究
靴業界の業績好調?現状と今後について

業績が景気に左右されやすい業界の中にも、景気回復と共に売上高を伸ばしている業界と伸び悩みを見せている業界があります。では、靴業界の業績はどうなっているのでしょうか?

今回は、靴業界の業績と現状・今後について、企業や仕事内容と併せて紹介しますので業界研究や企業研究の参考にしてください。

靴業界の動向とは?

靴業界の動向とは?

生活になくてはならない「靴」ですが、ほとんどの人が通勤やプライベートシーンで履き替えるため、1人あたり数足は持っているほど需要がある物です。そこで靴業界の業界規模を調べたところ、約1兆4,000億円となっており、やはり必需品だけあって低い水準ではないことがわかりました。

しかし必需品とはいえ、景気が悪ければ買い控えされる商品でもあります。近年は景気が回復傾向ということもあり、靴業界の業績が右肩上がりで伸びているのが現状です。また、健康志向の方が増えてきたことによりスポーツシューズやウォーキングシューズなどの売れ行きが好調で、靴業界の業績を伸ばす一因となっています。

現在では、インターネット通販の拡大によって大きく売り上げを伸ばしている企業があります。しかし靴に限っては、履き心地やサイズ感などが重要視されるため実店舗で購入すると言う方が多いようです。サイズ感がわかっているスポーツシューズなどのスニーカーやファッション性のある靴に関しては、インターネット通販の売り上げは好調のようです。

景気などに業績が左右されやすい靴業界ですが、必需品ということや景気回復などの影響で、業績は今後も横ばい状態が続くと予想されています。

今後の課題

靴業界に限っての問題ではありませんが、やはり少子高齢化問題は靴業界の業績に影響を及ぼす事象です。人口が減少していけば、靴の需要が減ると共に売上高にも響いてきます。この問題に対してどのように対策をしていくのかが、今後の課題として挙げられるでしょう。

成長戦略

インターネット通販の時代でありながら、履き心地やサイズ感を確認するためにお客さんは店頭で購入する傾向が強い靴業界。インターネットでの販売を強化することで、まだまだ売上高を伸ばすことができる業界です。成長戦略の1つとして、インターネット通販の強化が挙げられるでしょう。また、少子高齢化で国内消費の減少が懸念されることを受け、海外に販路を広げることも成長戦略となります。

靴業界の主な企業

靴業界の主な企業

株式会社エービーシー・マート

株式会社エービーシー・マートは「ABC-MART」のロゴマークでお馴染みの靴専門店です。2019年2月の連結売上高は2,667億300万円となっており、靴業界を牽引している大手企業でもあります。2019年現在、国内に987店舗、海外には韓国・台湾・米国に298店舗を構えていますが、世界中にABC-MARTを認識してもらうために年々店舗数は増加の一途を辿っています。

株式会社チヨダ

1936年に創業した「株式会社チヨダ」は、東京靴流通センターやSHOE・PLAZAなどの靴専門店を展開している大手企業です。国内に1,045店舗を構えており、国内最大の店舗数を強みにしています。また、2003年には好調な業績が続いたことで東証第一部に上場しています。

株式会社ジーフット

株式会社ジーフットは1971年に設立され、2018年2月には従業員数1,436名、売上高972億円を上げている大手企業です。国内外に「ASBee」のロゴマークの店舗を中心に展開しており、2019年現在も続々と新規店舗をオープンさせ販路を拡大しています。また、株式会社ジーフットは「イオン(株)」のグループ企業でもあります。

靴業界で働く人の仕事内容

企画・商品開発

企画・商品開発の主な仕事内容は、新商品の開発や企画を行うことです。デザインや機能性なども含まれる部署なので、靴全般に関する知識が必要とされます。

製造

靴の製造全般を補う部署が「製造」です。コスト面や量産の可否など、商品に対する製造から機械の設備など多岐に渡る部署が存在します。

営業

営業は、店舗や顧客に新商品の売込みなどを行ことが仕事です。その他にも、企業によっては新店舗の開拓調査や交渉なども営業の仕事になります。

販売

販売の主な仕事内容は、接客はもちろんのこと売り場作りや販売促進のPOP作りなど、商品を販売すること全般となります。企業によっては販売員の育成を強化しているところもあり、販売業務は企業にとって売上高を左右するほど大事な部署です。お客様のニーズに応えられるように、豊富な商品知識も必要となります。

先輩の声

靴業界はやはりファッション業界の一部なので、最新トレンドへの感度が高く、オシャレが好きな人が向いていると思います。しかし、ファッションについてどれだけ詳しいかよりも、靴を通してどんな価値を届けたいのかという考えの方が重要なので面接などでは提供者としてどんなことをしていきたいのかをまとめておいた方が良いと思います。また、この業界の企業では店舗での業務を必須でさせられることが多いので、学生時代に接客業のアルバイト経験があると同期と少しさがつけられるかもしれません。

おわりに

業績が景気に左右されやすい業界の1つである靴業界ですが、近年は景気が回復傾向にあることから業績は右肩上がりとなっているのが現状です。また、健康志向の方が増えてきていることもありスポーツシューズやウォーキングシューズなどの売れ行きが好調で靴業界の業績を伸ばす一因となっています。

今後も靴業界の業績は横ばい状態と予測されていますが、インターネット通販の強化や海外に向けて販路の拡大など、成長戦略しだいでは業績が伸びる可能性を秘めている業界です。靴業界に就職を希望している就活生は、今後の動向に注目し業界に詳しくなっておきましょう。

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タグ : 企業研究 鞄業界
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