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【業界研究】大学業界に就職!業界の動向や仕事内容について

企業研究・業界研究
大学業界に就職!業界の動向や仕事内容について

安定のイメージがある大学業界就職を希望している就活生は多いでしょう。しかし、大学業界の仕事内容や業界動向を正確に把握できている人は、そう多くないのではないでしょうか。

そこで今回は、大学業界の動向から仕事内容など、就活生なら知っておきたい情報を詳しく解説します。ぜひ業界研究の参考にしてください。

大学業界の動向とは?

大学業界の動向とは?

大学には大きく分けると国立・公立・私立の3つがあります。旺文社教育情報センターの調べによると、2018年の大学数は768、その内8割が私立大学という構成になっています。

私立大学の主な収益源は学生納付金で収入の8割近くを占めており、学生数の増減が大学の経営状態に直結すると言えるでしょう。そのため、少子化の影響から経営が苦しくなっている私立大学が存在しています。とはいえ、高等学校から大学への進学率は50%を超えているというデータや生涯学習の浸透もあり、大学の経営環境は一概に悪いとは言い切れないのが現状です。

現在120万人ほどいる18歳人口が2018年度を境に減少し、2030年度には100万人を切るというデータがあります。このような背景から、今後の大学経営は学生の確保を中心に厳しい状況になることが伺えます。

今後の課題

大学業界の収入を支えているのは、学生の納付金です。各大学は、今後必ずやってくる人口減少に対してどのような対策を打ち出し、学生確保をしていくかが大きな課題となるでしょう。

成長戦略

近い将来、学生の確保が難しくなる時代がやってきます。生き残るための1つの手法として、一般企業も行っている「M&A」が挙げられます。高等学校などを運営する学校法人とのM&Aを行うことで、より確実な学生確保に繋がることから、成長戦略の1つと考えられます。

また、文部科学省は「機能分化」を提唱し、それに向けた動きも始まっています。大学の強みや特色を明確化し、優秀な人材の養成機関としての生き残りと、専門分野に分化することでの大学法人間の住み分けを目指しています。

大学業界の主な企業

大学業界の主な企業

国立大学法人九州大学

国立大学法人九州大学は、どの学部も競争倍率が約3倍になるほど多くの学生から人気のある大学です。国際交流や留学も積極的に行っていて、大学職員になればグローバルな働き方も期待できる大学でもあります。

学校法人成城学園

1917年に創設された学校法人成城学園は、幼稚園から大学までを一貫して運営している学校法人です。そのため職員の数も比較的多く、学生支援から法人経営、各種管理業務などさまざまな業務で経験をつむことができます。

慶應義塾大学

1858年に創立された慶應義塾大学は、医学部・看護医療学部・薬学部のほかに文学部・法学部・経済学部など全部で10学部ある大きな大学です。医学や看護などの医療に関わる学部も充実しているのが特徴で、医師や看護師を目指している学生に人気の大学でもあります。

大学業界で働く人の仕事内容

大学職員の仕事内容は、大学・学部によってさまざまです。学部の専門性に伴う職種もありますが、ここでは一般的な大学職員についての仕事内容を紹介します。

学生支援

学生支援の主な仕事内容は、学生が快適に大学生活を送れるように支援することです。悩み相談をはじめ、学生寮の管理やサークル・部活動の支援をするなど、学生に関する仕事内容は多岐に渡ります。

教員支援

教員支援の主な仕事内容は、教員がスムーズに講義ができるように支援することです。資料集めやレポートの管理、学会やセミナーの開催準備やスケジュール管理など、教員の秘書的業務を中心に多くの業務を担います。

就職支援

就職に向けて活動している学生の支援が、主な仕事内容です。就職先の相談に乗ったり、筆記試験や面接の対策なども行います。就職活動をしている学生を、あらゆる面から支援します。

広報・入試

広報・入試の主な仕事内容は、高等学校や予備校などに出向いて大学のPR活動を行い、受験生を増やすことです。また、HPや校内でも広報活動をするほか、オープンキャンパスの企画や運営なども仕事となります。

国際・留学

国際・留学での主な仕事内容は、留学生の受け入れ態勢の整備や生活サポートなどになります。

このほかにも、研究支援・人事・企画・財務・情報システムなど大学職員の仕事内容は数多くあります。どの職種であっても、人との関わりが多くなる大学職員にとってコミュニケーション能力や企画・提案力は必要だと言えるでしょう。また部署によっては、英語をはじめとする外国語の能力も必要とされます。自分の得意分野を活かせる職種は何か、しっかり考えて選択をするようにしてください。

先輩の声

大学業界は大変人気のある業界なので、志望動機をしっかりと作り込む必要があります。母校以外を受ける場合は、なぜ母校ではなく数ある大学の中からその大学を選んだのか、説得力のある回答ができるようにしておきましょう。ただ、少子化の影響で定員割れを起こしている大学もあるため、エントリーする大学の将来性を見極めることが大切です。

おわりに

少子化の影響を受け、大学経営は苦境に立たされると予想されています。M&Aや地域のニーズ、さまざまな年代の学びのニーズなどを取り入れて学生を確保する戦略が、生き残りを図る重要な要素となってくるでしょう。

大学職員の業務は、一般企業と異なるものがたくさんあります。大学職員への就職を希望している就活生は、業界研究をしっかりと行い、自分に合った学校法人と仕事内容を見つけましょう。

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