旅行業界に就職!就活前に知っておきたい業界の現状と仕事内容

2018.12.28企業研究・業界研究
旅行業界に就職!就活前に知っておきたい業界の現状と仕事内容

※本記事は2018年に書かれた内容になっています。

自由で軽やかなイメージのある旅行業界は、男女共に人気の就職先です。特に、旅行好きの方にとっては、働きたい業界のひとつではないでしょうか。職種は、国内外の旅行を提案する商品開発や添乗員のほか、営業や事務系など幅広くあります。

今回は、旅行業界の現状や動向などを詳しく解説しますので、この業界に就職を希望している就活生は、ぜひ参考にしてください。

旅行業界の動向とは?

旅行業界の動向とは?

旅行業界の業績は、円高・円安や景気などの経済情勢はもちろん、自然災害やテロなどの予測不可能なアクシデントにも業績が左右されやすい業界です。そのため、各旅行会社はさまざまな事態を想定しながら旅行プランを企画し、困難を乗り越えています。

業界全体を見ると、近年の訪日外国人観光客(インバウンド)の急増が、売上高を押し上げています。このインバウンドが急増した要因として、アベノミクスによる円安、すなわち政府の施策が挙げられます。逆に、円安の状況が続いていることから日本からの海外旅行者が減っています。

2020年に開催される東京オリンピックに向けて、各旅行会社は好調なインバウンドをさらに増やすための企画を立てています。それと同時に、動きが鈍くなっている国内旅行客を増やすべく、各旅行会社は自社の強みを活かしてさまざまなプランも打ち出しています。官民を挙げての努力により、2020年に向けて旅行業界はさらなる活況に突入すると予想されます。

今後の課題

昨今のバス旅行における転落や事故の影響で、バス旅行を主としていた旅行会社は窮地に立たされています。事故を起こした背景には、運転手の長時間労働や健康管理不足などがありました。また、格安プランの激戦の末に起こるずさんな企画や管理も問題となっています。このようなことから、各旅行会社はお客様が安心・安全に旅行ができるよう、あらゆることに注意を払う必要があるでしょう。将来的には、少子化に伴う人口減少で旅行者数が減ることも視野に入れていかなければなりません。国内需要の減少をどう補うのか、そして事故・災害、経済情勢へはどう対応するのかなど、課題は山積みとなっています。

成長戦略

従来は、旅行を計画するために旅行会社の店頭に出向き、さまざまなプランを比較しながら決めることが主流でした。しかし、インターネットの普及と共にオンライン上でそれらを済ませる方が現在多くなっています。ネット販売専門の旅行会社もでてきているため、多くの旅行会社がツアーのネット販売に参入しています。ITを有効活用して売上の向上を図ったり、外国人の心を掴むようなプランを考えて好調なインバウンドをさらに獲得することが、成長戦略に繋がります。

旅行業界の主な企業

旅行業界の主な企業

株式会社エイチ・アイ・エス

1980年に設立され、旅行事業をメインにテーマパーク・ホテル・ロボット・エネルギー事業なども行っている企業です。国内に283拠点、海外に71ヶ国305都市556拠点を構えているHISは、旅行業界の中でも大手の企業です。

業績も好調で、2017年に日本発の海外旅行取扱額で約6年ぶりに1位に返り咲いています。営業利益は前期比13%増の180億円、売上高は20%増の7,285億円となっており、来期もさらなる増益が見込まれています。

ホテル事業では世界で初めてロボットスタッフを導入した「変なホテル」が、世界ギネスに認定されました。旅行事業だけでなく、多彩な事業展開をしているHISは、常に新しいもの作りに挑戦している企業とえいます。

KNT-CTホールディングス株式会社

2013年に「近畿日本ツーリスト」と「クラブツーリズム」が経営統合をして設立された企業です。旅行業がメインですが、宇宙事業や介護事業にも着手しています。過去3年間は新卒採用を行っていませんでしたが、2019年度から募集を再開しています。

2017年度の営業利益は前年比7%増の約32億円、売上高は2.3%増の約4,052億円と着実に業績を伸ばしています。経営統合されたことにより、多様なニーズに応えられるプランを打ち出せるようになるなど、今後の発展が期待される旅行会社です。

株式会社JTB

1963年に設立されたJTBは、HISと同様に旅行事業だけでなくホテル・電気・飲食店など、多岐に渡った事業を展開している企業です。旅行プランを立てるときにはJTBを思い浮かべる方が多いほど、知名度の高い旅行会社です。

2018年4~9月期連結決算では、売上高は前期比4%増の6,867億円となったものの、営業利益が81.1%減の14億円にとどまりました。西日本の豪雨や北海道地震の影響を受け、国内旅行の売上高減少が大きな要因となっています。その一方で、インバウンド向けのネット販売が15%増と好調です。さまざまな事業を展開していることから、減収の分野があってもそれをカバーできる力量を持つ企業であると言えるでしょう。

旅行業界で働く人の仕事内容

商品開発・企画

商品開発・企画の主な仕事内容は、顧客のニーズに合った商品開発や旅行プランを企画することです。また、マーケティングやイベントの企画・運営なども仕事に含まれます。

営業(個人・法人)

個人向け営業は店頭販売を行っている営業所で、個人客を相手にニーズに合った旅行プランを提案することが主な仕事です

法人向け営業は社員旅行を行う企業や修学旅行のある学校などを相手に、予算や行き先など、細やかなニーズを把握して団体旅行を提案します。

添乗員

ツアープランの参加者に同行し、観光地の案内や解説、スケジュールの管理、参加者の安全管理やトラブルへの対応などが主な仕事となります。

先輩の声

旅行業界は、多くの人とコミュニケーションを取りながら進めていくビジネスなので、普段からまとめることが好きな人や仕切るのが上手な人に向いている業界と言えます。また、お客様に旅行プランを提案する営業以外にも様々な職種があるので、自分がどういった形で旅行と関わりたいかを見極めて就活を進める必要があります。

おわりに

インバウンドが急増して好調の旅行業界。今後もインバウンドを増やそうと、政府や各旅行会社は戦略を練っています。旅行業界に就職を希望している就活生は今後の動向に目を向け、業界研究・企業研究を熱心にしておきましょう。

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タグ : 企業研究 旅行業界 業界研究
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