最近では健康志向が広まっていることから、スポーツジムに通うなど運動をする方が増えてきました。
ジムだけでなくヨガやストレッチ、短期間で劇的に痩せる効果がある個人レッスンを行うプライベートジムなど形態はさまざまです。
そんな人気沸騰中のスポーツ業界ですが、実際に応募しようと思っても運動経験が必要なのかなど気になるところは多く悩んでしまいますよね。
今回はそんなスポーツ業界の中でも、スポーツクラブやフィットネスクラブに焦点を当てて調べてみました!
スポーツ業界の動向とは?
実際にここ数年でスポーツ関連の就職を志望する人は増加している傾向にあります。
たとえば大学でスポーツサークルに入っていた経験がある人や、高校時代の部活の経験からスポーツの専門学校に進学して指導者を目指すという学生も少なくありません。
では実際にスポーツ業界の現状はどうでしょうか?
スポーツクラブ(フィットネスクラブ)市場は、2016年で4480億円と過去最高を記録、3300万人以上がなんらかのスポーツスクールを利用しているといわれます。
背景として幅広い世代の健康志向が高まっていることや、小中学生のダンスが必須科目になったこと、近年のブームからダンススクールに通う学生が増加しており、現状では業界に追い風が吹いているといえます。
今後の課題
今後しばらくは堅調な推移と予想されていますが、スポーツクラブの主要顧客がシニア世代ということもあり、今後超高齢化が進むと厳しい状況に陥ることも懸念されます。いかに若年層など幅広い層の顧客を取り入れていくのかが今後の課題となってくるでしょう。
成長戦略
さまざまな顧客のニーズに応えられるように多様化しているスポーツクラブ業界ですが、料金体制の見直しや立地、比較的日中に通いやすい高齢者や主婦層などに特化したさまざまなサービスの充実化を図ることなどが成長戦略として考えられるでしょう。
コンビニエンスストア大手のファミリーマートでは、2017年フィットネス事業への新規参入を発表、「Fit&GO」のブランドを立ち上げ2018年2月には東京都大田区に1号店を出店しました。店舗2階や敷地内などに24時間運営のマシン特化型フィットネスジムを展開するという新しいビジネスモデルに期待が高まっています。
スポーツ業界の主な企業
コナミスポーツクラブ
スポーツクラブ業界国内シェア1位の企業で2018年3月期の売上高は約660億円となっています。親会社「コナミ」のゲーム事業での知識を活かしたフィットネスマシンの開発やITシステムを導入しています。
セントラルスポーツ
元々オリンピックの代表選手が参画し、ビジネスでスイミングスクールを国内で初めて成功させた企業で、2018年3月期の売上高は約536億円となっています。明治が展開していた「明治スポーツプラザ」を取り込むなど規模は拡大しています。
RIZAP(ライザップ)
「結果にコミットする」をテーマに芸能人をCMに起用し急成長しているパーソナルトレーニングジムを展開し、2018年3月期の美容健康関連事業の売上収益は約686億円となっています。2017年からは月額約3万円で健康維持管理目的のプログラム「BMP」を開始、また自治体や法人を対象とした集団向けサービスも展開し、確実な収益を積み上げています。
美容健康関連事業だけでなく、アパレルや住関連事業、エンターテインメント事業などさまざまな企業とのM&Aにより事業規模を拡大させています。グループ企業は20社以上と急成長を遂げた企業です。
スポーツ業界で働く人にはどんな人がいる?
インストラクター
スポーツジムでの指導や経営などを行う人の総称です。身体の仕組みや知識に長けていることや自身の体調管理はもちろんのこと、顧客とのコミュニケーション能力が高いことが必要です。
スポーツ用品企画開発
スポーツで必要な服や靴の開発を行う仕事で、こちらも身体の仕組みに長けていることや専門的な知識が必要とされています。また機能性だけでなく、デザイン性も重要な要素でもありますのでセンスも必要になってきます。
講師
社会人チームやクラブチーム、スクールでの指導を行います。各スポーツの専門的な知識が必要で、小学生から大人までの幅広い年代と関わりまとめていく役割になります。
先輩の声
近年はフィットネスブームもあり、周りでもスポーツに従事している人も多いと思います。国内の現状をみると、やはり若者よりもシニア世代の割合の方が多くスポーツを行なっているという背景もあるため、今後はより若い世代を取り込み、業界を活性化させていく必要があります。欧米ほどスポーツが身近にないため、顧客のニーズに合わせて多様化したサービスを展開していくことが求められると思います!
おわりに
いかがでしたか?
スポーツの知識や経験も必要ながら、やはりスポーツが好きという気持ちが必要な業界になっていると思います。自分の進みたいスポーツ業界をしっかり掘り下げ、知識を高めて何よりスポーツが好きという気持ちを前面に押し出して就活に向かいましょう!