- 「流通業界への就職を目指しているけど、どこから始めたらいいのか分からない」
- 「流通業界について詳しく知りたい」
- 「自分に合った企業をどう選ぶかが分からない「流通業界への就職活動に自信が持てない」
このようなお悩みを抱えていませんか。就職活動は情報戦と言われるほど、正確で迅速な情報収集が成功へのカギとなります。
どんな業界や企業が自分に合っているのか、どの情報を手に入れるかが、他の就活生と差をつけます。
本記事では、就活活動における流通業界の動向や向いている人、志望動機例文3選を分かりやすく解説します。本記事を読むことで、流通業界の基礎知識がわかり、就職活動をより有利に進められるでしょう。
- 流通業界の動向
- ビジネスモデルは?
- 業界研究で知っておきたい3つのポイント
- 成長戦略
- 流通業界に向いている人
- 必要なスキル
- 流通業界の大手4社
- 流通業界の仕事内容
- おすすめの志望動機例文
- よくある質問
流通業界の動向とは?
流通業界とは、商品やサービスが生産者から消費者へ届けるプロセスを担う業界を指します。具体的には輸送や保管を行う物流・小売・卸売・ECなどが含まれます。
経済産業省「平成27年小売業販売を振り返る」では、2015年での小売業界・卸売業界の商業販売額で約460兆円でしたが、経済産業省「2023年小売業販売を振り返る」によると、2023年の商業販売額は約594兆円と市場規模が増加しています。
オンライン販売の拡大に伴い、実店舗からオンラインを使用したビジネスモデルにシフトする企業も増えるなど、業界全体は変化を迎えています。
また、AIの技術発展により在庫管理や物流の効率化も進み、多様化する消費者のニーズにも対応できるような体制が整えられています。
流通業界のビジネスモデルとは
流通業界のビジネスモデルは、生産者から消費者へ商品やサービスを届ける仕組みで多様な形態が発展しています。
仕入れ価格に利益分を上乗せした価格で販売することで、その差額で利益を得ています。
近年では、D2Cといわれる中間業者を介さずにメーカーが直接消費者に販売するモデルも増え、より高い利益率を得る方法も出ています。
また、オンラインを活用した販売方法も拡大しており、Amazonや楽天などの市場モデルや、サブスクリプション型も需要が高いです。
流通業界の業界研究で知っておきたい3つのポイント
流通業界への就職を目指すなら、効率的に就職活動を進めるために業界研究は必須です。
ここでは業界研究を行う上で知っておきたいポイントを3つ紹介します。
流通業界を目指している方は、ぜひ参考に業界研究を効率的に進めましょう。
- 日本の人口減少で海外進出企業が増える
- 流通業界のDX化が進んでいる
- 2024年問題
日本の人口減少で海外進出企業が増える
今後の流通業界では海外への進出を進める企業の増加が予想されています。
矢野経済研究所のデータによると、日本国内では市場の成熟化や少子高齢化による人口減少により、小売業界の市場縮小が懸念されています。
これに伴い、新たな成長機会を求める流通業界の企業はグローバル展開を加速させており、海外市場での存在感を強めています。
海外進出を進めるうえでは、現地の法規制対応や物流網の整備など課題も多いです。また、現地でのスタッフの採用や育成も重要です。
現地で活躍できるスタッフの需要の高まりとともに重宝されるのは、英語力のある人材やコミュニケーション能力が高い人材です。
また柔軟な異文化理解の姿勢がある人材も求められます。こうした特徴を持つ方はこれからの物流業界の海外進出機会に伴い、企業から高い需要があります。
流通業界のDX化が進んでいる
近年、流通業界ではDX化が進んでいます。
流通業界におけるDX化とは、デジタル技術を活用して、物流や販売、マーケティングから在庫管理までの物流プロセスを効率化する取り組みを指します。
AIやIoT、ビッグデータ、キャッシュレス決済などの最新技術を導入することで、コスト削減や業務効率化を目的としています。
EC市場が拡大していることや人手不足の懸念から、今後さらにDX化が進むことが予想されます。
DX化の進行を踏まえると、データ分析やデジタルマーケティング、ITやシステム開発に強みを持つ人材が求められます。
特にデジタルを使いこなすスキルと、ビジネス全体を理解する能力に長けている人材は流通業界から大きな需要があります。
2024年問題
「2024年問題」も流通業界への大きな影響をもたらす要因となった重要な問題です。
国土交通省の「2024年問題」に関する資料によると、「2024年問題」とは働き方改革関連法の適用により、令和6年4月からトラックドライバーの時間外労働時間が年間960時間に制限されたことで発生する問題を指します。
トラックドライバーの労働時間の制限が厳しくなったことで、物流の遅延やコスト増加、人手不足の深刻化が懸念されています。
EC市場の需要が増加し、「翌日配送」や「即日配送」などのニーズが高まる一方でサービスの維持が困難になっています。
また、ドライバー不足による人材確保に伴い、企業が給与アップや労働環境の改善が迫られたことで運送費の上昇や小売価格の値上げにも影響が及んでいます。
こうした問題に対し、在庫管理や配送計画を最適化し、流通コストを抑える戦略を立案できる人材が必要とされます。
データ分析や需要予測、在庫管理、共同配送の調整などのスキルがある人材は今後の流通業界にとって重宝されるでしょう。
流通業界の成長戦略
大きな変化を強いられる物流業界ですが、成長戦略には下記が挙げられます。
- 新たなビジネスモデル・事業戦略の策定
- 生産性向上のための改革
- 人材の育成・確保
物流業界ではEC市場の拡大や物流のDX化に伴い、新たなビジネスモデルや事業戦略を打ち出す必要性が求められています。
国内市場が飽和状態を迎えている近年では、新たに海外進出による成長を目指す企業も多いです。
また、2024年問題やEC市場の拡大により、今後ますますの生産性向上が求められます。
特に人手不足や物流コストの増加、配送の遅延リスクが深刻な課題として挙げられており、従来のプロセスの見直しが求められています。
生産性の向上にも関連して、DXや自動化への取り組みは重要視されています。こうした取り組みを進めるためにも、DXや自動化を活用できる人材の確保と、従来の現場業務を担う人材の育成や確保は必要不可欠です。
流通業界の就職に向いている人
流通業界に向いている人の特徴を3つ紹介します。
紹介する特徴とご自身を重ね合わせながら、職業選択の参考にしてください。
- コミュニケーションが得意な人
- 英語が得意な人
- 忍耐力がある人
コミュニケーションが得意な人
コミュニケーションが得意な人は流通業界に向いています。
流通業界では、メーカーや小売、物流、消費者など多くの関係者とやり取りをする機会があります。
多くの関係者とやり取りする中で、相手のニーズを的確に把握し、円滑に調整できるコミュニケーション能力が必要とされます。
そのほかにもトラブルを未然に防いだり、スムーズなやり取りや配送を実現できるためのコミュニケーション能力があることは流通業界にとって重宝される人材です。
英語が得意な人
英語が得意な人も流通業界に向いていると言えます。
流通業界ではグローバル化が進んでおり、海外のサプライヤ―や貿易業務に関わる機会も増えています。
特に輸入品を扱う企業では、海外メーカーとの交渉や、国際物流の業務では輸送業者とのやり取りを英語で行う場合もあります。
また、海外市場に向けて販売を行う場合には海外の顧客対応に英語が必要なケースもあります。
忍耐力がある人
忍耐力がある人も流通業界に向いていると言えます。
流通業界は納期や在庫管理、物流トラブルなどの突然のトラブルが発生しやすい業界でもあるので、トラブルにも冷静に対応できる忍耐力が求められます。
また、小売業では顧客のクレーム対応も業務に該当します。クレームによるストレスにも耐えながら適切な対応ができる力も求められます。
流通業界の就職に必要なスキル
チームワーク力
流通業界に就職するのに必要なスキルのひとつにチームワーク力が挙げられます。
流通業界では業務の特性上、複数の部署や関係者が連携して動く必要があります。メーカーや卸売業者、小売、物流など異なる企業や部門が複数関わり合いながら商品を消費者に届けます。
チームワーク力はこうした複数の企業や部門と、適切な情報共有やスムーズに連携を行う為に必要です。
また、在庫不足や配送遅延、クレーム対応など、流通業界ではトラブルが付き物です。トラブル発生時に各担当者が連携して迅速な対応が求められます。
トラブルが起きた際にもチームワーク力があれば、より迅速かつ正確な対応が取れるでしょう。
データ活用能力
流通業界に就職するのに必要なスキルの二つ目にデータ活用能力が挙げられます。
流通業界では、業務効率化や市場の変化に対応するために売上や在庫、消費者動向などのデータを分析し、適切な意思決定を行う必要があります。
データ分析能力が高ければ、商品の需要予測や在庫管理を最適化しやすくなったり、販売戦略を立てやすくなるなど、効率的に業務を進めやすくなります。
また、配送ルートや倉庫管理データの分析することで物流の効率化にも繋がります。
流通業界はリアルタイムのデータから最適な判断が求められるので、こうしたデータ分析に長けた人材は今後も重宝されるでしょう。
流通業界の大手企業4選
近年のオンライン販売需要の増加に伴い、新たに流通業界へ参入している企業も多いです。
ここでは、流通業界の大手企業を4つ紹介します。
就職先選びに迷っている方はぜひご自身の就職先候補の参考にしてください。
- イオン株式会社
- 株式会社セブン&アイ・ホールディングス
- パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
- ファーストリテイリング
イオン株式会社
引用元:イオン株式会社
イオン株式会社は、日本の大手流通グループであり、小売業を中心に展開している企業です。
総合スーパーである「イオン」や「イオンスタイル」をはじめ、スーパーマーケット「マックスバリュ」「ダイエー」、コンビニエンスストア「ミニストップ」などを展開するほか、金融事業である「イオン銀行」も提供しています。
イオングループは日本国内に限らず、海外にも多数のショッピングモールや店舗を展開しています。
2024年には上場から50周年を迎え、日本・中国・ASEAN各国を中心に約1万7千店舗、営業収益9兆円を超えるグループです。
株式会社セブン&アイ・ホールディングス
引用元:セブン&アイ・ホールディングス
株式会社セブン&アイ・ホールディングスは、コンビニエンスストア「セブンイレブン」を中心に、「イトーヨーカドー」をはじめとするスーパーストアや専門店、「セブン銀行」といった金融業務まで幅広く事業を展開する企業です。
現在世界20の国と地域に店舗を拡大するなど、国内外で幅広いサービスを提供しています。
近年では、スーパー事業の効率化や百貨店事業の整理などの事業編成も行っており、今後はコンビニ事業を中心とした成長戦略と、デジタル・金融分野への注力とともにサステナビリティへの取り組みも強化しています。
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
引用元:PPIH
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は、日本国内外でディスカウントストアを展開する小売グループです。
代表的なブランドには「ドン・キホーテ」「MEGAドン・キホーテ」が挙げられます。
近年では海外進出にも積極的な姿勢を見せており、アジアや北米へも進出を果たしています。
独自の仕入れ・販売戦略と価格競争力の高さから急速な成長を遂げており、今後も国内外での事業拡大を進める方針を示しています。
ファーストリテイリング
引用元:ファーストリテイリング
ファーストリテイリングは、日本を代表するアパレル企業で「ユニクロ」や「ジーユー」などのブランドを展開するグローバル企業です。
2000年代以降は中国・東南アジア・欧米など国内市場以外への展開を積極的に進めています。
近年ではデジタル技術やAIを活用したサプライチェーン改革にも尽力しています。
環境負荷削減やサステナビリティ事業にも力を入れており、2023年には気候変動課題に対し、サプライヤーと効果的に協働していることが評価され、「CDP 2023 サプライヤー・エンゲージメント・リーダー」に選定されています。
2024年にも気候変動分野で「CDP Aリスト」に2年連続で選出されるなど国内外で高く評価されています。
流通業界で働く人の仕事内容
流通業界とはいっても、中には数多くの職種が存在します。
ここでは、流通業界で働く人の仕事内容を6つ紹介します。
流通業界の仕事内容のイメージを掴み、職種選びにお役立てください。
- 仕入れ・物流
- 販売・接客
- 管理
- マーケティング
- バイヤー
- スーパーバイザー
仕入れ・物流
仕入れは商品やサービスの選定や卸売業者・生産者から調達し、消費者に提供できるように調整を行います。物流は、仕入れた商品を適切なタイミングで小売店や消費者に届ける役割を担います。
仕入れでは、仕入れ価格や条件を交渉するため、取引先との関係構築スキルが求められます。
企業によっては海外メーカーと取引する場面もあるため、英語力や貿易知識があると有利です。
物流では、商品を消費者に届けるための流れを管理し最適化する役割も担っており、コスト削減や配送効率の向上が求められます。
配送遅延や在庫不足などのトラブルに迅速に対応できる柔軟性や、倉庫スタッフや取引先、ドライバーといった多くの関係者とのコミュニケーション能力が求められます。
販売・接客
販売・接客は消費者に直接商品を提供する職種です。
主に百貨店やコンビニエンスストア、ECサイトのカスタマーサポートが含まれます。
単なる販売のみではなく、顧客のニーズを把握し最適な商品を提案するスキルが求められます。
特に店舗の場合は接客スキルが重要で、オンライン販売ではチャット対応やカスタマーサポートの役割も担います。
顧客の満足度が売上に直結する為、柔軟な対応力も求められます。
管理
管理職は、在庫管理や経営戦略を統括し、効率的な流通システムを構築する役割を担っています。
在庫管理では、適切な在庫数を維持しつつ、過剰在庫や欠品を防ぐ調整を行います。
経営管理では、流通コストや売上データを分析し、より利益を出すための施策を考えます。
近年ではデータ分析に関するデジタル技術が発達し、デジタルツールを使いこなせる能力も求められています。
マーケティング
マーケティングは消費者の購買行動を分析し、効果的な販売戦略を立案する役割を持っています。
市場調査を行い、商品のターゲット層を設定し、販促キャンペーンや広告戦略などを考えます。
近年ではデジタルツールを使用した分析が重要視され、SNS広告やECサイトのSEO対策に関する知識やスキルが求められています。
消費者ニーズの変化も激しいので、迅速にマーケティング戦略を立てられる柔軟性も必要とされています。
バイヤー
バイヤーは売れる商品を見極め、メーカーや卸売業者から仕入れる役を利を担っています。
トレンドを把握し、コストや利益率を考慮しながら仕入れを行います。
特にアパレルや食品業界では、商品選定が売上に大きく影響する為、消費者のニーズを適切に捉える力が必要とされています。
また、海外から仕入れを行う場合もあるので、バイヤーには英語力や貿易の知識も求められます。
スーバーバイザー
スーパーバイザーとは、複数の店舗を統括し売上向上や運営の最適化を図る役割を担っています。
各店舗の販売状況を分析し、スタッフの育成や販促活動の指導を行います。
現場スタッフとの密接なコミュニケーションが必要とされており、トラブルが起きた際には迅速な対応も求められます。
チェーン展開を行う企業では、スーパーバイザーの活躍が店舗全体の成長に大きく影響する為、リーダーシップや経営視点を持った人が求められます。
流通業界に就職する人におすすめの志望動機例文3選
流通業界の就職を目指すのであれば有利に就職活動を進めたいですよね。
就職活動を有利に進めるためには流通業界にとって適切な志望動機を作成することが必要です。
ここでは流通業界に就職する人におすすめの志望動機例文を3つ紹介します。ご自身の志望動機作成にお役立てください。
- 例文①小売・卸売企業の志望動機
- 例文②アパレル企業の志望動機
- 例文③百貨店の志望動機
例文①小売・卸売企業の志望動機
小売・卸売企業を志望する場合に有効な志望動機のポイントとして以下が挙げられます。
- 小売・卸売業の「流通を支える役割」への共感
- DXやデータ活用、サステナビリティなど業界のトレンドに着目する
- 企業の独自の強みを取り入れる
【具体的な小売・卸売企業の志望動機例】
「私は、流通を通じて人々の生活を支える仕事に携わりたいと考え、貴社を志望しました。特に、貴社の商品調達力とサプライチェーンの強みに魅力を感じています。近年、EC市場の拡大やDX化が進む中で、小売・卸売業の役割はますます重要になっています。私は大学でマーケティングを学び、消費者の購買行動に関する研究を行ってきました。この知識を活かし、データ分析を通じて需要予測や在庫管理の最適化に貢献したいと考えています。さらに、貴社が取り組むサステナビリティや環境配慮型の流通にも共感しており、持続可能な流通モデルの構築に携わりたいです。」
例文②アパレル企業の志望動機
アパレル企業を志望する場合に有効な志望動機のポイントは以下が挙げられます。
- 販売経験やマーケティングの知識があれば活かせる点を強調する
- EC戦略やSNSの活用など、近年のアパレル動向を意識する
アパレル企業にも職種は多くあるのであくまで志望動機のポイントは一例にはなります。
販売経験やマーケティングの知識などのスキルや経験がある場合は強みとして強調することで効果的な志望動機を作成できます。
【アパレル企業の志望動機例】
「ファッションを通じて人々のライフスタイルを豊かにする仕事がしたいと考え、貴社を志望しました。貴社は、高品質な商品開発と、トレンドを取り入れたブランド展開に強みがあり、多くの人に愛される企業です。私は、大学時代にアパレルショップで販売のアルバイトを経験し、お客様のニーズに合わせたコーディネート提案を行ってきました。その中で、消費者の購買行動やブランド戦略に興味を持ち、卒業研究では「SNSマーケティングとファッションブランドの成長」に関する分析を行いました。貴社のEC戦略やデジタルマーケティングに関わる業務に携わり、ブランドの魅力をより多くの人に伝える仕事がしたいと考えています。」
例文③百貨店の志望動機
百貨店への就職を希望する場合、以下の様なポイントを盛り込むことで効果的な志望動機を作成できます。
- 接客・ホスピタリティの高さに共感を示す
- 接客経験や顧客対応のスキルがあれば盛り込む
百貨店への就職においても、販売員や企画等によって志望動機の作成で強調する部分は変化しますのであくまで一例にはなります。
百貨店特有の接客やホスピタリティの高さへの共感、百貨店ならではの特別な買い物体験などの具体例を盛り込むことでより説得力のある志望動機が作成できます。
【百貨店の志望動機例】
「私は、お客様に特別な体験を提供できる接客の仕事に魅力を感じ、貴社を志望しました。百貨店は、単なる商品販売の場ではなく、上質なサービスやブランド体験を通じて、お客様に感動を提供できる場所だと考えています。貴社は、日本を代表する百貨店として長い歴史を持ち、特にホスピタリティの高さに定評があります。私は学生時代に接客業のアルバイトを経験し、お客様一人ひとりに寄り添ったサービスを提供することの大切さを学びました。貴社の店舗での研修や接客スキルの向上プログラムを活かし、お客様に最高の買い物体験を提供できる販売員を目指したいと考えています。」
流通業界の就職に関するよくある質問
流通業界への就職を検討している方にとって、疑問はつきものではないでしょうか。
ここでは流通業界に関するよくある質問を2つ厳選してお答えします。疑問をクリアにした状態で就職活動に全力を尽くせるようにしましょう。
- 流通業界の給料はいくらですか?
- 流通業界と小売業界の違いは何ですか?
流通業界の給料はいくらですか?
マイナビのデータによると、流通業界の平均年収は約330〜450万円程度とされています。
流通業界には多くの職種が存在することや年代によっても年収に差があるので、あくまでこの数値は目安となります。
流通業界のなかでも販売員は比較的給与が低い傾向にあります。現場業務の理解のためには良い経験と言えますが、給与面での将来性は乏しい職種とも言えます。
一方で、今後の需要増加が見込まれるDX化やデジタルツールの活用を手がける職種においては将来的な給与面での期待ができます。
流通業界と小売業界の違いは何ですか?
結論から言うと、流通業界と小売業界の違いは定義と事業範囲にあります。
流通業界は商品やサービスを生産者から消費者へ届ける一連の流れ全体を指します。一方で小売業界は消費者に直接商品を販売する業界を指します。
事業範囲の違いという観点では、流通業界は商品を「動かす」仕組みを担う業界と言えますが、小売業界は商品を「販売する」ことに特化した業界です。
具体的な主要企業を挙げると、流通業界では総合商社や卸売企業が該当するのに対し、小売業界ではコンビニやスーパー、百貨店が該当します。
まとめ
本記事では、流通業界での就職活動のコツや、業界内で求められるスキルについてご紹介しました。
流通業界は近年大きな変化を迎えている業界であり、日々多くの変化を遂げています。多くの課題が見られる業界でありながら、私たちの日常生活に欠かすことのできない業界でもあります。
流通業界へ就職したい方は、業界全体や各企業の成長戦略をしっかりと把握し、業界研究と企業研究を行ってください。
将来性も含めて検討を行い、ご自身に合った業種と職種を見極めて就職先を選ぶことをおすすめします。