リース業界の魅力とは?業界の動向や仕事内容について!

2018.07.18企業研究・業界研究
リース業界の魅力とは?業界の動向や仕事内容について!

あなたはリース業界と聞いて、どんな業界かすぐにイメージできるでしょうか。

就活生にとっては馴染みの薄い業界かも知れませんが、実は就職先として人気の高い企業が多く存在しています。金融業界を目指す人には狙い目ともいわれているリース業界。その概要や基本的知識、動向などを解説します。

リース業界の動向とは?

リース業界の動向とは?

リース業界の概要

リースとは端的にいえば、リース会社と企業間に交わされる「機械や器具、設備などの長期賃貸契約」のことです。「ファイナンスリース」と「オペレーティングリース」の2種類に分類されます。

  1. ファイナンスリース
    もっとも標準的なリース取引で、利用者に代わってリース会社が設備などを購入し、購入代金とその他の費用が全額回収できる価格でリース料が設定されます。利用者は契約を中途解約することはできず、実質的にはリース会社が利子込みでの返済を条件にお金を貸し、利用者がそのお金でモノを購入する構図になっています。
  2. オペレーティングリース
    対象設備や装置について、リース期間満了後の価値を査定し、購入代金から残価を差し引いた分がリース料として設定されます。ファイナンスリースより短い期間設定ができ、中途解約可能など柔軟な対応ができるようになっています。

以上のようなリース取引を事業のメインとして行っている企業が、リース会社です。リース対象の製品は、工場や建設現場で使用する産業・工作機械、オフィスで使用するOA機器やパソコン、不動産、航空機など、多岐にわたります。市場規模は大きいですが、企業の設備投資に連動する業界だけに、景気の動向に左右されやすい業界ともいえます。

今後の課題と成長戦略

市場規模は国内の業界としては大きく、今後の拡大も見込まれています。しかし国内市場では頭打ちが見え始めており、リース会社の統合合併や買収など、業界再編の動きが表面化してきている状況です。

活路を求め、国内において新たな成長分野への取り組みを強化している企業がある一方で、海外に市場を求めて動き出している企業もあります。今後は海外でのM&Aや、成長分野への参入、新規開拓の増加など、国内外でいかに事業を展開するか、成長分野を見つけることができるかが、明暗を分けると考えられます。

リース業界の仕事内容は?

リース業界の仕事内容は?

営業

リース契約を販売する職種です。リースを希望する企業や個人への営業や、ユーザーのニーズや情報を収集する役割を持っています。新規の市場や商品を開拓するための企画力・提案力なども、大事な要素といえるでしょう。

経理

リースにかかわる税務処理などを行う職種です。リースは法律や税務の知識が求められることも多く、幅広い知識が必要となります。海外展開している企業では、会計処理のグローバルスタンダード化により、専門性を求められる傾向にあります。

審査・法務

リース契約を結ぶにあたり、契約者の信用をチェックする与信業務を行う職種です。契約書類の作成や内容確認、法的判断を伴う取引上の法務、債権管理や回収などの業務を行う場合もあります。

資産管理

リースで使用する商品の契約延長や終了、廃棄などを行う職種です。リース会社特有の職種といえます。

どんな企業がある?各社の特徴を理解しよう

オリックス株式会社

1960年代に新しい金融手法であるリースを国内に導入したリース事業の先駆的存在。1970年代後半からは航空機リース事業を開始し、安定成長を維持してきたリース業界をけん引するトップ企業です。海外にも広く事業を展開し、近年では環境エネルギー事業や社会貢献活動にも取り組んでいます。グループ全体での研修制度が充実しており、他部門の社員とも情報の共有が図れると評判です。新しいことに挑戦する社風があり、向上心の高い人におすすめします。

東京センチュリー株式会社

ファイナンスリース、オペレーティングリース、オートリース、不動産リースのほか、幅広い商品展開が特徴です。オリックスと同じく、グローバル企業として海外でも活躍しています。社風としてチャレンジ精神が大切にされており、業務には諦めずに粘り強く臨む姿勢が求められています。

芙蓉総合リース株式会社

一般的な事務用機器などをはじめ、さまざまな物件を手掛けていますが、テナント企業がオーナーに支払う敷金のリースなど金銭の貸付も行っています。商品展開とサービス分野、両方における幅広さが強みです。この企業も海外に多くの拠点を有して活躍しています。前例のないことであってもチャレンジしやすい環境にあり、個性を発揮して働ける企業です。

先輩の声

リース業界と聞いても具体的には想像が難しい業界であったと思いますが、理解はできましたか?今後は業界の再編成や海外進出等の挑戦できる環境が待ち受けているのも魅力の一つですね。

おわりに

現在リース業界は業績も好調で、国内に留まらず海外でも活躍する企業が多いなど、注目を集めている業界です。これからますます業界の再編と、海外事業や成長分野への新規参入・開拓が進むものと思われます。向上心とチャレンジ精神を忘れずに、リース業界をけん引する人材を目指してください。

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